和田寺だより 

住職のよもやま話し

施餓鬼法要

2006年08月08日 | 和田寺だより

毎年8月第1日曜日に霊園施餓鬼(せがき)法要を開催していますが今年は一昨日の6日に実施致しました。今年もご家族お揃いで沢山の霊園契約者の方々に猛暑の中お参りいただきました。ごくろうさまでした。(当日お参りできなかった方々は塔婆を寺仏堂でお預かりしています。)

さて、施餓鬼法要の主旨について今回は書き記したいと思います。

私たちは大地や水や火や空気や太陽や植物や動物や周りにいる人々など大宇宙のあらゆる恩恵にあずかって生かされている存在だとお釈迦さまは仰っています。しかし現代人は豊かさと忙しさにかまけて普段は生かされていることを忘れてしまい時に傲慢に生きていることが多いように思います。

施餓鬼会(せがきえ)とは祀られない精霊(餓鬼)に施し、その功徳をご先祖に供養し、私たちがこの世に生命を受けたすべての生き物たちや自然の恵みのおかげで生かされているという真実をふりかえり、感謝させていただく機会です。Dscf0016

天台宗のお祖師さま伝教大師最澄のご聖句「忘己利他」(もうこりた)とは文字通り「おのれを忘れて他を利する」ということですがこれが仏さまに近づく一番の方法だと云われています。

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現代人は我(が)が非常に強く

自分に合わないと強く反ぱつする

現代社会の暗闇(くらやみ)のもとは

我中心の心である

我中心の心は人を苦しめるばかりでなく

自分自身も苦しむのである

悲しいことである       (小池俊文)

他人には平気で云っている

他人からされたら怒ることを

他人には平気でしている

また云われた他人もされた他人も

自分に合わないとすぐ反ぱつして激怒(げきど)する

悲しきことである       (小池俊文)

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お檀家さんの初盆の方対象の施餓鬼は例年通り15日に本堂にて実施致します。

合掌