風に吹かれて、気の向くまま

人生折り返し地点を過ぎた下町男の思いつき。

31 吾嬬の森連理の梓

2007年03月25日 | Weblog(ぼやき)
31 吾嬬の森連理の梓

吾嬬の森は、亀戸梅屋敷の北、北十間川の北岸にあった。
ここに日本武尊の妃、弟橘媛を祀った吾嬬権現社が鎮座し
その境内には一本の楠木が立っていて、地上4尺辺りで二股に別れていた。
この木を連理とか、相生とかの楠木と言って、神木になっていた。



今では森だった所も住宅地となり、神社が目立たなくなっている。
この近くには、花王の工場が建っている。

神社の目の前を流れる北十間川の水量は少なく、水質も悪そうで
舟遊びをする事も、物資を運ぶ事もなさそうだ。




神木の由来…日本武尊が軍を率いて相模国から上総国へ渡ろうと船に乗った。
ところが海が荒れ船が沈みそうになったので、妃の弟橘媛が海神を鎮める為に入水した。
これにより日本武尊は無事に海を渡る事が出来た。
その後、弟橘媛が着ていた着物が吾嬬の森の近くに漂着したので、
吾嬬の森に壇を築いて収め、まがきを巡らせて廟を造らせた。

日本武尊は姫の霊を鎮めてから食事をし、その際に使った楠箸2本を
廟の東に挿した。後に箸に枝葉が出てきてくっつき一根二幹の楠に成長した
この木は男女の契りの深い事を象徴しており、これを連理という様になったというものである。


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