和田寺だより 

住職のよもやま話し

諸悪莫作

2007年01月02日 | 和田寺だより

新年あけましておめでとうございます。

毎年、除夜法要、参拝者に住職が描いた干支色紙をお配りしていますが今年は猪と摩利支天の絵と共に「諸悪莫作 諸善奉行」の言葉を添えています。「しょあくまくさ しゅぜんぶぎょう」又は天台宗のお経の中では「しょあくばくさく しょせんほうけい」と読みますがその続きは「自浄其意(しせいきい) 是諸仏教(ししょふっこう) 和南聖衆(かなもせいしう)」とあります。七佛通戒偈といわれる偈文です。 

『諸悪莫作 諸善奉行 自浄其意 是諸仏教 和南聖衆』 (七佛通戒偈)

「もろもろの悪をなすことななく、善きことを行い、自らの心を浄めることである。これが仏たちの教えである。あらゆる修行者にこの決意を申し上げる。」と説いています。「悪いことはしないで善いことだけをする」そこに仏教の教えの根本が説き尽くされているといわれています。この教えにちなんで次のような話しが伝えられています。

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昔、中国に道林和尚という方がおられました。この方は睡魔を避け、絶えず心の緊張を保つため、松の樹の上で坐禅をしておられました。そこへ、有名な詩人、白楽天が通りかかり、仏法の大意を尋ねましところ、この七佛通戒偈の教えをもって答えられました。白楽天は、こんなこと当たり前ではないか、と反論しました所、和尚は、「三歳の童児でもよく分りきっていることだ。だが、この八十歳の老僧でさえ実行となると難しいのだ。」と答えられたといいます。   『お寺の役員読本』 著 荒川元暉 (三成書房 刊)より

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幼稚園児にもわかる、簡単なことですが、実行出来ているかどうか!?難しいところです。しかし、まずは自分の身辺から、足元にある最もやさしい簡単なことから、今日から、今からという気持ちで善悪をしっかりと判断し実行していきましょう。そして良い心、正しい心のみを使って人に接し、日々過ごすことが出来たなら、きっと良縁に恵まれ、幸せで充実した毎日になることと思います。

本年も何卒よろしくお願いします。

合掌