ウィーン2泊目の夜(2004/10/25)は、ハイリゲンシュタットにあるホイリゲ『Mayer am Pfarrplatz(マイヤー・アム・プファールプラッツ)』へ行きました。ここは、ベートーヴェンが1817年夏に滞在し『第九』を作曲したと言われている建物で、現在は改造されてホイリゲになっています。
そもそも「ホイリゲ」とは、’今年の’という形容詞が転化したもので、「新酒」を意味すると同時に「新酒を飲ませてくれるワイン造り酒屋」を意味する言葉なのだそうです。その年のホイリゲ(新酒)の解禁日は毎年11/11です。私達が行ったのは10/25なので、飲んだのはもはや新酒ではなかったかもしれません。
さて、伝統的ホイリゲでは、ワインは席で注文と精算が出来ますが、おつまみはビュッフェ・カウンターで注文しその都度精算するシステムになっています。まず席に案内され、その後自分達でビュッフェ・カウンターまで行きました。
「ホイリゲでは客の注文で火を使って調理する料理は禁止」されているため料理の種類は限られているかと思っていたのですが、作り置きできるものはOKらしく、火を通した温かい料理も色々ありました。
今回私達がビュッフェ・カウンターで選んだ料理はこちらです。
・チーズが中に入ったトマト
・チーズが中に入ったアーティショー
・ジューシーで肉厚なハム
・ザワークラウト:黒コショウがきいてパンチのある味
・ポークのベーコン巻き
・ホーレン草のキッシュ:チーズが入っていて味が濃くて美味しい
・ミックスサラダ
全部で13.86EURO(≒1,927円、1EURO≒139円)でした。
これだけでは量が少ないかと思ったのですが、飲み物をたくさん飲むので、食べてみるとこれくらいがちょうど良い量でした。味もなかなかでした。
【飲み物】
●Traubenmost 1/4L :2EURO(≒278円、1EURO≒139円)
「most(モスト)」は、9月~10月にかけて収穫された葡萄をまず搾り葡萄果汁にした状態のものです。アルコールが苦手な人でもこれは大丈夫です。甘い葡萄ジュースそのもので、とても美味しかったです。今回飲んだ中ではこれが一番好きでした。
●Nussberger Heuriger 1/4L :2.1EURO(≒292円、1EURO≒139円)
炭酸入りの薄い白ワインといった味でした。
●Vienna classic :6.2EURO(≒862円、1EURO≒139円)
「ウィーンのワインの90%はホイリゲで飲まれるか売られるかで、何年も寝かせるに値する銘柄はないと思われていた。そこでマイヤーを始め19のワイナリーが共同で’ヴィエナ・クラシック’という厳しい条件に合格したワインだけに許される共同ブランドを創設してウィーンのワインの品質向上を図った。白ワインはリースリング種、ピノ・ブラン種、シャルドネ種に葡萄を限定、赤ワインは2年寝かせて出荷するなど、規定に合格したワインがヴィエナ・クラシックの共通デザインのラベルで出回っている。(出所:昭文社『個人旅行』)」のだそうです。これがその「ヴィエナ・クラシック」です。他の新酒と比べると値段も高めです。辛口でかすかに発泡している白ワインでした。
●Grinzinger Rot 1/4L :2.2EURO(≒306円、1EURO≒139円)
Grinzingerで採れた赤ワイン(多分)。味は覚えていません。
《感想》
・お店は適度に賑わっていて楽しい雰囲気でした。飲み物も食べ物もウィーンにしてはお手頃価格だと思います。ウィーン滞在中に気に入ったので2回も行ってしまった『Zwolf Apostelkeller(ツボルフ・アポステルケラー)』も良かったのですが、このホイリゲもまたちょっと違った雰囲気で良かったです。
・私達が行った時は見かけませんでした、ここは日本人のオプショナルツアーに入っていることも多いお店なのだそうです。
・入口はこんな風になっています。
・私達は行かなかったのですが、このすぐ近くの6番地にはベートーヴェンが「ハイリゲンシュタットの遺書」を書いた家があります。また、ベートーヴェンの散歩道やベートーヴェンの胸像のある公園も徒歩圏内にあります。お天気のいい日にはベートーヴェンゆかりの地を散歩してから、最後にこのホイリゲで乾杯、というのも良さそうです。
takapyonaの評価:★★★★☆(4つ星)
《お店データ》
日時:2004年3月25日(月)ディナー
国:オーストリア
街:ウィーン
店名:Mayer am Pfarrplatz Beethouenhaus
住所:1190 Vienna, Pfarrplatz 2
電話:43 1 370 12 87
URL:http://mayer.pfarrplatz.at/kontakt-eng.htm(営業日・時間など)
分類:ホイリゲ
値段:27.92EURO(≒3,880円、1EURO≒137.972円)*コペルト1人1.2EURO含む
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初めてホイリゲでジョッキでワインを飲んだときはびっくりしました。takapyonaさんの写真にもジョッキ入りの白ワインがあって、ゴクゴク飲みたい気分になりました。
微発泡の白ワインは夏にゴクゴク飲むのによさそうですね~。
甘さ控えめの微発泡の白ワインは、グラスで香りを楽しむというよりは、ジョッキでゴクゴク飲んで喉を潤すのにピッタリな感じですよね。でもジョッキで飲むとあんまりワインという感じがしませんね。
食べ物は多分決まっていたので、こんなに自由にはとれなかったような・・・。
でもでもあのお外で飲む開放感がたまりませんっ。
・・・・って、アルコール駄目なのでひたすらぶどうジュースなのですが、これまたおいしいっ。
しかも、あの気持ちよさげな外で飲まれたなんて、うらやましいです。
あのぶどうジュース、本当に美味しかったですね。
去年の年末にここのホイリゲに行ったので、TBさせて頂きました。
このあと、フランス・アルザスでもtakapyonaさんおすすめのレストランにいくつか行ったので、記事を書いたらまたトラバさせて下さい!
TBの反映とコメントの返信遅くなってすみません。
アルザスの記事のTB、楽しみにお待ちしております☆