高槻市の風物詩の一つ、鵜殿のヨシ原焼きが今年も行われました。生憎小雨模様で決行されましたが、火の勢いはいま一つでした。鵜殿のヨシ原は古くからあり、昔は家の日よけなどに使われた「よしず」の材料など需要がありありましたが、時代とともに住環境が変わり、その姿が見られなくなりました。ヨシは水辺の環境に良く、野鳥の住みかにもなっています。現在はヨシの一部を製紙にしてヨシ紙として利用されています、又ここのヨシで作られる雅楽に使われる篳篥(ヒチリキ)の“ろぜつ”(音を鳴らす部分)に良いとされています。
昭和の始めは淀川右岸、南の三箇牧村(さんがまき)からここ鵜殿まで一帯はヨシなどが群生していましたが、公園化などでこの辺一帯を残すのみとなっています。