所在不明のダリ作品2点、米大学などで発見
米エール大学(Yale University)などが所蔵する油絵2点が、スペイン出身のシュルレアリスムの巨匠サルバドール・ダリ(Salvador Dali)の作品と認定された。
ガラ・サルバドール・ダリ財団(Gala-Salvador Dali Foundation)が13日、発表した。
ガラ・サルバドール・ダリ財団の美術専門家らは、以前からこれら絵画の存在を知っていたが、その所在を特定することができなかった。
同財団調査部門のモンセ・アグエ(Montse Aguer)主任はAFPの取材に「これらはダリのシュルレアリスム時代のもので、ともに非常に重要な作品。
影と大きな柱脚のある夢のような景色を描いた、典型的なダリ作品だ」と語った。
2点とも1930年の作品で、別々の展覧会でそれぞれ1回だけダリの手で展示されたことがある。
スペイン北東部のダリの故郷フィゲラス(Figueres)に本部を置くガラ・サルバドール・ダリ財団は、展覧会について伝えた当時の新聞の切り抜きから、
これらの作品の存在を把握していた。
「欲望の自由な傾向(Free Inclination of Desire)」と題された油絵は1935年の展覧会に出品された作品で、エール大学のギャラリーが所蔵していた。
もう1点の油絵「夜の模造(Simulation of the Night)」は1965年に米サンフランシスコ(San Francisco)で開かれた展覧会に出品された作品で、
個人収集家が所蔵していた。
【5月14日 AFP】
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