元チーム医師は「終身刑がふさわしい」―米体操金メダリスト
McKayla Maroney
米国体操連盟(USA Gymnastics)の元チームドクターが、性的暴行と児童ポルノ所持で有罪となっている裁判で、同国代表としてロンドン五輪の金メダルを獲得したマッケイラ・マロニー(McKayla Maroney)さんが「終身刑がふさわしい」と厳罰を求めている。
この件では、連盟で長年トレーナー兼コーディネーターを務めたラリー・ナサール(Larry Nassar)被告が、治療と称して若い選手に暴行を加えたことなどが明らかになっており、被告は児童ポルノ所持と計10件の性的暴行で罪を認めている。このうち児童ポルノ所持に対する量刑判決が、7日にミシガン州の裁判所で言い渡される予定となっている。
その判決を前に、マロニーさんは連邦裁判所に提出する被害者の影響を記した報告書の中で「あの男は私の信頼を汚し、肉体を汚し、私の心に二度と癒えない傷痕を残しました。ラリー・ナサールには終身刑がふさわしいと考えます」とつづった。法廷文書によれば、児童ポルノ所持について、検察は禁錮60年を求めている。
世界選手権で3個の金メダルを獲得しているマロニーさんは、女性の性的被害告白をうながす「#MeToo(私も)」活動の中で、早い時期に被害を公表。他には同じく五輪選手のアレクサンドラ・レイズマン(Alexandra Raisman)やガブリエル・ダグラス(Gabrielle Douglas)らが被害を明かしている。
マロニーさんは、13歳のときから現役を退くまで被害が続いたと話し、「ロンドンでも起きました。団体で金メダルを獲得する前のことです。銀メダルを取る前にもありました」と、団体で金、跳馬で銀を獲得したロンドン五輪期間中も被害に遭っていたことを明かしている。
マロニーさんの母親も、裁判所に宛てた手紙で「娘は変わってしまいました。明るく、前向きで、愛らしい世界有数のアスリートだった子が、まだ若いのにひどくふさぎ込み、ときには自暴自棄になるようになったのです」と話し、ナサール被告が原因で娘の人柄が変わってしまったことを訴えている
(2017.12.7.AFPBB News)
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マッケイラ・マロニー(McKayla Maroney、1995年12月9日 )
「いつ何時であれ"治療"された」ロンドン金の元体操選手、元医師からの性的被害告白
ロンドン金の元米体操選手、チームドクターからの性的被害告白
米国の元体操選手で2012年ロンドン五輪金メダリストのマッケイラ・マロニー(McKayla Maroney)さんが18日、過去に米国体操連盟(USA Gymnastics)の元チームドクターであるラリー・ナサール(Larry Nassar)被告から性的暴行被害を受けていたと明かした。
21歳のマロニーさんはツイッター(Twitter)に投稿した声明で、自身が13歳の頃から現役生活を終えるまでの期間、現在20件を超える性的暴行の罪で起訴されているナサール被告から被害を受けたと語った。
マロニーさんは「ナサール氏は『30年以上患者に続けてきた医療的に必要な治療を施している』と私に言ってきました」とすると、「それはテキサス(Texas)にある代表チームの練習施設で私が13歳の時に始まり、現役を引退するまで終わりませんでした」と告白した。
「いつ何時であれ、あの男がそうするチャンスを見つけたとき、私は『治療』されました」
さらにマロニーさんによれば、ナサール被告による暴行は米国代表として女子団体の金メダルを獲得したロンドン五輪の期間中にもあったという。
「それはロンドン(London)でも起きました。団体で金メダルを獲得する前のことです。(跳馬で)私が銀メダルを取る前にもありました」
米ハリウッド(Hollywood)の大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)氏の性的暴行疑惑をきっかけに、ソーシャルメディア上では現在、「#MeToo(私も)」というハッシュタグを用いながら女性の性的被害告白をうながす活動が広まっており、今回のマロニーさんも同様の形で声を上げた。
自身の声明が他の人々が声を上げるきっかけになればいいと思っているというマロニーさんは「ここ数日間の皆さんの言葉に大きな刺激を受けました。非常につらい個人的な経験を公で口にするのが、どれだけ難しいことか知っています。私の身にも起こったことだから」とした上で、「人々はこれがハリウッドだけで起きているものではないと知らなくてはいけません。これは至る所で起きていることです」と続けた。
「私には五輪に出場するという夢がありましたが、そこにたどり着くために耐えなければならなかったことは、不必要で許しがたいものでした」
米紙インディアナポリス・スター(Indianapolis Star)の調査によると、同国では350人を超える体操選手が性的暴行被害を受けていたことが明らかにされている。
(2017年10月19日 ワシントンD.C./米国)
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ラリー・ナサール(Larry Nassar)は米国体操連盟の元チームドクター!セクハラ裁判で性的暴行自認!家族や子供は?
名前:ラリー・ナサール(Larry Nassar)
性別:男性
在住:メイソン、ミシガン州
職業:元医者
生年月日:1963年 54歳
国籍:アメリカ人
配偶者:ステファニー・ナッサル
人種:アラブ
雇用者:米国体操ミシガン州立大学
子供:Ryan Nassar、Katelyn Nassar、Caroline Nassa
1993年にミシガン州立大学に入学し、医学学位を取得
1996年にセントローレンス病院で練習居住を終え、続いて1997年にミシガン州立大学でプライマリケアスポーツ医学奨学金を受ける
ラリーは医学部の運動訓練者で予防とリハビリの手順の分野で活躍
1986年以来、彼は米国体操ナショナルチームの医療スタッフのメンバーでその後、ナショナルチームの医師
1996年に国立医学コーディネーターとして取締役会に任命
1996年、ミシガン州ホルトに移り、妻と3人の娘と生活
アトランタ、シドニー、北京、ロンドンの4つのオリンピック大会に参加
その後、ミシガン州立大学の女性体操チームと女性チームの医師
2003年”米国体操シャーリー・マルシャック記念賞才能機会プログラムの開発のための賞”
スポーツ医学部門の放射線科の准教授として勤務
M.S.UのOsteopathic Medicine大学の1年生および2年生の医学生に、スポーツ医学と身体検査のスキルを教授
約30年にわたって米国体操連盟(USA Gymnastics)に所属
児童ポルノ所持でも罪を認めている
治療を装って選手に性的虐待を加え、22件の罪に問われたナサール被告は、司法取引で7件の性的暴行を認めた。としている。
最低でも25年の禁錮刑を科される見込み
(2017/11/23)
Artistic Journal Vol.1 | |
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元選手「機械になったも同然」、米体操連盟元医師による性的暴行の詳細明かす
米国体操連盟(USA Gymnastics)の元医師であるラリー・ナサール(Larry Nassar)被告が女子選手に性的暴行を加えていたとする問題をめぐり、元五輪代表選手ら3人が19日、同国テレビ局CBSのニュース番組「60ミニッツ(60 Minutes)」に出演し、当時受けた被害の詳細を語った。
女子団体総合で銅メダルを獲得した2000年シドニー五輪のメンバーの一人であるジェイミー・ダンツスチャー(Jamie Dantzscher)さんは、1999年から2001年にかけて新体操の全米女王に君臨していたジェシカ・ハワード(Jessica Howard)さんと、1995年から2000年の米代表メンバーであるジャネット・アントリン(Jeanette Antolin)さんに続き、公に名乗り出た。
Jamie Dantzscher (born May 2, 1982, in Canoga Park, California)[
13歳で全米ジュニアチーム入りを果たした直後、背中の痛みを訴えた際に初めてナサール被告と面識を持ったというダンツスチャーさんはCBSに対し、「彼は私の中に指を入れたり、脚を動かし回したりした。そうすることで関節が鳴るのを感じて、臀部(でんぶ)の位置を元に戻すだけでなく、背中の痛みにも効くからと言い聞かせてきた」と語った。
「それが、シドニー(Sydney)で行われた五輪までずっと続いた。私が18歳になるまで」
一方のアントリンさんは、治療だと思っていたものが、実際は性的暴行だったということに気づいたのは昨年だったいう。
「突然に理解した」というアントリンさんは、「彼を信じていた。自分は弱い立場にあるということや、そうした不適切なことを知ってしまえば、私自身を台無しにしてしまうと、子どもながらに理解していた」と話した。
選手の保護を怠ったとして米国体操連盟を訴えた40人の女性の代理人を務めているジョン・マンリー(John Manly)弁護士は、ナサール被告が20年以上にわたり、同国代表のコーチを務めたベーラ・カロリー(Bela Karolyi)氏とマールタ・カロリー(Martha Karolyi)氏の練習施設で汗を流した数百人もの女子選手を虐待していた可能性があると主張する。
マンリー弁護士は「最終的には1996年以降の五輪チームすべてに、彼から被害を受けた選手が含まれているはず」とすると、「これは連続的性犯罪。ここでの問題は、誰も少女を保護するために注意して見てこなかったということ。そして、彼ら(米国体操連盟とカロリー両氏)はメダルとお金を第一としてきたということだ」と語った。
昨年、米ミシガン(Michigan)州で子どもへの性的虐待で逮捕された52歳のナサール被告は、同12月に児童ポルノの画像などを所持していたとして起訴された。
1996年から2015年まで五輪チームの医師として、米代表の体操選手を治療していたナサール被告について、原告の女性らは、肛門や膣に指を入れられたり、胸をまさぐられたりしたと主張。これについてナサール被告は、適切な医療処置を行っただけだとして容疑を否定している。
アントリンさんは、「完璧を目指すという点で彼らがかけてくる重圧は、本当にとてつもなく、ストレスのかかるものだった」と振り返ったうえで、声を上げれば「チャンスを損なう」ことになると周知されていたと続けた。
「誰も他人と違うことをしたくなかった。なぜなら、そこには自分自身が成功するかどうかを決定する人々がいたから。だからとにかく従い、やれと言われたことをやるしかなかった」
ハワードさんも「何も言えるような状況ではなかった」と説明すると、「もし何か言えば、トラブルに巻き込まれてしまう可能性があったし、あえて自分を苦しめるようなことは最もやりたくなかった」と話した。さらに、ナサール被告の治療には違和感を覚えていたものの、「機械になったも同然」で訴え出ることはできなかったと付け加えた。
ダンツスチャーさんはまた、ナサール被告が練習に菓子やあめを持ち込み、選手からの信頼を築いていたと主張。そうすることが、五輪を目指す練習でのストレスを軽減させると理解していたという。
ダンツスチャーさんは、CBSに対し「私は常に問題を抱えているように感じていた」とすると、「そこまでハードワークできていなかった。体重を減らすよう注意され、無理やり吐こうとしたときもあった」と回想した。
「彼は仲間みたいだった。私の味方でいてくれた。体育館では笑顔を見せることも禁じられているように感じたが、治療中は冗談を飛ばしたり、コーチたちの悪口を言ってくれたりした。一筋の光のようだった」
(2017年2月20日 AFP)
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「性器の形見える」と批判の体操選手、擁護の声続々 東南ア大会
【6月15日 AFP】シンガポールで開催されている東南アジア競技大会(SEA Games)で、露出度の高い服装で試合に臨んだことに対する批判が出ていた体操女子マレーシア代表のファラー・アン・アブドル・ハジ(Farah Ann Abdul Hadi)選手(21)を擁護する声が次々と上がっている。
Farah Ann Abdul Hadi - Gymnast Highlights
イスラム教徒が大多数を占めるマレーシアでは先週、レオタードの上から「アウラット(性器)」の形が露見していると非難する声が一部から上がっていた。
だがフェイスブック(Facebook)上では、2個の金メダルを獲得した同選手への「称賛と支援」を訴える「Farah Ann Abdul Hadi For Malaysia(マレーシアのためのファラー・アン・アブドル・ハジ)」と題されたページが作られ、15日までに1万1000人分の「いいね」が集まった。
アブドル・ハジ選手は同ページに、「私を支援してくださった皆さんに、心を込めて感謝の気持ちを伝えたい。皆さんから大きな好意的反響を頂いたことに本当に感動しています」とのメッセージを投稿した。
今回の大会で計6個のメダルを獲得した同選手は、カイリー・ジャマルディン(Khairy Jamaluddin)青年・スポーツ相など多数の人々の支持を受けている。同相はマイクロブログのツイッター(Twitter)に、「体操競技で、ファラーは審判団をうならせ、母国に金メダルをもたらした。彼女の行いについては、神のみが彼女を裁く。あなたではない。選手らをそっとしておくように」とのツイートを投稿した。
だが、同国の世論は依然として二分しており、あるイスラム教団体は、イスラム教徒女性の選手らがイスラム法に則った形で競技に臨むための指針を定めるよう求めたとも報じられている。地元紙マレーメール(Malay Mail)によると、全国ムスリム青年協会(National Muslim Youth Association)の女性部門責任者は、「女性がスポーツから排除されるべきではないが、競技用の服装でもイスラム教の規定が優先されなければならない」と述べたという。(c)AFP
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