K馬日記

映画や美術、小説などの作品鑑賞の感想を徒然なるままに綴っていきます。

選抜奨励展

2011年04月08日 | 美術
こんばんは。
美術館レポートですっ☆

4月2日に新宿にある損保ジャパンビルの東郷青児美術館に行って参りました。
この頃やっていたのが、選抜奨励展。
いやあ、すっごくよかった!
日本各地の才能ある若手アーティストの作品が集められた良展でした!

各美術館、美術会がおすすめするアーティスト達。
マイクロポップの嵐でしたが、最近マイクロポップにとても興味がわいているので。
すごく密で満足の1時間半でしたねー^^

印象に残った作品を・・・あ、全部だ(笑)
で す が !
老いたじじいには全作品本気で解説(ぶっちゃけただの感想w)する元気はないのですじゃ・・・(←何事

うーん・・・じぼって3つかなぁ・・・。
本当は実際の画像載せたいんだけど、色々著作権(←わかってない)とか怖いので自粛します(笑)


------絶刀空閃------


○枝史織さんの「舞台」
真中にぽつんとある舞台。
がらがらの観客席。
舞台上で狂ったように踊る5人の女性。
そしてどこまでも果てなく続く荒野。

寂しいような、怖いような、そんな絵です。

踊り狂う5人の女性は顔の判別が不可能であり、没個性あるいは汎個性を象徴しているかのようです。
ただ、少し気になるのが性別の判断が可能な点。何故女性をチョイスしたのか。
女性のモチーフは何を暗示しているのか。
母なる大地なのでしょうか、母なる海なのでしょうか。
女性の持つ、聖母のような普遍性を表現しているのかもしれません。
生の根源の表現とも、取れそうです。

そして何より圧倒されるのは周囲の大荒野。
荒野の果てには何があるのか。

舞台上での人間の営みと大自然との対比だけでは片付けられない深い主題が隠されているかのようです。


------絶刀空閃------


○黒羽根義浩さんの「風」
表面上は木々に強い風が吹き付けている絵。
しかし、その本質は誰が見ても明らかなように、「孤独」の表現です。
2人の子供が体をすりよせているかのよう。

全体的な色調は黒。
より寂しさが伝わってきます。
こうした表面上の暗さばかりに目をとられがちですが。
実はこれ前向きな絵では?
というのがぼくの解釈です。

困難(風)に負けないように2人よりそいたくましく生きていく暗示。

上体は崩れても、足元(幹)は揺るがない。
小さい体に宿るたくましさが感じられます。
これを見たときのエネルギーはすごかった。


------絶刀空閃------


○高橋克之さんの「お告げを聞く」
違う意味でエネルギーがあったのはこの作品。
ダントツで怖かったです。
いや、本当に夢に出るレベル。
まず、何故こんな大きい山羊の首を描いたのかと。
そして斜視になっている山羊の眼もより恐怖を引き出します。

そして山羊の生首の耳付近に首を突っ込む人。
隣の塔に首を突っ込む小人。

とても構図が良いのですが。
個人的には塔の大きさがもう少し小さかった方がバランスが取れていたのかな、という印象。
キャンバス内に息苦しさが生じそう。
だから余白って大事なんですよね・・・ってことは最近知った情報。

いやあ、でもこれが一番好きだったなあ。


------絶刀空閃------


という感じでした^^
いやあ、マイクロポップ(って定義曖昧ですよね・・・)っていいですね。
やっぱりアヴァンギャルド芸術が好きな僕としては、超満足でした。
来年も絶対行く。
そしてカタログも絶対買う!

ではでは。

明日は演奏会のゲネなのでこれにて!


hona-☆

最新の画像もっと見る

post a comment