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シドニーの風

シドニー駐在サラリーマンの生活日記です。
心に映るよしなしごとをそこはかとなく書き綴ります…祖国への思いを風に載せて。

外食好きオージー

2009-02-19 07:18:00 | シドニー生活
 オーストラリアの人たちは外食好きで、レストランやファーストフード店は、景気後退にも関わらず、相変わらず繁盛しているように見えますが、実態は微妙に変化しているようです。高級レストランが敬遠されファーストフード店の比率が上がっているようなのです。以前、カフェでコーヒーは飲むけどケーキは控えるという話をしましたが、やはり消費者心理に微妙な選別意識が働いているようです。
 この動きは日本でも同様で、昨年度の外食産業の売上高は既存店ベースで0.8%減と三年ぶりにマイナス、中でもファミリーレストランが不振でマイナス3.3%だったのに対し、ファーストフードは1.3%増で4年連続プラスと堅調で、明暗を分けたという報道がつい先ごろありました。最近発表になったマクドナルドの1月の売上高は、世界全体で7%増、アジア・大洋州地域では10%増えており、景気後退が味方しているとまで言われています。もっとも景気後退が更に深刻になれば失業率も増加しファーストフードと言えども影響を免れない過渡的な状況ではあります。
 今回の景気後退は、もう少し後になればいろいろな分析が出てくるのでしょうが、情報の即時性が高まったせいか、実体経済が悪化してから企業各社がリストラなどの対策に動いたのではなく、先に企業各社が情報を先取りして動き、実体経済が後追いでどんどん悪化していったような、奇妙な時間のズレ感の印象を持ちます。1929年の不況との比較を是非見てみたい気がします。そういう意味で、この景気後退の回復も、微かなプラス材料をきっかけに、若干早まるのではないかという期待を持ちます。
 いずれにしても、オーストラリアは資源大国であり、中国など資源消費大国の景気回復がなければ、持ち直しません。表面上は相変わらず明るく元気なオージーですが、飲み食いも、心から楽しめるような状況に早くなって欲しいものです。

bills

2009-02-16 21:12:35 | シドニー生活
 昨年3月、海外店舗として初めて鎌倉・七里ガ浜にオープンしたことで、あらためてその名を胸に刻んだシドニーのレストラン“Bills”に、今日、初めて行って来ました。シドニーでは三店舗を構え、以前、1号店(Darlinghurst店)を目指すも道に迷ってしまい、つい最近は2号店(Surry Hills店)を目指すも辿り着けなかったのは日本語のガイドマップが間違っていたせいで、今日は三度目の正直で再び2号店(Surry Hills店)に到着、かれこれ半年も要してしまいました。因みに3号店はWoollahraにあります。
 店内はいたってシンプルな調度品と落ち着いた色調におさえられていて、とりたてて際立つものではありません。かつては外で朝食を取る習慣がほとんどなかったオーストラリアで、朝食のために列をなして待つという現象を生み出し、オーストラリアの朝食文化を変えたと言われるbillsで、初めて注文する以上、ニューヨーク・タイムズが「世界一の朝食」と絶賛した「スクランブル・エッグ」にしようか、あるいレオナルド・ディカプリオ様が映画「ロミオとジュリエット」の撮影中、毎朝立ち寄っては舌鼓を打ったという「リコッタ・ホットケーキ」にしようか、最後の最後まで迷いましたが、昼食だったので、チキンのクラブ・サンドに気が変わりました。さほど混んでいなかったにも関わらず随分待たされたのはいただけませんが、そんなイライラは、クラブサンドを一口頬張ると、一瞬の内に吹き飛んでしまいました。ごく当たり前のメニューのはずですが、チキンの照り焼き風味が絶妙にあっさりしているし、トマトはほどよくローストされて自然なジューシーな味わいが口一杯に広がり、なるほど噂だけのことはあると納得しました。値段はやや高めですが、他のメニューも期待出来そうです。もっともコーヒーは特に変わり映えしない普通の味でしたが・・・
 オーナーシェフであるビル・グレンジャー氏は、Artの学生としてシドニーにやって来て、とあるフレンチ&地中海料理のレストランでウェイターのアルバイトをしている内に、朝・昼食しかやっていなかったその店で、週三回、ディナーを出すのを任せて貰うようになりました。残念ながらその店は喫茶ライセンスしかなくて、その場で調理することが出来なかったため、予め調理したものをその場で組み合わせることによって(例えばスープをコーヒーポットで温めたり、アスパラガスをヤカンで蒸すなど)、手軽に出来るけれども新鮮で美味しい料理の手法を(それこそが家庭料理の真髄ですが)学んで行ったそうです。そして1989年サンフランシスコに旅した時に有名なレストランChina Moonで中華料理に出会い、アジアのテイストをモダンに仕上げた素晴らしさに魅了されます。彼は学生時代に日本にも滞在し、刺身のように、旬の素材の良さを生かして、余り手を加えずに素晴らしい料理に仕上げる文化と技術に大いに影響を受けました。「家庭料理のように、毎日食べられて、自然な素材本来の味を大切にした料理を作ること」をモットーにして、海外初出店も日本を選んだのだそうです。なるほど、これはタダモノではありません!
 上の写真は、惜しげもなくレシピを公開している彼の料理本の一つです。

森林火災その後

2009-02-16 00:31:14 | シドニー生活
 例年であれば、もう少し盛り上がったであろう14日(土)バレンタイン・デー、確かにTシャツ・半ズボン・ビーチサンダル姿でバラの花束を抱える若いニイチャンを見かけましたが、今年はそれどころではないという雰囲気が漂っていたようです。
 7日にビクトリア州で始まった森林火災は、雨が多く冬のように冷え込んだ日々が続いたシドニーほどではないにせよ、灼熱の日々がウソのように気温が一気に下がったこの一週間も燃え続け、おさまりつつありますがまだ完全には消えていません。助かったコアラに水をあげた消防士が動物愛護団体から表彰される美談もありましたが、それはごく一部の話で、今朝のThe Sun-Herald紙によると、死者181人(TVニュースでは、ほかに行方不明者120人とありましたから、最大300人まで拡大する可能性があります)、焼失家屋1834、地元の動物死亡100万、延焼面積は41万3千ヘクタール(東京都の面積の二倍近く)にまで拡大しました。
 しかし、そろそろ亡くなった人や動物から、残された人々に目線を移すべき時なのでしょう。TVニュースでは非難住民は7500人と見積もられていますが、政府支援金の一方で、9100万豪ドルの寄付が集まったとも報道されていました。これには、スーパーマーケット大手のColesが全豪750店舗で実施した13日(金)の収益金全額寄付(赤十字へ)のほか、二コール・キッドマン(50万豪ドル)はじめオーストラリアゆかりのハリウッド・スターやスポーツ選手による支援の輪や、地道に子供たちの学校で行なわれている募金も含まれます。移民の国でありながら、あるいは逆に移民の国ゆえに、こうした危機に際して繰り広げられる国民レベルの支援には、心強いものがあります。こういう時こそ、国の底力が発揮されるような気がします。

言葉の曖昧さ

2009-02-15 09:54:21 | シドニー生活
 言葉の話題が続きますが・・・私たちの日常生活においては、勿論、言葉を中心にコミュニケーションが行なわれるわけですが、言葉以外の要素も重要であることは経験上も知られます。基本的に対面している時のコミュニケーション要素には、言葉と声(聴覚)と表情(視覚)の三つがあり、正しくメッセージを伝えるためには、これらを効果的に組み合わせる必要があります。もしこれらの要素が矛盾した内容を発する場合、人は言葉を信用せず、受取るメッセージの93%を非言語コミュニケーションに頼るものだと言われます。具体的には、顔の表情(55%)であったり、声の質(高・低)・大きさ・テンポ(38%)であり、メラビアンの法則、あるいは7-38-55のルールと呼ばれています。伏目がちに冷たく「嫌い」と言われれば、文字通り絶望の淵に落とされますが、「だ~い嫌い!」と面と向かって笑って言われれば、言葉に反して多分に愛情を感じてしまいますが、こうしたところからもメルビンの法則の凡その妥当性が判ります。
 それはともかく、コミュニケーションの中核にある言葉そのものについて、個々の言葉ではなく、ある言い回しや表現の仕方という纏まった固まりで捉えてみると、伝えたい、あるいは伝えるべき芯となる意味の部分とその周囲を覆う感情のふくらみのようなものの比率が、ところによって異なるのではないかと感じます。
 私は20年近く大阪で暮らし、就職に当って初めて東京に出て来ました。そこで些か戸惑ったのは、言葉遣い、所謂標準語が、厳密だということでした。逆に言うと、大阪弁は感覚的な表現が多いのではないか、それに頼って、日常生活では表現を曖昧にして(も通じるので)生きて来たのではないかということでした。それだけ大阪は、東京という唯一の日本の「中央」に対比して、地方(の雄ではありますが)、更に言うとやはり田舎なのだろうと思いました。
 その内、仕事上、アメリカ人との付き合いが始まりました。そこで再び些か戸惑ったのは、英語の言葉遣いが、更に厳密だということでした。逆に言うと、日本は、領域が南北に広がり多様性に富んでいるとは言え、基本的には同一性の高い国民からなる島国なのだと思い至りました。心理的なバック・グラウンドが近いので、要はツーカーで、あるいは言わずもがなで通じ合える部分がある。その点、アメリカのような移民社会は、バック・グラウンドが違うので、言葉できっちり説明する必要があるのではないか、という仮説です。これはアメリカに限らず、ヨーロッパのように民族の往来が激しい社会ではどこも似たり寄ったりと言えるかも知れません。
 これは言語感覚、極めて感覚的なものなので、独り善がりかもしれませんが、こうした感覚的なものを感じたことはないでしょうか。

ガンバレ

2009-02-14 01:31:23 | シドニー生活
 昨日に続いて英語のワンポイント・レッスンのようですが、「頑張る」「頑張れ」は便利な日本語で、それだけに的確に英語で表現するのが難しい言葉です。「頑張る」をGoo辞書で引くと、Hold out!とか Chin up!という言い回しが出て来ますが、なんだか日本語からの直訳調で、ややこしい英語表現はキャッチ出来ない私の耳は余り聞いたことがありません。Do my best. とか Do your best. なども日本人に如何にも納得しやすい言い方ですが、日常では先ず使いません。むしろ結果責任を問う(問われる)ことになるので、慎重に使うべき言葉だと言う人もいるくらいです。Fight! は、英語にしてしまうと、まさに肉体的に戦う、何かに挑戦するという過激な表現になってしまいます。結局、曖昧な日本語の問題かもしれませんが、英語ではそれぞれの場面で具体的に表現するしかなさそうです。
 仕事の上で「頑張れ」は、昨日のブログで触れました。
 マラソンを走っている時はヒマですし、疲れを紛らすために、どんな応援のし方をするのか、応援の言葉を拾おうとしたことがあります。一般によく使われるのは、単純に Go! とか Go for it! あるいは Do it! You can do it! などでしょう。また、いろいろな場面で幅広く使われるのが Good job! これは家内が長男を出産するのに立ち会った際にも、看護婦さんから Good job! と何度も声をかけられていたのを思い出しました。「いいわよ、その調子、頑張って・・・」というような感じですね。 Keep going! Keep it up! 「続けて、続けて・・・」なんだか急かされているようですが、マラソンらしい言い方と言えます。英語で表現するとすれば、こうしたその場に即した具体的な言い方にならざるを得ないのではないかと思います。
 オバマ大統領が演説で何度も引用しているので、日本でも脚光を浴びているのではないかと思いますが、Yes, we can! というのも、「出来るさ!」「出来ないことはない、頑張ろうよ」という感じです。こちらの自動車のTVコマーシャルで、オバマ大統領の声質に似た人が、この車種はXXX引きの値段でどうだ、I say, yes, we can!(勿論、やれるさ!) 次のこの車種はXXX引きだ、I say, yes, we can!(頑張るぞ!)などと勇ましく叫びながら次々に激安価格を紹介していくものがあります。アメリカ製自動車のコマーシャルなので、まあよしとしましょう・・・

野球でXXXするために

2009-02-12 21:47:22 | シドニー生活
 適当に他の荷物の中に一緒に突っ込んで日本から持ってきた本ですから、かれこれ5年以上前のものですが、ひょんなことから二宮清純さんの大リーグ(MLB)に関する本が出て来て、テレビ番組を横目で見ながらソファに寝転がって読んでいると、エンゼルスでセットアッパーとして活躍した長谷川滋利投手から聞いたという話が載っていました。
 メジャーに入って間もない頃、監督にしても選手にしても、アメリカ人は、これから試合に出る選手に向かって、XXX!(英単語一語)と声をかけるのに、初めは当惑したと言うのです。確かに彼にとっては、デビュー間もない中で、まだ定位置も確保できておらず、毎試合、一世一代の大勝負のように気合を入れようとしている矢先に、XXX!と声をかえられて、なんだか調子が狂ってしまうような違和感を覚えたようです。しかし、メジャーでキャリアを重ね、余裕が出てくると、その言葉にも自然に馴染んで行ったと言います。長谷川投手が指摘している通り、これは野球に限らずアメリカ人と日本人の間に横たわる根本的なメンタリティの違いのように思います。
 よく言われることですが、だいたいどこの日系企業のオフィスでも残業するのは日本人ばかりで、現地人は、アメリカにしても、マレーシアにしても、ここオーストラリアにしても、終業時間が来ればさっさと帰宅します。終業前でも、子供の学校の用事があると、I have to go. 日本人の私は、勝手に決めるなよ~と言いたくなりますが、その私も海外にいるとそう言って平気で早退します。日本でも、最近になってようやくワーク・ライフ・バランスという言葉で表現されるように、仕事一辺倒ではなく、家庭や地域社会とも関わり合い、それぞれに責任をもちつつ充実感のある生き方を模索する動きがありますが、日本人以外の外国人は、もともと私生活(家族や地域社会を含む)が中心にあって、仕事はその生活を支える手段でしかありません。残業する私に向かって、さすがに仕事ですからXXX!とは言いませんが、事情を知っている人はGood Luck!(まあ頑張って!という感じ、多分に残業までして可哀相に、気の毒にというニュアンスが込められる)とか、あるいはTake it easy!(日本で言う頑張ってね!は、外国人にとっては無理するな!となる)などと声をかけてくれるわけです。
 これは、ただの心の持ち様の違いではあります。特に野球などのスポーツでは顕著で、日本の高校生のクラブ活動に象徴的なように、なにかと苦労や根性が尊ばれ、頑張ることに価値があり、苦労を乗り越えた暁に辿りつく境地を有難がります。少なくともそういうポーズを取ることで、オトナの安心や共感を得やすいものです。しかし、野茂投手やイチロー選手は、一様に、野球をXXXしたいと言って、海の向こうのベースボールに憧れて日本を飛び出したのでした。彼らは別にそれでリラックスするわけでもなく、皆、それぞれに求道者然として精進を重ねながら、まさに野球をXXXし、日本にいる時以上にイキイキとプレーしているのです。
 さてXXXに入る言葉は、もうお分かりだと思います。Enjoy! 海外にいると、深刻振る自分が馬鹿馬鹿しくなります。どちらにしてもやることは変わらないわけですから、もっと大らかに、自分のことばかりでなく周囲にも気を配りながら(そういう余裕を持ちながら)、Enjoy!と明るく前向きに言えないものかと思います。

木曜島のはなし

2009-02-11 11:23:00 | シドニー生活
 ケアンズの沖合い800Km、ニューギニアとの間に、木曜島(Thursday Island)という面積3平方キロほどの小さな島があります。ケアンズからプロペラ機で木曜島の隣のホーン島まで行き、更に船に乗り換えなければならないほど不便極まりない。木曜島と言う以上、他にもあるのかと思ってWikipediaを見ると、水曜島とか金曜島があり、1789年にバウンティ号の反乱で追放されたウィリアム・ブライ艦長らが漂流中に命名したとされています。
 この島は、かつて白蝶貝などの真珠貝を採集するダイバーたちの基地でした。真珠よりも先ずボタンの材料として貝殻を採取するのが目的で、明治以降、多くの日本人が働きにやって来たそうです。当初は現地人のほか、マレー人やインド人や中国人などのアジア系(要は有色人種)労働者が連れてこられましたが、日本人が余りに熱心に働くものですから、あっという間に日本人が独占することになりました。その中でも、卓越した潜水技術をもっていた和歌山出身の中山奇流という人が地元から関係者を呼び寄せたため、和歌山出身者が大勢を占めたそうです。なんだか不思議な縁があるものです。一方で、潜水病や窒息の危険やサメの被害に遭って命を落とす日本人は後を絶たず、700人に達すると言われます。
 司馬遼太郎氏は、彼ら日本人移民を題材にして「木曜島の夜会」という作品を書きあげました。私は読んだことがないので偉そうなことは言えないのですが、後の司馬遼太郎氏と山崎正和氏との対談で、彼ら日本人移民たちの性(サガ)について語られていて、興味深く拝読しました。初めは、貧しい当時のことですから、金儲けのために海に潜るのですが、やがてスコアの方が面白くなり、他人より1トンでも多く貝を揚げることに賭けてしまうのだそうです。当時のダイバー業は危険が多く死と隣り合わせなのにも関わらず、身が安全な親方になろうとしない。いくら成功しても、この道ひと筋で海に潜り続ける。これは中国人と比べれば違いが明白です。中国人は、ダイバーとして努力しても、結局ものになりませんでした。恐らく中国人にとって一番の大事業は、試験に通って官吏になることであり、一番の幸せはどこでも通用するお金を儲けることにあって、その意味で普遍性の中に生きていて、中国人は個々の技術には生涯満足しないだろうと言うわけです。ところが日本人は、すぐに「~道」と言うように、ある一つの技術を身につけることが特別の意味を持ち、目先にもっと儲かる仕事(例えば親方)があっても、魅力を覚えないというわけです。
 この話には頷かれる方も多いのではないでしょうか。日本人は昔から外国の文物に興味をもって接してきました。政権交代して前政権の文化を抹殺しようとした中国よりも、日本に、貴重な中国の書物が多く残されているとまで言われます。具体的な文物、個別の物やそれを扱うための技術の方に不可解なまでに愛着・執着を覚えるのは、日本人の習性と言っても良いでしょう。それはもしかしたら、常に文明の辺境にあって、あるいは海で隔絶された島国にあって、遠い高い文明をいつも仰ぎ見ていた性(サガ)なのかも知れません。勿論、だからと言って日本が文化的に劣っていたわけでは決してなく、むしろ文化的土壌は豊穣でした。従ってそれはある意味で普遍的なる文明の産物への単なる好奇心だったのかも知れません。日本が文明たり得るのか、ハンチントン先生は文明の一つに挙げておられましたが、定義の問題でもあるので、ここでは控えます。もう一つ、その対談で触れられていなかったこととして、日本人は農耕民族と言われながら、時々、こうした冒険的行動に出る人たちがいるということに、少なからず驚かされます。木曜島は、今でも人里離れた小島ですが、当時はなおのこと、今、我々が南米に行くよりも遠いと感じたのではないでしょうか。日本人には海洋性の、フットワークが良くて開放的な血も流れているような気がします。
 さて木曜島でその後に何が起こったかと言いますと、世界恐慌で市場が縮小し、太平洋戦争が始まってからは日本人が敵国人として逮捕され、戦後はプラスティック製品が普及したため天然ボタンは廃れてしまい、1960年代末に沖合いで座礁したタンカーから流出した油で海が汚染されたために真珠貝も壊滅してしまいました。今は辛うじてイセエビ漁などで細々と暮らしているようです。島の中央の小高い丘に墓地があり、その裏手の海に面したところに慰霊碑が立っているそうです。このトレス海峡で死亡した約700名の日本人の霊を慰め、その功績を後世に伝えるものです。その碑の近くには多くの日本人の墓が、今は訪れる人もなく、ひっそりと佇んでいるのだそうです。

森林火災

2009-02-09 21:54:05 | シドニー生活
 金曜日夜に記録的猛暑について書いたのは、個人的に注意を喚起する程度のつもりで、実際にシドニー界隈では暑さは予想したほどではなかったのですが、ビクトリア州では史上最悪の大惨事となりました。
 7日(土)にメルボルン北方の複数の山林で起こった森林火災は、昨年12月以降の少雨と連日の猛暑で空気が乾燥している上、強風に煽られて、延焼面積がどんどん拡大し(午前中の段階で33万ヘクタール以上と言われていました)、午後9時45分現在、死者135人、焼失家屋750棟に達し、過去最大の惨事だった1983年の「灰の水曜日」(“the Ash Wednesday”)の死者75人、延焼面積20万ヘクタールを越え、更に被害が広がっています。最も被害が大きいメルボルン北東の町MarysvilleやKinglakeは、まるで爆弾が落ちたかのように村が根こそぎ消された(wiped out)とまで形容されましたし、もともと地震や台風直撃と言った自然災害が少ないオーストラリアでは(たまに北部でサイクロンによる洪水被害が見られますが)、これほどの死者は戦争以外にないというような言い方もされていました。政府は連邦軍を出動させるとともに、復旧支援のため1千万豪ドルの財政出動も発表しました。
 燎原の火とはこういうことを言うのかと見ていて恐ろしくなるほどで、火が燃え広がるのが早くて、車で逃げようとして炎に包まれた人もいたと言います。油分を多く含むユーカリの落ち葉に火が付いて燃え広がったのではないかと指摘する人もいますが、そうだとすれば、豊かな自然が仇になったとも言え、亡くなった人や焼け出された人はもとより、野生の動物の被害も大きいはずです。自然というものは、常にその豊かさとともに厳しさを実感させます。
 隣のここニューサウスウェルズ州では死者が出るには至っていませんが、あちらこちらで火災が起き、放火容疑で逮捕者が出ました。ビクトリア州でも、当初は自然発火と報道されていましたが、今では一部においては放火の疑いが強まっており、事実とすれば非常にショッキングです。
 現在のメルボルンの気温は15度まで下がっており、明日以降、雨予報で最高気温も20度程度と見込まれますので、一刻も早く鎮火し、回復に向けて動き出して欲しいと思います。

シドニー水族館

2009-02-09 00:12:22 | シドニー生活
 シドニー水族館に行きました。
 オーストラリアでNo.1の水族館だそうで、1万5千種を越える地元オーストラリアの海洋生物たちに出会うことが出来ます。「ノーザン・オーシャン」と称する水槽ではサンゴ礁に熱帯魚がたわむれ、「サザン・オーシャン」ではこのブログにも何度か登場したフェアリー・ペンギンがスイスイ泳いでいたりして、オーストラリア大陸の大きさ・広がりを実感します。またアクリル製の海底トンネルからは、サメやエイやウミガメや、最近仲間入りしたジュゴンなどの迫力ある姿を間近に(真下から)見ることが出来ます。しかし、ここの水族館の目玉は何と言っても、カモノハシ。
 カモノハシと言えば、哺乳類でありながら卵を産む珍種であることは有名ですが、Wilipediaでもっと調べてみると・・・体長30~60cm、体重0.5~3Kg、名前の通りカモに似た口ばしはゴムのように柔らかく、しかもこの口ばしには鋭敏な神経が通っていて獲物の生体電流を感知することが出来るので、水中では目をつぶって泳ぐカモノハシ君でも、獲物を探すことが出来るのだそうです。四肢は短く、水掻きが発達していて、オスの後肢には蹴爪があり、この蹴爪からは毒が分泌されて、犬程度の大きさの動物なら死に至らしめるほど強力で、人間の漁師が死亡した例もあるそうです。そして哺乳類にも関わらず乳首を持たず、メスが育児で授乳する際は腹部にある乳腺から乳が分泌されるのだそうです。そんなこんなで、この動物の標本が初めてヨーロッパに紹介された時には、複数の動物を組み合わせて作られた偽造標本だと疑われたほどです。
 泳ぐ姿はペンギンに似ています。水中で目をつぶって泳ぐなんて、なかなか他にいません、かわいいですね。
 この水族館はダーリン・ハーバーに面していて、夜10時まで営業しているので、夕食の後でちょっと覗くことも出来て、観光で短期滞在する人は有効に時間を使えそうです。大人30豪ドル、子供半額、ファミリー割引あり、空港に置いてあるシドニー・オフィシャル・ガイドに20%割引券が付いていますし、インターネットで申し込むと10%割引になります(http://www.sydneyaquarium.com.au/default.asp)。

記録的猛暑

2009-02-06 22:07:45 | シドニー生活
 全豪オープンの時にもビクトリア州は熱波に襲われ、気温が三日連続で43度を越え、記録を取り始めた1855年以来最高の猛暑連続日数を記録しましたが、この週末も、オーストラリア南東の三州と首都キャンベラで、住民に対して熱波(Heatwave)と山火事(Bushfires)への警戒を呼びかけています。
 ここニュー・サウス・ウェルズ州では、今日から週末にかけてシドニー西部はじめ各地で気温が40度を越えると予想され(明日42度、明後日44度から郊外では46度にも)、家を火事から守るために、家の周囲の溝などの隙間を清掃すること、極力外出や運動を避け、水分を十分補給すること、とりわけ極端な環境変化に弱い子供やお年寄りや病人に注意すること、などを呼びかけています。
 ビクトリア州でも、明日はUnbelievableな高温とUnbelievableな風(で火が煽られる)に見舞われ、12月中旬以降ほとんど雨が降っていないことと相俟って、一触即発で火事になりかない極度に乾燥した状態にあるのは、1983年の有名な“the Ash Wednesday bushfires”以来と言いますから25年来のことであり、地元政府、環境省、警察、消防が連携して警戒に当っています。予想気温は、メルボルンで43度、郊外では46度に達すると見られ、2月の気温として過去最高の43.2度(1983年2月8日)を上回る可能性があります。
 サウス・オーストラリア州でも同様で、先週はアデレードで最高気温が45.7度に達し、約70年ぶりに記録を更新し、数千世帯が電力不足で停電に悩まされましたが、今日から週末にかけて、アデレードでは気温が43度に達することが予想されるなど、同じような状況が懸念され、消防関係者が厳戒態勢にあります。
 それにしても、ここオーストラリアでは自然の激しさを感じます。最高気温が一日で10度以上も変わり、一ヶ月以内で20度以上も変わるなんて、日本では信じられないことでしょう。毎度、こういうわけではなく、むしろ日本の冬より温暖で、日本の夏より涼しいところであるだけに、厳しさを思い知らされます。写真は先日のManlyビーチで、芋の子を洗うような浜辺の光景は日本だけではありません。

コーヒー夜話その2

2009-02-05 23:20:18 | シドニー生活
 今朝、立寄ったカフェは、例の物静かな中国人のオジサンが経営する店で、顔馴染みになってちょっとした会話を交わすようになりました。先日、ペナンにいた頃はスタバによく行ったものだが・・・という話をしたら(地元のコーヒーは美味しくないからで、逆にシドニーでは美味しいコーヒーが普通だから、スタバには行かないということを言いたかったのですが)、スタバにしろGloriaにしろMichael’sにしろ、チェーン店のコーヒーは旨くないと、確信をもって語り始めたのには驚きました。
 勿論、スタバでも味にバラツキがあるのは私も感じていました。いくら機械を使うと言っても、その時の豆の状態、そして何よりコーヒーを淹れる行為自体は人間が行うものなので、人によって微妙に違って来るであろうことは想像がつきます。オジサンは、美味しいコーヒーの淹れ方など、家内と自分とで独占して誰にも教えないよと笑っていましたが、私も学生時代、豆を買って来て、飲む分だけを挽いて、泡立てながら湯をかけて・・・と、自分なりにいろいろ調べてこだわりながら、毎朝、コーヒーを淹れて飲んだものでしたので、気持ちは分ります。
 ただ今日は、シドニーでそんなこだわりをもってカフェを経営する人がいることを知ったのが驚きでした。コーヒー専門店という職人的こだわりと、中国人・・・アジア人とが掛け合わさったこだわりなのでしょうか。

コーヒー夜話

2009-02-05 08:14:25 | シドニー生活
 夜ではありませんが・・・軽い話ということで・・・
 最近発表されたある研究によると、コーヒーを適度に(1日3~5杯)飲む中・高年は、高齢になった時に認知症やアルツハイマー病を発症するリスクが低いそうです(統計上60~65%低い)。コーヒーにはアルツハイマー病に有効とされる抗酸化剤が多量に含まれていることとの関連が指摘されています。それではどれくらいの量のコーヒーを摂取すれば有効かというと、それは不明だそうです。
 同じ頃、コーヒーを多量に摂取すると幻覚症状を起こしやすいとする研究結果も発表されましたが、これに対しては「過剰に摂取するべきでない」ということだそうです。
 こういったヒトの体と外部から摂取するモノとに関する研究は、周知の通りこれまで無数にあって、コーヒーに関しても、その昔、すい臓ガンとの関連を指摘されたことがありました。それでも私が飲み続けているのは、複雑系の人体に与える原因を一つに特定できるわけがないという割り切りと、まさに「過剰に摂取しない」限りは問題ないだろうという割り切りからです。更に言うなら、コーヒーのもつカフェインやその他の要素そのものが人体に与える影響よりも、コーヒーとともに本を読むとか、映画を見るとか、知的な会話を楽しむなど、コーヒーとともに楽しむ習慣の方が、自分の身体に何らかのプラスの作用を与えているだろうと信じることにしているからです。そこまで言うと、まさにアルコールと同じですね。百薬の長と言うのは、適度に楽しむ限りは、自分が好きなことが自分の身体にプラスの作用をするだろうと信じるところから来ているのでは?(かなりこじつけ!?)。

ガソリン価格

2009-02-02 22:14:37 | シドニー生活
 シティ界隈でも1リットルあたりディスカウント価格で95セントを切るガソリンスタンドが目につくようになりました。三年来の安値だそうです。昨年6月頃の最高値(1ドル60セント前後)と比較すると6割方下落したことになりますが、当時は折からの豪ドル高のお陰で、これでも値上がりがかなり抑えられていたと見られます。その間、アメリカ発の金融危機が実態経済を直撃し、世界的に需要が減退したのは皆さんご存知の通り。
 オーストラリアのガソリン価格は国際価格(地域価格ベンチマークとして採用されているのはシンガポール・モガス95の価格)によく連動していると言われる上に、曜日毎の動きも顕著で、火曜日あたりに最安値になり、週末の前(木曜日)に向けて高くなるといった、一週間のサイクルが見られると言われます。具体的に曜日毎に調べたことはありませんが、経験的にほぼ裏付けられる気がします。一般には需要変動に見合っているからとされますが、木曜日はレイト・ナイト・ショッピングの日であちこちの店が夜遅くまで開いていることが影響するのかも知れません。車社会で必需品なので、ガソリン価格の動向には皆さん比較的敏感に反応しているようです。

全豪オープン決勝

2009-02-02 01:27:31 | シドニー生活
 いよいよ全豪オープンも大詰めで、昨日は女子シングルス決勝、今日は男子シングルス決勝が行なわれました。
 今日の男子シングルス決勝、世界ランク1位のナダル選手と同2位のフェデラー選手の戦いは、半年前まではフェデラー選手が世界1位の座を237週(実に4年半!)の長きにわたって独占してきたわけで、長らくトップに君臨してきた男と、俄かに(ようやく?)トップに躍り出た男の、現在の男子テニス界の最高峰の二人の対決となりました。まるでスイスの小国のテニスの王子様然としたフェデラー選手に対して、スペインの雑草のようにしぶとく野性的に這い上がって来たかに見えるナダル選手という対照的な二人のいでたちそのままに、無駄な動きがなく淡々とプレーしながら確実に厳しいコーナーを突いて来るフェデラー選手に対して、一球一球に気迫を漲らせるナダル選手というプレー・スタイルも対照的な二人の、一進一退の息詰まる攻防が続きました。サービス・エースが圧倒的に多く技術的にも円熟味を増して安定した試合運びをするフェデラー選手に対して、まだまだムラが多く不安定ながらもここぞという場面で抜群の集中力を示すナダル選手が立ちはだかり、最後は、フェデラー選手がやや失速し、年齢的な差なのか世界ランク1位をモノにした勢いの差なのか、ナダル選手がフルセットの末に全豪オープン初制覇を成し遂げました。フェデラー選手は、ピート・サンプラスが持つグランドスラム優勝14回の記録にあと一歩のところで手が届きませんでした。
 表彰式では、憎々しいほどに涼しい顔でプレーして来たフェデラー選手が、感極まって涙を流し、ついこちらも貰い泣きしてしまいました。ジュニア時代は癇癪を起こしてラケットを投げつけるなど実は感情の起伏が激しかったと言われるように、ここに至って悔し涙を堪え切れなかったのか、あるいは、ナダル選手が得意とするクレー・コートの全仏はもとより、彼自身が最も得意として来た芝生コート(65連勝)のウィンブルドンでも、昨年の決勝で初めてナダル選手に敗れて連勝記録が途絶え、直近三度目の直接対決となった今回のハード・コートの全豪でまたしてもナダル選手に惜敗し、フェデラー選手の時代が確実に終わりつつあることを本人も否応なしに認めざるを得なくなった哀しさか・・・よく分かりませんが、しかし多くの人の目には、明らかに峠を越えつつあるフェデラー選手に比べて、これから更に上昇気運のナダル選手による新旧交替を印象づける一戦だったかも知れません。
 いずれにしても、決勝に相応しい熱戦に、また決勝に限らずこの二週間、多くの夢を見せてくれた全ての選手に、感謝の気持ちを捧げたいと思います。

陽射しの功罪

2009-02-01 07:11:04 | シドニー生活
 オーストラリアの抜けるような青空は名物ですが、紫外線が強いことでも有名で、皮膚ガンの発生率は世界一だそうです。オゾンホールが原因とも言われます。日本人の場合、皮膚のメラニン色素が紫外線をある程度カットしてくれますが、メラニン色素がない白人は注意した方が良いのに、それでも懲りずに公園や浜辺で日光浴をする姿を多く見かけるのは、陽射しが不足しがちで陽射しを恋しがるヨーロッパの習慣を引き摺っているかのようです。木曜日に、同僚8人で連れ立って昼食を取りに出かけた帰り、信号待ちで、陽射しを気にせずに道端で待ち続けたのはヨーロッパ系(イギリス・ロシア・ドイツ)、建物の影に身を寄せたのはアジア系(エジプト・インド系マレー・中国系マレー・日本)と、見事に対応が分かれました。ウソのような本当の話です。
 およそ人の世は中庸が肝心、度が過ぎると薬が毒にもなり、何事も「ほどほど」が良いのは陽射しも同様で、かつては小麦色の肌は健康的であることの象徴でしたが、母子手帳に書かれていた「日光浴のススメ」の文字が1998年から削除されるなど、最近は分が悪い。
 昔から紫外線には殺菌効果があることが知られ、台所で使うマナイタや布巾を干したり、布団に日光を当てるのはごく当たり前の生活の知恵でした。これは紫外線が細菌のDNAを破壊する作用を利用したもので、最近では浄水器に紫外線を利用して殺菌するタイプもあるそうです。また野菜は、紫外線を浴びれば浴びるほど自分の身を守るために抗酸化物質をたくさん作り、その物質の内、ナスや黒豆等の「アントシアニン」は視神経の働きを活発にしてくれますし、ブロッコリーの「フラボノール」は免疫機能向上を助け、大豆や豆腐や納豆の「イソフラボン」は皮膚がんの予防に役立つと言われます。人間にとっても、紫外線には体内のビタミンDを活性化させ、骨の形成に必要なホルモンを作り出す働きがあり、日光に当たらないと骨粗鬆症になりやすくなると言われます。従い、骨粗鬆症にならないためには、カルシウムなどの適切な栄養摂取と、重力負荷(運動)とともに、日光が必要だというわけです。ただ、夏場の日光の下では3分くらいで十分効果があり、あまり長く日光浴をすればかえって弊害のほうが多くなるそうです。
 実際、紫外線は、多量に浴びるとヒトの細胞を傷つけ、目の病気(白内障)や皮膚の病気(皮膚ガン)を引き起こすほか、免疫力を低下させます。皮膚ガンの患者は年々増加しており、その原因のひとつに子供の頃の日焼けが影響していると考えられ、紫外線は、特に表皮の最下層にできる基底細胞ガンの主因であることが確かめられています。また眼のレンズは、たんぱく質を主成分として構成されますが、血管がないため新陳代謝が起りません。そのため、長い年月をかけてレンズに紫外線が当たるとたんぱく質の変性が進み、弾力性や透明度が低下し、白内障を引き起こすと考えられます(一方で紫外線が眼球に作用し近視予防の働きをするという最近の調査報告もあります)。
 そもそもヒトは日光を浴びることによって一日のリズムを保つと言われます。強い日光によって体内時計がリセットされ、身体がその時を朝だと認識し、一般に大人の場合、その約16時間後に眠くなり始めるのだそうです。もしそうだとすれば、たとえ寝不足でも、朝、しっかりと起きて朝日を浴びるのが、その日一日を快適に過ごすために有効と言えそうです。時差ボケ解消のために陽射しを浴びることを勧められるのも同じ理由からでしょう。また、日光を浴びる時間が短くなると、身体のリズムが狂い、セロトニン(脳の神経伝達物質)が減少し、うつ状態になりやすくなると言われます。
 太古の昔から、常に生活のリズムを共にして来た、かけがえなのない太陽と、上手に付き合って行きたいものです。
 写真は昨年のオーストラリア・ディの時のもの。