ノックは３回？

　夏もスイカで終わりを知る？　親が趣味と実益をかねて、高齢に鞭をうち、１５０～２００個くらいスイカを作っているらしいが、数を確認した訳じゃないのでこのくらいじゃないかと思う。
　この時期スイカも盛りを過ぎ、そろそろ終了に近づき、後日のため多めに確保しておくようにとの連絡で取りに行く。
　「指でたたくと熟れ具合と、切ったときの感じが見当つく　」ってオヤジに言ったら、むっとした顔で、「何十年やっている俺がわからないのにわかるはずがない」　まあまあ。
　オッ家内の夏の準主食がスイカ、在庫が１個になるとそわそわし出し、焼豚とか何かと気を使い出し、普段はこの歳でマザコンだとか言ってるのに、「（スイカをもらいに）行ってくれば？」なんぞと、土産を用意する。
　「ノックは３回、真夏の出来事、ノアの方舟」の平山美紀に似た雰囲気だったがあれから　うん十年お互いに歳を重ね、今じゃオッ家内か．．．．
　夏の昼食、夕食は必ずスイカをかかさず、３日で２個ペース、移動作業担当者、しっかり音と内容と、味をチェックし、空洞有りは音でわかるベテラン、でも音で味はわからない。
　あと何となくわかるものとしてシシトウ、辛くないの判定は９５％、辛いの判定は７５％の確率であたるのが自慢、酒のつまみに出ていると必ず話題にする、ある時同席した、若い国の出先機関の課長が、いとも簡単に微妙な見分けを表現したのには驚いた、理由は、シシトウを食べるのが好きだからだってさ。