「殺すぞ!」と怒号が…
サンシャインで半グレ集団100人が大乱闘
逮捕された5人「戦慄の素顔」
準暴力団「チャイニーズドラゴン」は、武闘派の集団として知られる。たびたび傷害事件を起こしてきた、警察が注視するグループだ。
「『チャイニーズドラゴン』は、中国残留孤児の子どもや孫を中心に80年代後半に東京の東部地域で創設されました。
89年に千葉県浦安市の駐車場で暴走族と起こした『浦安ウエスタン事件』(暴走族の1人が死亡)で、名前が全国区に。
暴力団のような強い組織性はありません。『準暴力団』という位置づけのため、暴力団対策法などの適用対象外なんです」(同前)
12月7日、警視庁暴力団対策課は「チャイニーズドラゴン」のメンバーで中国籍の姜海鋒容疑者(51)ら5人を威力業務妨害と建造物侵入の疑いで逮捕した。
今年10月、東京・池袋の高層ビルで開かれた宴会の参加者に殴りかかり、皿やビール瓶などを投げつけるなどしたとされる。
『フライデーデジタル』は、10月19日に配信した記事で100人規模の大乱闘の様子を詳細している。再録して、あらためて半グレ集団の戦慄事件を紹介したい――。
「何すんだ、コラ!」 「オラッ、殺すぞ!」 皿やフォークが飛び交い、男たちの怒号が響く。体格の良い100人規模の男たちによる、前代未聞の大乱闘。地上210mから東京の夜景を眺められる瀟洒なレストランは、一転して修羅場となった。
半グレ集団による大ゲンカが起きたのは、10月16日の夕刻だ。場所は、東京・池袋にある高層ビル「サンシャイン60」の58階にあるフランス料理店。400席ほどが設置された大型店で、当日は午後6時から100人ほどの団体が予約していた。突然、乱闘が始まったのは会食がスタートして30分ほどだったという。
「開始前から高層階へ向かうエレベーター前には、黒いマスクをした男たちが数十人たむろし、物々しい雰囲気だったそうです。乱闘により料理が床に散らばり、割れたビール瓶やグラスが散乱。店のドアも壊されました。
店のスタッフが『100人ぐらいで客同士がケンカをしている』と110番通報。
警視庁巣鴨署の警察官らが駆けつけると10人ほどがケガをしており、うち20代の男性1人が頭を負傷していたため病院へ搬送されました。
しかし大半が逃亡し、現場からいなくなっていたそうです」(全国紙社会部記者)
フランス料理店で行われていたのは、10年以上の服役を終え8月に出所した「チャイニーズドラゴン」幹部の出所祝いだったという。
なぜ乱闘となったのだろうか。
「『サンシャイン』での出所祝いを聞きつけた、『チャイニーズドラゴン』内の姜容疑者らのグループのメンバー20人ほどが会場へ乱入したんです。
出所祝いに呼ばれないことに、腹を立てていたとか。
姜容疑者のグループは上野を拠点に活動。
宴会をしていたグループは、赤羽を中心にしていました。
両グループの間に、何らかのトラブルがあったのでしょう。 宴会場では当初、両者は冷静に話をしていたと聞いています。しかし、血の気の多いメンバー同士が取っ組み合いになったとか。止めに入った人間も巻き込まれ、ビール瓶で頭部を殴るような大乱闘に発展したそうです」(半グレに詳しいライター)
乱闘が起きた「サンシャイン」周辺は、消防車やパトカー数十台が集まり騒然とした雰囲気に。現場となった店に取材を申し込んだが、白い料理服を着たシェフらしき男性が「申し訳ございません。一切答えられないことになっているんです」との対応だった。
(2022.12.9.FRIDAYデジタル)
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