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称讃寺の和尚さんの独り言。お坊さんって こんなんでいいのかなぁ~と思いながらの毎日です。ナマクラ坊主のブログです。

浄土真宗本願寺派(西本願寺派)称讃寺の住職の瑞田信弘です。毎日忙しくしておりますが、ふと気づいた事を書いてみます。

忙しいです。

2008年02月19日 23時29分07秒 | 独り言 ぼやき

忙しいです。

商売をなさっている方は 2月や8月は暇なのだそうですが 8月は夏休み中に法事をしようと 法事が多いですし お盆経もありますし、毎年忙しいです。

今年は2月も大変忙しいです。お坊さんが忙しいと言う事は 世間一般で言う ご不幸が多いのです。どう言う訳か 亡くなる人が多いです。一昔前までは 真夏の暑い時期と 真冬の寒い時期は亡くなる人が多い、と云われていました。が 今は 大体のお宅にはエアコンがありますし 体調を崩して入院している病院は セントラルヒーティングで パジャマだけで歩ける状態です。でも 称讃寺の回りでは 亡くなる方が多いのです。一人の方のお葬式が終わったかと思ったら 翌日連絡が入り 次の方の枕経を読みに行く、という状態です。2/14が友引であった為 2/12に亡くなった方と2/13に亡くなった方の お二人のお葬式が2/15に別々の会場でありました。2/18にお葬式を行い 2/19の早朝亡くなった方のお葬式は 2/20が友引ですので 2/21です。

毎年2月は亡くなる方が多いので 命日も多く、よって 年忌法要も多いのです。

お坊さんは 枕経、お納棺、お通夜、葬儀式、火葬場、初七日、と儀式をきっちり執り行って行く事に大変気を使います。ご遺族 ご家族、多くの会葬の方々、葬儀社の担当者や司会者との意思疎通など儀式に対して 喪主様の意向をできるだけ反映させるようにも努力します。もちろん タイムスケジュールにも 気を使います。

2/18のお葬式では 初七日の時お婆ちゃんの気分が悪くなってしまいました。本来は ご遺族の方々の心のケアを行い、 葬儀後の実務的な作業や宗教儀式についてもアドバイスをして 未経験の事を行ってゆく事に対しての 安心感を与えるのも お坊さんの大切な仕事でしよう。

しかし 1日に2つのお葬式があるくらい忙しくなると 儀式だけをこなすのが精一杯で 心のケアまでなかなか手が回らないのが実状です。お坊さんが 時間に追われバタバタ走っているのは格好が悪いです。じっくり どっしり構えているお坊さんは安心感があります。

変な話かも知れませんが 近い将来にお葬式がありそうな場合は、お葬式をお願いしようと思っているお坊さんとじっくりお話しをして 疑問、不安を少しでも解消しておくことも一つの方法かもしれません。大変忙しそうなお坊さんを避けるのも 一つの方法かもしれませんネ。