わいんとともに:一日の終わりにコップ一杯のワインを飲みながら、つぶやくあれこれ。

残り時間を気にする此の頃、せめては、ささやかな足跡を残しておきたい。

言葉 ことば コトバ

2018-03-15 09:45:28 | 日記
 先日、朗読会を聞きに行った。
8人のグループで、代わる代わる読むのであった。

迫真の演技で、山本周五郎の「糸車」には泣いてしまった。
宮部みゆきの「まいごのしるべ」も良かった。
昼過ぎの朗読会だったので、眠たがり屋の私は、睡魔が襲って来たらどうしようと心配していたのだが、そんな心配は無用であった。それらしく服装を整え、表情をつけての朗読であったが、動きのない言葉だけで伝える凄さを感じた。
 40人程の句会に出席した。大体同じメンバーでの月例の句会である。披講を終わって主宰から、点盛りの名前の言い方についての注意があった。他人の名前を言うときには、失礼のないように、愛情を持って言うように、と、いうことであった。細やかな気配りに驚いた。と、いうより、私は考えてもみないことであった。披講の仕方については、誰でも気が付く。披講の仕方によって、句会の楽しさが全然違うのである。さわやかに、解りやすく句が読み上げられ、スムーズに進行すれば、句会は程よい緊張の内に心地よく進む。
 言葉、は難しい。そして、大切だ。
俳句に携わり、言葉を一番考えなければならないのに、毎日、ぞんざいに扱っているように思う。もっと、日々の言葉を考えよう。たった一言が一人の人生を変えてしまうことさえあるのだから。
 そんなことを考えさせられた、朗読会と、句会であった。



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