Good Ball,"Strike!"

ボーイズリーグ、駆け出し「お父さん審判」の奮闘記です・・・

阪神マートン選手の本塁突入について、独り言・・・

2013年09月19日 18時01分52秒 | 日記
このブログでは、プロ野球についてはあまり話題にするつもりはないのですが、ボーイズリーグで野球をされている子供たちには、「ルールを正確に理解してもらいたい」と思い、独り言をつぶやきたいと思います。

まず結論からして、マートン選手が本塁突入して相川捕手に体当たりした行為は、完全に「ラフプレイによる守備妨害」です。以前にこのブログでも取り上げた、この春の選抜高校野球での「大阪桐蔭VS県立岐阜商業の最終回のプレイ」(4月6日の記事)とまったく同じケースと思います。
にもかかわらず、プロ野球においては球審があの時のような判定をすることがほとんどありませんね。何故でしょう?
個人的には、野球は格闘技じゃないのですから、「体当たりして捕手が落球、ホームイン」という“野球”じゃないプレイをフィールドで見たいとは思いません。
まあ、私の個人的感情はともかくとして、スポーツ紙の中には、ルールを理解されずにマートン選手の正当性を擁護されている記事がありますが、これを鵜呑みにしてしまう健全な野球少年たちがいないことを願うばかりです。

9月15日の○○スポーツのWeb記事には、「中堅・上田の好返球でタイミングは完全にアウトだったが、「キャッチャーがホームプレート上にいた。自分としては何が何でも得点したかったのでああするしかなかった」。走路に入った相川をタックルで吹き飛ばした。ボールは落ちずタッチアウト。その直後、相川が激高した。だが現行ルールでは走路の優先権は走者にあり、厳密に言えば捕手はホームベースを開けた状態で待たなければならない。」とあります。
http://www.daily.co.jp/tigers/2013/09/15/1p_0006339057.shtml
URL載せたら、どのスポーツ紙かチョンバレですね。(^_^;)

確かに、走路の優先権は走者にあるのですが、それは、【捕手が返球されたボールを持っていないとき】だけです。
以前のブログ記事(8月16日)にも書きましたが、野球規則の7.06(a)【付記】には、「捕手はボールを持たないで、得点しようとしている走者の進路をふさぐ権利はない。ベースラインは走者の走路であるから、捕手は、まさに送球を捕ろうとしているか、送球が直接捕手に向かってきており、しかも充分近くにきていて、捕手がこれを受け止めるにふさわしい位置をしめなければならなくなったときか、すでにボールを持っているときだけしか、ベースライン上に位置することができない。この規定に違反したとみなされる捕手に対しては、審判員は必ずオブストラクションを宣告しなければならない。」とあります。
今回のケースでは、相川捕手はすでに返球されたボールを持っていたわけですから、タッグのためにベースライン上に位置することは正当なプレイであって、タッグアウトが確実であるにもかかわらず相川捕手に体当たりをしたマートン選手が「ラフプレイによる守備妨害」によってアウトを宣告されるべきだったのではないでしょうか?
※アマチュア内規(2013年⑦項)には明確に「危険防止(ラフプレイ禁止)ルール」として記載されていますが、プロ野球には適用されないんでしょうねぇ・・・体が商売道具であるプロ野球選手にこそ適用してあげたい内規だと思いますが・・・

さらに、同記事内では、「翌日のセ・リーグ理事会では○○審判部長が「流れの中でのプレイ」とルール上問題ないプレイとの見解を示していた。」とありますが、これが事実だとすると、少年野球の審判員の立場としては、非常に理解に苦しみます。
高校野球を含む少年野球とプロ野球とでは、ルールの解釈について若干の違いはあるとは思いますが、少なくとも7.06(a)【付記】については、誰が読んでも同じ解釈になると思いますので、【「流れの中でのプレイ」とルール上問題ないプレイとの見解】という解釈はないでしょう。事実、問題のあるプレイだったからこそ、相川捕手が激高してしまい乱闘騒ぎになったのでは?
「問題のあるプレイだがアマチュア内規が適用されないプロ野球においてはペナルティは課せられない。」ということですね。

ボーイズリーグで野球をされている子供たちへ・・・
アマチュア野球においては、あのプレイは間違いなく「ラフプレイによる守備妨害」となりますので、相手チームの捕手がボールを持ってベースライン上本塁前で待ち構えていたら、潔くアウトになってください。くれぐれも怪我をすることなきよう、楽しく元気に野球をすることで勝負してくださいね。

以上、長々と独り言でした。

台風にも負けず、○○大会(小学部レギュラー)準決勝・決勝試合、決行!

2013年09月18日 15時30分14秒 | 日記
雨に祟られ続けた○○大会ですが、半月を費やしながらも、小学部Rにつきましては、無事、16日に終了することができました。1日/7日/16日と審判として参加させて頂いた私としましても安堵いたしました。ひとえに大会運営に奔走された主催・協賛チームのご父兄の皆様の大変な努力の結果と思います。深く深く感謝し御礼申し上げます。

16日(月)は、小学部Rの準決勝・決勝の試合への配置を賜りました。準決勝第1試合の二塁審、第2試合の一塁審を務めました。この日は前夜から接近していた台風18号の影響で、朝方まで大雨・暴風が続き開催が危ぶまれましたが、午前中の驚異的な天候の回復と主催の○○ボーイズご父兄のグラウンド整備(感謝!感謝!)により、11時30分より試合開始することができました。

勝ち残った4チームの子供たちが、優勝旗を目指してひたむきにプレイする姿を目の当たりにすることができ、審判としてこの場に臨むことができたことを感謝しております。決勝戦を終えて閉会式にも臨席させて頂きました。閉会式の頃には、陽もとっぷりと暮れて夕日がとても美しかったです。
残念ながら決勝戦で敗れた所属チームの子供たちが、マウンド横に並んで銀色のメダルをかけてもらっている表情は、逆光ながらも、悔しさが滲み出ているのがわかりました。この悔しさをバネに、ぜひとも今週末からの【関西秋季大会】支部予選で快進撃して、淡路島への「一番切符」を奪取してくれることを期待しています。

楽しく元気にプレイをすれば、必ず結果はついてきます。試合会場で会えたら、元気な姿を見せてくださいね。

やってしまいました。 ふくらはぎが肉離れ!

2013年09月14日 00時55分04秒 | 日記
雨に祟られている○○大会ですが、7日の土曜日は何とか天気は持ちこたえて、小学部の4試合を行うことができました。3人制の練習になりました。しかしながら、翌8日は雨で中学R以外の試合はすべて流れてしまいました。

さて、7日の審判に戻ります。この日は、第1試合の三塁審と第3試合の球審を担当させて頂きました。
先週の3人制審判のおかげでしょうか、余裕が持てたので、幾分、動きがスムーズになりました。第3試合の球審も順調に4回を終了したのですが、不幸は5回表にやってきました。走者一塁で、3塁線際を転がる絶妙な送りバント。捕手が猛然とダッシュしましたので、私も「ライン際のボールピックアップ時のフェア・ファウル」を見逃してなるものか、と捕手を追いかけるべく右足を思い切り蹴った瞬間に「ブチッ」とふくらはぎに鈍い感覚が・・・

やってしまってすぐは痛みは出てこないので、何とか、6回試合終了までは持ちこたえることができました。試合後、大会運営のお母さんから氷をもらいアイシングしましたが、痛みは強くなるばかり。第4試合の控審を終わって家路に着く頃には歩行が難しくなり、駐車場まで右足を引きずりながら何とか歩きました。途中、試合後に練習していた○○ボーイズの選手のみなさんが練習を中断してあいさつして頂いた時は、この情けない姿で恥ずかしい限りでした。何とか車を運転して自宅に帰ったところで、ほとんど歩行できなくなってしまいました。

肉離れは、48時間の応急処置が勝負です。月曜日の朝に病院へ行くまでひたすらRICE処置を施しました。そして月曜日の受診後からは温熱療法を施して現在に至っています。ふくらはぎを意識的に伸ばすのは控えていますが、ほとんど痛みもなく普通に歩行できるまでに回復しました。
次の審判配置で再発することのないように
   ・充分な準備運動とストレッチ
   ・充分な水分補給(筋肉の60%は水分ですからね)
   ・再発予防のテーピングとサポーター
を実践したいと思います。

捻挫も痛いですが、肉離れの刺すような痛みは格別です。二度とやりたくないですね・・・

久しぶりの3人制審判だったのですが・・・

2013年09月03日 09時04分39秒 | 日記
先日の日曜日は、所属支部の中で最も試合数が多いと思われるローカル大会の初日でした。この大会では準々決勝までは、中学部はBL3(父兄)一三塁審の4人制、小学部は3人制で行われます。
私は、久しぶりに小学部の配置となり、3人制の実戦経験を積めるチャンスを頂き、毎日の通勤電車の中で、赤い【審判メカニクスハンドブック第4版】と格闘しながら、学童軟式野球でお父さんコーチをしていたときの義務審のことを思い出しながら、大会初日に向けてイメージトレーニングを続けてきました。

じっくり読みますと、3人制と4人制では、同じシチュエーションでも、各審判の役割が異なることが多くあることがわかりました。
たとえば、走者が三塁にいるとき、三塁審が三塁走者のタッグアップを確認するのは、「走者二三塁で右中間の打球をインフィールドの一塁審が追ったとき」と「走者二三塁でライトライン際の打球」のときだけです。タッグアップの確認よりも【二塁での判定】を優先し、タッグアップの確認は主に球審が行うことになります。
また、一塁審がリミングするのは稀で(走者一二塁でレフトライン際の打球のみ:二塁走者のタッグアップ確認のため)、ほとんどの場合は、内野内にすばやく切り込む動きになります。
また、以前の投稿記事(6月7日)に三人制の変更点について触れていますが、特に、「走者二塁と二三塁でのインフィールドに立つ塁審が、アウトカウントによって変わるポジショニング」はこの大会で適用されるのかな?と思いながら試合会場に参りました。今回は適用されなかったのですが、今後、身につけていく必要があると思います。

この日は、夜半から雨がふったりやんだりで、4試合すべてできるかどうか危ぶまれていました。朝は何とか雨も上がっていて、予定通り9時から第1試合が始まり、両チームの投手の好投で、なんと1時間を切る大変締まった投手戦でした。
そして10時半前から第2試合、僭越ながら私が球審を務めさせて頂きました。得点は入らないものの、ヒットも多く、走者が塁上を賑す展開となり、三人制のフォーメーションをふんだんに体験させて頂きました。特に、球審としては、アウトカウントに関係なく、三塁カバーは重要であることを認識しました。
試合は、打撃戦の様相を呈しながらも、3回表を終わり1対1の同点でした。3回表から次第に雨が強くなり、3回裏無死一塁で走者が二盗に成功したところで土砂降りの雨に変わり、やむなく試合を中断し、選手の子供たちをベンチに避難させました。雨足は衰えず、雷鳴と稲光もするようになり、45分ぐらい中断した後、大会運営本部の決定により、サスペンデッドゲームになってしまいました。

審判配置の関係から、今週末のゲーム再開では私が球審を続行する可能性は少ないと思います。この大雨を物ともせず、一所懸命プレイをしていた両チームの選手の子供たちにエールを送ります。がんばってください。
そして、個人的には、絶好の3人制審判の技術を磨くチャンスを逸してしまいました。しかしながら、今週末、小学部の配置になることを期待して、もう一度、三人制メカニクスをおさらいしておこうと思います。

今週末、どうか晴れますように!!!