手塚治虫の未発表原画9枚、松本零士さんが発見
戦後のストーリー漫画を確立し、「漫画の神様」と呼ばれる手塚治虫(1928~89年)が、デビュー後まもない48年頃に描いた未発表原画9枚を、
漫画家・松本零士さん(75)が見つけた。
出版された作品に使用されなかった絵で、初期代表作の一つ「メトロポリス」の原画3枚などが含まれている。
松本さんは「先輩たちの遺産を守りたい」と、以前から古書市場などで原画を入手していた。
約半年前、戦後の挿絵画家・池田かずおの原画を購入したところ、手塚さんの絵が含まれていた。
原画はすべてB6判で、ペンで描かれ、着色されたものもあり、完成に近い状態。
10万馬力の超人が人間に反抗する初期SF三部作の一つ「メトロポリス」(49年)の恐竜が戦う絵や、
「メトロポリス」の元々のタイトルだった「超人ミッチー」の題字入りの扉絵、「 有尾人ゆうびじん」(同)の絵4枚、
「一千年后の世界」(48年)の絵1枚などだった。3作とも単行本初出の作品で、ページ数の関係で省かれたりしたらしい。
このほか、構想ノートにタイトルと粗筋のみ記載があった「浮標島」の原画1枚も初めて見つかった。
松本さんは、「手塚さんの天才的な画力が分かる。原画は遺族にお返ししたい」と話す。
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