Memories of champagne～コラボお題：まごころ

幼稚園の入園式で、あの子を見つけた。春の日差しの中で風にサラサラと髪がきらめいて、まるで天使に見えた。

一緒に居るのが楽しくて、家に帰りたくないと公園で駄々こねたっけ・・・２人の超駄々っ子、親もさぞかし手を焼いただろう。

あの子の家の庭にダンボールで２人の秘密基地を作った。お気に入りのオモチャやお菓子を隠して遊んだね・・・そこで互いの親に内緒でこっそりキスしたのは今でも秘密。

２人とも同じ小学校で同じクラス。周囲の冷やかしが恥ずかしくて、つい・・・心にも無い言葉をあの子に言ってしまう。　本当は大好きなのに・・・あの子の悲しそうな顔が心に焼き付いて眠れない。

次の日の放課後、男友達が調子に乗ってあの子をいじめてた。もうあの子の悲しそうな顔を見たくなかった・・・だからあの子を連れ出そうとしたけど、余計にからかわれてとうとうあの子が泣き出した。気が付いたら飛び掛ってたな。一方的にそいつを殴りつけて相手が泣いても鼻血を出しても止めなかった・・・

喧嘩になった理由を言わなかったから先生にこっぴどく叱られ、相手の親から家に抗議電話があり、一人で謝りに行かされた。やっぱり恥ずかしくて理由が言えなかったのだ。

謝って帰ってきたが暗くなっても父の許しが出るまで家に入れてもらえなくて途方に暮れたけど、あの子と母親が家に来て真相が明らかとなってようやく許しが出た。それでも喧嘩はしないと誓わされたが反省など全くしていなかった。

後になって喧嘩になった訳をなぜ早く言わないのかと、あきれたように言われた。どうやら両親は誉めている様だったが・・・それよりも、あの子が家に来た時に直接手渡してくれたチョコレートが何よりの勲章だった。後で一緒に食べたっけ・・・美味しかったね。


その日からもう誰もあの子をいじめたり、冷やかす者は居なくなった。

あの頃の君への気持ち、君の気持ち。子供の頃芽生えた偽りの無い愛する気持。あの時の自分の行動と君のくれた勲章。それもまごころの一つなのかな。







腕の中で安心して眠っている天使から美しい女神へ成長した君を見ると・・・愛しく思え、子供の頃の思い出がシャンパンの泡のように金色に輝いて浮かんでは消えてゆく。

目が覚めたら・・・買いに行こうよ。あの時君がくれたチョコレート。LOOKチョコ






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私の思う「まごころ」＝偽りの無い相手を思いやる心
どう表現し伝えたらいいのか・・・子供の心ってストレートで純心で邪念がないよね？その分残酷な事も平気で言いますが（爆）

書いてる途中で収集つかず上手くまとまるのかぁ？？？と書き直しを悩みましたが・・・強引にまとめてしまった　３日掛けてこれだよ

ちょっとおセンチになった虎ちゃんの思い出でしたっ。