ひそやかに一歩ずつ

2012年4月から始めた新潟100名山、今年はどんな山に行けるかな~?

矢筈岳

2017-04-26 | 新潟100名山

     矢筈岳(1257.5m)平成2942223

1日目(22日)

出発(6:10)→室谷林道終点p7:408:10)→倉谷林道分岐(8:40)→

倉谷林道終点登山口(10:0010:20 )→850m付近昼食(12:2013:10)→

魚止山(14:40)→1120mピークでテン泊(15:10)→就寝(20:00

 

2日目(23日)

起床(4:00)→テント場出発(5:10)→三川分水点(7:05)→

(8:00)→テント場(11:15)下山開始(13:50)→魚止山(14:15)→

倉谷林道終点登山口(16:30)→倉谷林道分岐(17:25)→室谷林道P18:00

 

 

残雪期か夏の沢登りにしか行けない川内山塊の奥深い山、矢筈岳に挑戦した。

しばらく登山を休んでいたので、非常に不安はあった。

新潟百名山80座目を目指したが、撤退という結果になった。

想像以上の藪漕ぎと雪解けによる自然の現象をこの目で見て体験して帰って来た山行であった。

 

224時半、雨音が聞こえる。数日前から天気予報を気にして、雨は降らないと思っていたのに、

雨の中を登るのは嫌だなと思いながら準備をする。

津川のコンビニに寄り食糧を調達し津川警察に登山届を提出。室谷へと進む。

室谷の洞窟跡1キロ程先まで除雪されていて、橋の付近に車を停め身支度をする。

 

小雨の中、雨具を着て、重いザックを担ぎ出発。

木々の芽吹きはあるが、新緑にはまだ少し早い。

残雪のある林道を歩き始める。

30分程で倉谷林道と峰越林道の分岐に着き、雨も止み雨具を脱ぎ衣服の調整を行い

右側の倉谷林道へ進む。この先1時間20分の緩い登りの林道は長かった。

 

林道終点が取り付き地点で、10分間のピッケルワークを行い

1020分 残雪の急登を登り始める。

残雪、藪漕ぎを繰り返し1220分、振り返ると御神楽岳がドーンと正面に見える850m付近で

お昼とする。その左手方面には飯豊連峰も見える。

この先ワカンは要らなそうだとの事で、ブナの根本にワカンをデポして進む。

念のためHさんのみワカンを持つこととした。

 

 

登り始めてすぐに硬い雪の厳しい雪渓の塊があり、アイゼンを着けピッケルをしっかりと

雪に差し 上にあがる。

雪の上では滑らないように注意し、藪道では行く手を阻まれ、とても厳しい

登りが続き1440分魚止山頂。

魚留山頂からテント場にした1120m地点

 

天気も回復し青空も見え360度の素晴らしい展望。今回の目標の山、矢筈岳がドーンと見える。

予定では三川分水点付近でテント泊の予定だったが、時間的に無理との判断で魚止山の

1120mピークの見晴らしの良いところで、スコップで雪を掘り整地してテントを設営した。

 

テントの中では温かい湯気の上がったお鍋を囲み、それぞれ嗜好品を持ち寄り、

Tさんの作った葉玉ねぎは人気NO1の絶品。アルコールも進むが、翌日に備え20時就寝とする。

夜中の2時くらいに雨音と強風と寒さで目が覚め朝の天気が心配になる。

 

234時起床。昨夜のお鍋にご飯を入れ雑炊を作り朝食を済ませる。

水、行動食、雨具をザックに入れ軽身で出かけるが、なぜか軽いはずのザックが軽く感じない。

朝の冷え込みで雪質は固くアイゼンを付け出発。途中テント泊をしている単独の男性と

3人パーティーに出会い挨拶をする。どちらも先へは進まず下山するとの事。稜線歩きでは黄色い

マンサクの花もたくさん咲いていたが愛でる余裕もなく背丈より大きい木々の中をかき分け進む。

雪渓では見えない雪の割れ目に足を取られてしまい転ぶことがしばしばあり怖かった。

岩場のやせ尾根は四つん這いになり通過した。

アップダウンを繰り返しやっとのことで三川分水点に着いたのが7時半。

ここで30分位矢筈岳を見上げ、私は引き返すこととした。

 

中央がテント場にした1120m地点

 

今早出川の源頭には雪もつかず黒々としたガンガラシバナと一筋の長い滝が見えた。

途中Sさん達2名と出会う。美味しいミカンをいただき2名を見送る。

また話し声が聞こえ、朝3時半に登りはじめ日帰りするという超強者のHさんチーム、

女性1名男性2名が上がって来た。

8時、三人を見送り、来た道を戻る。11時10分テント場に着き、雪で湿ってい

るテントをひっくり返し乾かす。

 360度素晴らしい眺望は、いつまで見ていても飽きない。

 

 

1350分先に進んだ仲間を待ち下山とする。

登りも難儀だったが、下りは滑って 何度もしりもちをつく。

枝につかまり、事故が起きないようにと慎重に下っているとHさんがワカンをデポしたブナの木が

見えてこない、道が違うのではないかと言う。Nさんも飯豊連峰の見える位置が違うと言い、

間違って下っていたことに気づく。

グサグサの急な滑り落ちそうな雪の上で緊張感が倍増、今日中に帰れるのかと不安がよぎる。

Hさんがここで待っててと言い左方向に進むと、まもなく、木が見えたよ~との声が聞こえホッと

するが、ちょっと急なので、ピッケルを持ち慎重に下ってと言う。ここでまた無事に下りれるかと

不安になるが、皆に迷惑を掛けないようにしっかりと下らなくてはと思い、気を引き締め、

誘導する声に従い進む。

左に5060m位トラバースして進むとブナの木が見え、良かったと思った。

最後に難所があった。うまく降りられず、滑ってもここで止まるから滑って下りてもいいよとの

指示で、3m位を一人ずつお尻で下りる。1510分、ホッと一安心、ワカンを回収し休憩。

16時半林道に出る。私は山頂を踏むには程遠かったけど、無事に下山でき、魚止山まで行き、

矢筈岳の雄姿をこの目に焼き付けて下山できたことは一つの進歩と思い行動を共にしてくれた

人たちに感謝し、林道を歩き始めた。

まもなく超強者3名が山頂を踏んで下山してきたのにはびっくり。

疲れて足が棒のようになった。

長い林道を歩き、車まで戻ると、警察官が計画書の時間に合わせ、無事に下山できたかと見回りに

来てくれていた。エキスパート向きの山と記されている矢筈岳は、私には難しい山であったが、

また機会があったら挑戦したい。

 


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4 コメント

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Unknown (あの山この山越の里)
2017-04-26 23:35:10
こんにちは、久しぶりにアップと思ったら、
凄いところに行きましたね、
私には、行きたいけど行けない山です。
室谷からとは、それも凄いですね、
三川分水点まで登ったということは、ガンガラシバナを、
見た!ということですよね!いいですねぇ、
たぶん、最後の写真の中央、黒い岸壁がそうだと思いますが、憧れの風景です、、、、、、。
今年は少雪で銀太郎山からは、無理なのですか?
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おはようございます。 (niceshotpete)
2017-04-27 05:52:33
越の里さんに先越されましたか
久々アップが矢筈岳なんて。
矢筈岳、やはり最奥の山ですね。お疲れさまでした。
魚止山まででも凄いです。
テン泊場からの矢筈岳の姿、憧れます。
ボッチ登山の私には望むべくもない山です。新潟100名山完登するには、必ず登らねばならない山ですが
それにしても大勢登ってるんですね。認識を新たにしました。それらの人の後にくっついて無理ない所まで行くくらいはできるかな?
でも、
以前、小国警察署だったかな?登山前日に電話がかかって来ました。「警察から電話です」「え?警察が何の用?」出てみると、「明日登山されるようですね。気をつけて行ってきてください」登山計画書なんて事故がなければ警察は見ないと思っていたので、これも認識を新たにした出来事でした。いい加減な計画では行ってはいけない場所ですね。
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ガンガラシバナ (tomo)
2017-04-27 20:44:29
あの山この山越の里さんへ
ガンガラシバナ見えましたよ。写真追加しました。
銀太郎山からだと2泊必要かな?との事で室谷からにしましたが、私は今回も2泊必要でした。
あと1泊できたら矢筈岳山頂に行けたかもです。
でも日帰りした人たちもいましたからね
やっぱり体力ですかね~
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再挑戦が目標です (tomo)
2017-04-27 20:51:49
niceさんへ
矢筈岳再挑戦の時はもっとトレーニング積んでからにします。とっても遠くて厳しい道でした。
山頂は踏めませんでしたが、なぜか充実感に浸ってます。また来年挑戦します。
このほか毛猛山もありますからね。
だんだんと年が・・・・・・
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