まだ 肌寒さの残る3月の末 ふびんな かみそん君の 冥福を祈り 現場を後ろに 通りへ出て 生コンの サイロを 右折して 西へ歩いて行った。 僕も 連れ合いも 終始無言 なにも云わず ただ 次の駅 ”港町” へ 歩いていった。 たった 13年しか 生きられなかった この少年に なんと云って慰めたらいいのか。
ほどなく ちいさな 京浜急行大師線 ”港町” 駅が 現れ その構内へ入ると 壁一杯に 美空ひばりさんの 大きな写真と 手形と 石本美由起という 作詞家が書いた 「港町13番地」 という歌の詩 が 3番まで書かれていた。 美空ひばり という 歌うたい が 好きだったという マドロスもの のうち これが 一番売れた歌の由。 1957(昭和32)年 作られた。
かって この小さな駅のそばに 日本コロンビア という レコード会社の 本社と 工場があった由。 その 一隅で この歌がつくられ レコーディングされて 世に出た由。 その会社の 番地は 実は 港町13番地ではなくて 9番地 で あった由。
[写真: 京浜急行 大師線 港町駅 03-31-2015]
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ほのぼの系のをー