ぱちんこ・パチスロ制御ワンチップICの可能性と未来

ぱちんこ・パチスロ機の大当たりを制御しているプログラムを自由自在にコントロールできる不正ＲＯＭと通常のＲＯＭとを交換する不正行為が相次いでいる状況を防止する目的で開発された部品がワンチップＩＣである。現在、エルイーテック，ナック企画の２社が参入しており、エルイーテックは、「Ｖ５チップ」，ナック企画は、「ＩＤナック」の名称でそれぞれ各パチンコ機メーカーに納入している。

㈱エルイーテック　 東京都墨田区錦糸 3-2-1 アルカイースト 16F　　　　　資本金　３００（百万円）

エルイーテックが供給するセキュリティチップは、１９９３年に外付けのロムとセキュリティコードでつなぐ「Ｖ１チップ」から遊技機に採用されている。その後、書き換え不能のワンタイムのロムを内蔵した「Ｖ２チップ」、チップを実装したまま外部照合機で真贋を判断する「Ｖ２ライト」、ＩＤ認証と乱数生成回路を盛り込んだ「Ｖ４チップ」とバージョンアップを図っている。２００５年からは「Ｖ４チップ」の色をグレーにして、表面上の文字を読みやすくしたのに加え、マイクロＱＲを取り入れるなどした「外観強化版」を発売している。その後、エルイーテックでは、Ｖ５シリーズを投入し、パッケージ（チップ本体）サイズの縮小を図っている。

㈱ナック企画　　　東京都千代田区外神田 1-8-13 ＮＲＥＧ秋葉原ビル 2F　 資本金　 １２（百万円）

２００２年１月１日からＩＤナックを各パチンコ機メーカーに販売している。

V5のROMはデーターの読み出し・改編はできません。厳密に言えばできるのですが、①開発環境②データーを書き込むデバイス（部品）の製造など、に③時間と④経費がかかり、現実的ではありません。V2・V3・V4・V4RSまでは⑤ウィンドウズのパソコンと⑥開発ソフトがあればOKでしたが、V5は、そうはいかないのです。そもそも、裏ROMが横行したことに業を煮やした警察庁が裏ROM抹殺のために国家事業として作り上げたものがV5です。NTTデーターをはじめ名だたる大手が開発に参加しています。日本では偽札が出回りませんよね。造幣技術を越えた偽札はコストがかかりすぎて、商いとして成立しないからです。V５ROMは造幣に等しいレベルで開発されています。それでも、果敢に挑む技術陣も居ますが、資金的に頓挫しています。まれに、メーカーの不心得者が金ほしさにデーターを持ち出すことがありますいが、データーがあっても、デバイス（部品）が無いので、幸せな結果となっていません。仮にデバイスがあっても、その一機種だけでは需要は限定的です。開発は今もどこかの誰かが挑んでいて、もう２～３年すれば世に出るという噂もあります。しかし、警察庁はV6を見据えていて、V６ROM搭載機種はすでに生産済です。噂が現実になったときはV6になっている・・・・。こんな世界に誰が投資しますか？V5発表後、V5開発ビジネスで何社が破綻したかご存知ですか?

どのような動機でV5ROM改編を思いたたれたかは知りませんが、非常に危険な領域です。現時点でV5ROMに対応した・・・・という類の事案は１００％詐欺を疑うべきでしょう。①②にかかる経費は億を越えるかもしれません。③もかなり長期になります。

いつまでかかっても、いくらかかってもOK。とりあえず、５億円預ける。足りなくなったらいつでも言ってくれ。いつでも追加しよう。まあ、正月は温泉でも行って鋭気を養おう・・・なんて、お大尽が居れば可能かもしれませんね。

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