
先月、仕事で訪れた中国珠海市の市場の一角にあるDVD屋で、日本のドラマのDVDをいくつか買ったのです。
私は、テレビドラマというのが嫌いなタイプなのですが、子供たちは大好き。最近、日本のドラマや映画はアジア各国では大人気なので、これも勉強と思い店員から勧められるまま、「どうせ海賊版だろ。日本で写るのか?」なんてやり取りしながら買ってきた一つに、この「坂の上の雲」があったのです。
何気に子供が見ているのを見てびっくり!さすがは天下のNHK、明治時代の日本の混沌とした状況が鮮明に再現され、すばらしい構成と配役、そして何よりもこの原作は、司馬遼太郎の作品であることも初めて知りました。
この中で、倒幕のあおりを受け困窮の生活を強いられた、四国松山の藩士の子供たちが主人公となるのです。
彼らは、階級制度がなくなった社会で、それまで武士と威張っていた恨みを買い、町民の子供らから嫌がらせやいじめを受けます。
この時、子供ながら秀才の藩士松山家の(後に阿部寛が演じる)長男は、「そのような庶民の嫌がらせは相手にせず、世界に通用する人物になるよう勉強せよ。」と弟ら(本木雅弘と香川照之)に諭すのでした。
そして、四国の田舎町から東京を目指し、初めて見る外国の文化にイギリス、ドイツとヨーロッパに心が動いていきます。
時代は文明開化の始まり、外国人が行き交い、鉄道が引かれ、江戸時代から大きく変わっていく日本が描き出されています。
特に当時の若者たちが抱いた外国への憧れ、計り知れない探求力を持った向学心、そして武士の魂を持って夢に向かっていく光景は、どこか、今の日本から海外に飛び出して活躍している若い投資家の人たちの姿と似ているなあと、強い感動を覚えました。
実はこのDVD、新聞で販売されている値段を見てびっくり!何と2万円ほどする高価なもの!ところが私が買った値段は・・・・・。
これも日本と海外の違いだろうと、改めて外の世界に飛び出して経験する大切さを感じました。
あの「サル」とバカにされたちょんまげJAPANから140年。現代版坂本竜馬を目指して、皆さんも一緒に海外の勉強、特に「お金の勉強」をしていきましょう。
今の日本人に最も足らないもの、遅れているものは、ファイナンシャルリテラシー(金融の知識)なのです。知識が足らないことに早く気付くことなのです。
今日から私はフィリピンへ。
第二次世界大戦では、日本はこの国に大きな歴史を刻んできました。今後のアジアの発展のために、フィリピンは今、大きく動き出そうとしているのです。
そう、アジア各国には「文明開化の音がする」のです。
それでは、行ってきます!