「これって。矢がありませんね」
そう言って、水奈は弦を引く。すると、弓に青い光が集まって、矢の形へと変わっていく。
「こういう、仕掛けですか」
そのまま、水奈はナズナに向けて矢を放つ。飛んでいく一本の矢が、無数の矢へと増えていった。
「…チッ」
ナズナは地面を蹴り、無数の矢をかわす。
「すごいな」
水奈の弓を見て、泳地は感心した。
「ええ」
「いきなり、放つな!」
宙を浮きながら、ナズナは怒鳴った。
「別にいいです」
「別にって……」
と、その時。
ナズナの後ろにある、空間への入り口が歪み始めた。
「しくじったか!」
「どうしますか」
ナズナの言葉を聴いて、水奈は弦を握り、泳地は斧を構えている。
「今回は、これぐらいにしてやろう」
そう言うと、ナズナの周りに風が吹き出す。
「また、会おう」
風とともにナズナが消えると、水奈は弦を放し、目を細めて言った。
「いやです」
「会わない事を願おう」
弟に同意するように、泳地は言う。
そう言って、水奈は弦を引く。すると、弓に青い光が集まって、矢の形へと変わっていく。
「こういう、仕掛けですか」
そのまま、水奈はナズナに向けて矢を放つ。飛んでいく一本の矢が、無数の矢へと増えていった。
「…チッ」
ナズナは地面を蹴り、無数の矢をかわす。
「すごいな」
水奈の弓を見て、泳地は感心した。
「ええ」
「いきなり、放つな!」
宙を浮きながら、ナズナは怒鳴った。
「別にいいです」
「別にって……」
と、その時。
ナズナの後ろにある、空間への入り口が歪み始めた。
「しくじったか!」
「どうしますか」
ナズナの言葉を聴いて、水奈は弦を握り、泳地は斧を構えている。
「今回は、これぐらいにしてやろう」
そう言うと、ナズナの周りに風が吹き出す。
「また、会おう」
風とともにナズナが消えると、水奈は弦を放し、目を細めて言った。
「いやです」
「会わない事を願おう」
弟に同意するように、泳地は言う。
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