投資家への道・・・FX,株式,投資信託,不動産,賃貸・・・資産運用の落とし穴が分かる

日本に流れる「嘘」の情報を徹底解明します!






↓お問合せはメッセージから↓

海外積立ファンド「見えない手数料」をチェック!

2011年08月27日 | 海外積立ファンド

海外積立ファンドは、今や海外投資のファーストステップとして日本人に大うけのようです。

先日掲載した、海外積立ファンドの国内契約にご注意下さい!には大反響がありました。やはり国内の海外投資希望者は、円高進行と比例して増え続けており、そこにビジネスを仕掛けるエージェントがたくさんいるのも事実。契約する方はしっかり中身を理解して取り組まないと後で泣きを見ることになるかも。

さて、既に契約されている方もご確認いただきたいのだが、海外積立ファンドを勧められた際に下のような一覧表をパソコンで見せられたことはないでしょうか。
積立金額、積立年数、予想利回りを入れて、将来積立資産がどれくらい大きくなっていくかシミュレートしたものです。

 クリックすると拡大します

実はこれ、以前エージェント会社から依頼されて私が作ったものなんですね。積立ファンドの会社のシステムを計算式に組み込んで、顧客がプランニングしやすいように一覧で見れるようにしています。

内容は会社の方で入念にチェックしていたようなので間違いはないと思います。

このソフトを使えば、毎月の積立で自分のプランが実現できるか、また何年後にどれくらいの資産を作ることができるか計算することができます。もちろん想定利回りで運用できたとしての話ですが・・・。

これに「PM手数料」というのがあります。

実はこれが非常に恐ろしい「見えない手数料」なんですね。

PM手数料とはポートフォリオマネージャー手数料。つまり、あなたのファンド管理をプロが積立期間中ずっとやってくれるので安心ですよ。という手数料です。

確かに素人の日本人が、世界の投資市場を見ながら投資先の海外ファンドを選定していくというのは至難の業。まあ、不可能に近い訳で、そこにプロのマネージャーをつけるシステムは大変ありがたいもの。

そこに手数料が乗っても仕方ないですよね、というトークで説明されると思います。



それでは仕方ないと納得できるくらいの手数料なのかどうか、実際に計算してみましょう。

このPM手数料は、IFAと呼ばれる海外の正規販売代理店により変わる場合があります。
毎年、時価資産総額から1%か1.5%引かれることになっている方が大半だと思いますので、分かりやすく日本円でこの両方を計算してみましょう。

≪想定≫

積立期間25年(300ヶ月)
途中売却(引出し)なし
平均運用率12%
PM手数料1%(1.5%)

毎月3万円積立の場合
  PM手数料合計 324万円(458万円)

毎月5万円積立の場合
  PM手数料合計 543万円(765万円)

毎月7万円積立の場合
  PM手数料合計  760万円(1072万円)

毎月10万円積立の場合
  PM手数料合計 1089万円(1536万円)

毎月15万円積立の場合
  PM手数料合計 1677万円(2361万円)

毎月20万円積立の場合
  PM手数料合計 2236万円(3148万円)

毎月30万円積立の場合
  PM手数料合計 3354万円(4723万円)

毎月40万円積立の場合
  PM手数料合計 4473万円(6297万円) 

毎月50万円積立の場合
  PM手数料合計 5591万円(7871万円)


いかがですか。
小額の積立てでも高級自動車1台分、円高に乗じて高額積立している方はマンションが買えるほどの手数料になることが分かります。

この手数料は運用実績に関係なく、積立時価資金総額に料率をかけられますので、マイナス実績であっても積立額が増えていれば、毎年明細に乗ることなく密かにそして確実に差し引かれていきます。

既に契約している方はもう一度契約内容をご確認下さい。
もし、運用利回りが12%以上で提案を受けていたら、想定手数料はもっと跳ね上がります。

さらに、その他何らかの手数料で数%乗せられていたら、莫大な手数料をぼったくられていることになりますので、契約自体の取り止めも検討した方がご自分の資産のためにはよろしいかと思います。

運用利回りの高配当ばかり印象付けられ、このような小さく見える(実際書類には小さく書いてますが・・・)手数料率に注意しないと、増えてるつもりが減っているということになり兼ねません。


さらに注意が必要
なのは、止めたくても止められない契約になりつつあるということです。

最近分かったのですが、私がお勧めしている積立ファンドは、当初18ヶ月間は積立継続する必要があります。これは積立期間が何年であろうと本来変わらないのですが、国内の斡旋業者の中には、積立継続期間が24ヶ月になっている場合があります。

これは、当初の積立金で斡旋業者らの報酬を支払っているためで、信用のないIFAではこの期間における解約率が高いことから、報酬確保のための措置だと思われます。

私がご案内している香港の正規販売店は、このような手数料は一切取っていませんし、不当に長期間積立を強制することもありません。
もちろん日本語対応は、元三菱東京UFJ銀行に勤務暦のあるスタッフを始め完璧にできますし、海外銀行口座の開設もスムーズに対応していただいております。

海外投資はくれぐれも目先の旨みに振り回されないようご注意下さい。

誰も知らないPM手数料の行方とは?


「いいね!」のクリックうれしいです。

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 予想外に楽しめる動物園「Man... | トップ | キレイ事言うメディアへ「芸... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Namazu)
2011-09-13 10:22:04
造った人が 解説・・素晴らしい。
返信する

海外積立ファンド」カテゴリの最新記事