ヤンディーズ

現在闘病中で「病んでいる」ボーカル&ギタリスト、「太郎」の独り言

VOIVOD 「ジ アウターリミッツ」

2020年07月01日 | 音楽
何だか週末の街中は人多いですね。
確実に都内の感染者増えておりますし、マスクもしないで10人単位で
カッコって談笑している若い人達を見るとクラスター心配が増えます。
友人が多くのコロナ患者を検査、治療する病院勤務なので怖いです。
このVOIVODが出演するスラッシュドミネーションが開催される9月は
どうなってしまうんだろ?
周りのミュージシャン達は配信型や少人数タイプでライブ再開しております。

さて、本題のVOIVOD、VOIVOD流プログレッシブスラッシュメタルを
確立した作品に思えます。曲も突飛な流れでは無く整合感を創り出し
リスナーを突き放すタイプでも無く程良いキャッチーさ、聴きやすさの形、
現在のVOIVODの多くのアルバムの形態のルーツがこの作品の流れ的な
楽曲も含まれていると思います。疾走感も有り。
リリース時の93年はオルタナ、グランジ、全盛期。
パールジャムやサウンドガーデン等が好きな人にも好まれそうですね。

Voïvod - Fix My Heart


現ギタリスト、チュウイーの音造りがこの頃のサウンドにも感じます。
まるで故ピギーの生き写し的なエフェクターやオブリの入れ方。
スネイクスのボーカルもメロディーを作り出す空間も沢山増え
歌うスネイクのスタイルが出て来ている感じ。
不協和音なコードにギターハーモニー。
70年代プログレッシブロックと当時時流のヘビーロックを融合させ。
前作リリース後、所属レコード会社が配給先MCAとトラブルを起こし
ツアーが出来なかったそうですね。ベーシストのジャンが脱退した為
このアルバムではセッションミュージシャンが参加していると。

私がリアルタイムにこの作品を聴いていたとしたら、どう感じるだろ?
この頃のロックシーン、そして自分のバンド活動も失意に落ち始めた頃ですし、
もうJAZZROCKやFUNK、クラッシックロックと言われる路線にシフトし。
何ちゃってブルースや何ちゃってカーペンターズな曲も作っておりました。
後々の音楽の仕事の事を考え、別のジャンルを沢山聴き、作っていたので
どのバンドもグランジ、オルタナ化する中、最後の砦と思っていた
プログレッシブメタルバンド、ドリームシアターの「アウェイク」を聴き心折れた頃かしら。
が、このVOIVODのアルバムは当時好きだったウォリアーソウル等
マニアックな曲調を造り、オリジナリティーを築いた作品ですし
当時聴いて、好きになっている筈です。

只、時代の流れか‥
パンテラ化していくのは非常に残念です。
私、当時パンテラはあまり好みでは無かったですが
時を経て聴くと悩殺辺り迄は好きではあるんですよね。
時代がラウドロックとなり、本人達の好みか?
生き残り作戦か?不明ですが
スラッシュメタル勢が元の様な作品を多く出す時代に戻り
多くのバンドが蘇生しましたが、中心人物ピギーを病気で亡くして
VOIVODも多くのベテランスラッシュ勢と同じ様に復活したグループですよね。
そこにはこの作品でプログレッシブロック路線を確立させた
下地が有ってこそだとも感じます。
しかし‥日本語ライナーノーツを書いているのは元々、大のプログレ好きな
伊藤政則がかなり詳しく描いておりますな。

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3 コメント

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お疲れ様でした(笑) (ぶりぶりざえもん)
2020-07-01 02:50:07
ほぼ、一ヶ月に渡るvoivod特集お疲れ様でした!!
coronerの話からでしたね、
「Nothing~」まともに聴けてないんだよねぇ~から始まり
立て続けに音源を送り続けた私はある意味ストーカーと同類です(苦笑)
ぶっちゃけ、Voivodは、今でもかなり敷居の高いバンドですが、
ハマると抜け出せない中毒性の高い音楽を作っています、実際に。

特に故Piggyのギターの音に衝撃を覚えてます。
「どうやって、こんな音出してんの?」と考えながら聴いてましたね。
この「The Outer Limits」も想定外の音で勝負してきた訳で
今のvoivodの地位を確立したと思えます。

最後に一言、ダニエル・モングレイン(g)アンタは偉い!!
スラッシュ界のブラック・ジャックと呼びたいです!!
(前、言ったっけ?)
返信する
ぶりぶりざえもんさん (太郎)
2020-07-01 20:46:47
今回も沢山有難う御座います。記事にも出来ました。
「ノッシング」が私個人的には一番ツボかも知れません。
他のリスナーさんは突き放された感じがしたでしょうね。
そういう面で私は変態なのか?聴くにもプレイするにもハードル高いですよね。
他のゴリゴリパワーコードスラッシュメタルバンドがVOIVODをカバーするのって難しいと思います。
当時はラック全盛期で1ラックにつき1千万円位お金かかったかも?
ディレイにしてもディレイタイムが違うので何個も用意せねばなりませんし。
こういう作品を出すのには、こういうジャンル専門のプロデューサー付いたのが大きいかも?
この作品でVOIVODスタイル確定に感じますな。

チュウイー、音もエフェクトも完コピですもんね、
ジャーニーで言えばアーネルピネダの様な存在ですな。
返信する
ぶりぶりざえもんさん (太郎)
2020-07-01 20:47:03
今回も沢山有難う御座います。記事にも出来ました。
「ノッシング」が私個人的には一番ツボかも知れません。
他のリスナーさんは突き放された感じがしたでしょうね。
そういう面で私は変態なのか?聴くにもプレイするにもハードル高いですよね。
他のゴリゴリパワーコードスラッシュメタルバンドがVOIVODをカバーするのって難しいと思います。
当時はラック全盛期で1ラックにつき1千万円位お金かかったかも?
ディレイにしてもディレイタイムが違うので何個も用意せねばなりませんし。
こういう作品を出すのには、こういうジャンル専門のプロデューサー付いたのが大きいかも?
この作品でVOIVODスタイル確定に感じますな。

チュウイー、音もエフェクトも完コピですもんね、
ジャーニーで言えばアーネルピネダの様な存在ですな。
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