姉が入院した。肺と心臓に水がたまっているという。見舞いに行ったら、心臓の検査の為と、酸素吸入の為のチュウブがつけられえていて、ベットの上の生活となっていた。
それでも、暇だから、俳句でも書いてみようと思って、書くものを持って来てくれるように頼んだのだと言う。丁度、私は文庫本を三冊と、自分で書いたエッセーを持って行っていたので、それを読むように勧め、喜ばれた。思ったより元気で良かった、と思って帰ってきたのに、次の日、弟から電話があった。検査の結果、心臓は三分の一きり、機能していないので、もしもの時、人口呼吸器を付けるかどうか、相談してほしいと、病院から言われたので、集まって欲しい、と義兄から言われたと。
私は愕然とした。昨日、俳句を作るから、今度来た時に、見て欲しいと姉からたのまれたのに、その人の死をあらかじめ是認するなどということができるだろうか。何と残酷な決断を迫ることだろう。医学は発達しすぎた。人間に、自然な終わりを許さなくなってしまった。
私は、自然な終わりを、尊厳死、を望む。そして、それを文書にしておこう、と思う。親族がそんな選択を迫られ、悩み、苦しむことがないように。
それにしても、長年、リュウマチで苦しみ、日常生活も一人で出来ず、更に、片足を失った姉を一人で介護して来た義兄は、どんな思いで、この決断をしたことだろうか。そのことを思うと心が痛む。そして、そんな決断をしなければならない理不尽を憎む。どんなことがあっても、この決断を姉に知らせてはならない。孫の結婚式に車いすで行かれるだろうか、と、笑いながら話していた姉。心臓の機能が回復して、是非、そんな日が来ることを切に、切に、祈っている。
それでも、暇だから、俳句でも書いてみようと思って、書くものを持って来てくれるように頼んだのだと言う。丁度、私は文庫本を三冊と、自分で書いたエッセーを持って行っていたので、それを読むように勧め、喜ばれた。思ったより元気で良かった、と思って帰ってきたのに、次の日、弟から電話があった。検査の結果、心臓は三分の一きり、機能していないので、もしもの時、人口呼吸器を付けるかどうか、相談してほしいと、病院から言われたので、集まって欲しい、と義兄から言われたと。
私は愕然とした。昨日、俳句を作るから、今度来た時に、見て欲しいと姉からたのまれたのに、その人の死をあらかじめ是認するなどということができるだろうか。何と残酷な決断を迫ることだろう。医学は発達しすぎた。人間に、自然な終わりを許さなくなってしまった。
私は、自然な終わりを、尊厳死、を望む。そして、それを文書にしておこう、と思う。親族がそんな選択を迫られ、悩み、苦しむことがないように。
それにしても、長年、リュウマチで苦しみ、日常生活も一人で出来ず、更に、片足を失った姉を一人で介護して来た義兄は、どんな思いで、この決断をしたことだろうか。そのことを思うと心が痛む。そして、そんな決断をしなければならない理不尽を憎む。どんなことがあっても、この決断を姉に知らせてはならない。孫の結婚式に車いすで行かれるだろうか、と、笑いながら話していた姉。心臓の機能が回復して、是非、そんな日が来ることを切に、切に、祈っている。