
「さらば雑司ヶ谷」 樋口 毅宏
さすがデビュー作 「民宿雪国」よりずっとパワーが充満していて、こなれていて面白い
最後まであまりしんみりと落ち着くこともなく血湧き肉踊る物語で退屈しないで一気に読めるとこがヨイ
もちろん「民宿雪国」も退屈はしなかったのですが あちらの方はヒトゴロシのリアリティに欠けていたよーに思いました
今回もヒトゴロシが一杯出てきますが これはハードボイルドカッコつけミステリィーエンタテーメントなのでリアリティはこの程度の按配がスピード感があってヨイと思われます
噂通り SEX描写がめっさエエ(特に♂対♂の)
最後の方はやっぱり整合感のあるまとまった終わり方だったのが残念ですが ま それもハリウッド映画みたいでエエのかなと それも
樋口 毅宏さんのは もう何冊か読んでみよう こーゆー退屈させない文章とゆーのは あまり無いですからね
期待さえ多く持たなければ わかりやすい文だしエンタテーメントの按配が親切設計なのでとってもよい作家さんだと思う
人に喜んでもらうのが好きな人だと思いました
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樋口 毅宏 | |
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