法隆寺を見学し、奈良市のホテルにチェックイン後、興福寺横を通り過ぎしばらく歩いて奈良町にやってきました。
奈良町には、吉野葛100%を使って注文を受けてから手作りされる「葛きり」や「葛もち」を食べられる「佐久良」という甘味処があるということで行ってみました。
お店に入ると、葛もち等が売られているショーウィンドーがありましたが、お店の方は誰もいません。
甘味処らしき一室はお店の奥にあります。
TH(夫)と私で「すみませ~ん。」と何度か言ってみたのですが誰も出てきません。(2人とも声が小さいのです。)
しばらく待っていると、奥の部屋からお店の女性が「どうもすみません。奥で話していて気付かなくて。どうぞお入り下さい。」と出てこられました。
「いえ、私達の声が小さかったので・・。」と言ったのですが相変わらずそれも聞こえてなかった様子。「もっと大きい声を出さなければ。」と反省しました。
甘味処といっても、お家の1室を開放していらっしゃるようで、机が1つあるだけなので1組又は相席で2組入るかぐらいのこじんまりしたお部屋です(もしかすると襖の奥にもう1つお部屋があるかもしれません)。
最初にお茶と葛で作られたお菓子(落雁のようなもの)が出てきました。
その後、メニューの上の方に載っていた「葛もち 630円」「葛きり 840円」を注文しました。注文を受けてから作ります、という言葉通り、お部屋の奥でかしゃかしゃ何やら作られている音がします。葛きりに入る氷を製氷皿からひくり返す音も聞こえます。
しばらく待つと出来たてほやほやの葛もちと葛きりが出てきました。
こちらは葛もちです。黄な粉と黒蜜がそえられています。葛もちは作りたてなのでほんのり温かく、お砂糖が入っているのか甘みがあります。透明度が高く、ぷるぷるしています。柔らかいながらも弾力があります。黄な粉と黒蜜をかけて頂きました。美味しいです。
こちらが葛きりです。葛きりを黒蜜につけて頂きます。
柔らかいながらも、もちもちとした弾力があり、のどごし爽やかです。いくらでも食べられそうです。ところどころ太さが違うのもいかにも手作りっぽくていい味を出しています。黒蜜もほどよい甘さで美味しいです。
最初は「葛きりで840円は高いなぁ。」と思っていましたが、食べ終わって考えてみると、今や希少価値の吉野葛100%を使った本物の葛きりなのでお値段は妥当だと思いました。
お店の方が持ってこられた時に「葛きりを食べ終わった後は、黒蜜は○○してお飲み下さい。」と言われました。TH(夫)も私も「○○」の部分をきちんと聞いていませんでした。TH(夫)が「これどうやって飲むの?」と聞いてきた時に、メニューを最初に読んだ時に「葛きりの氷水の中に黒蜜を入れて飲むと黒蜜水がお楽しみ頂けます。」と書いてあった気がしたので、「葛きりの氷水の中に黒蜜を全部入れて飲むんだよ。」とメニューを確認せずに適当に答えました。不安に思ったのかTHが再度「本当にこの中に入れて飲んでいいの?」と聞いてきたので、「そうそう。」と自信を持って答えた私を信じて、THは氷水の中に黒蜜を全部入れて「なんか薄いよ。これ。」と言いながら飲んでいました。確かに見るからに薄い色です。心配になってメニューを再確認したところ、正しくは「葛きりに入っている氷を黒蜜の器に浮かべてお飲み下さい。」とありました。葛きりを食べた後の氷水だけの器に黒蜜を入れるのではなかったのです。どうりで味が薄かったはずです。せっかくの黒蜜だったのに、もったいないことをしてしまいました。いい加減に答えてしまったことをしばし反省しました。
お店で葛きりや吉野葛が売っていたのですが、まだこれから観光するのに荷物が重そうだったのと値段もこのお店は他と比べて高いかもしれない、と思ったので買うのをやめて帰りました。(が、色々他のお店を見てまわった後、やはりこのお店で扱っている商品は良かったということに気付き、次の日このお店に再度来店して買物することになりました。)
<お店データ>
店名:佐久良
カテゴリー:甘味処
住所:奈良市高御門町2番地
電話:0120-26-0887/0742-26-3888
URL:http://homepage3.nifty.com/kuzu-sakura/s_access.htm
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