第14話「その いちばん新しい想い出に・・・」
いつもより早く目覚めた朝。
誰もいない水路へとゴンドラを漕ぎ出した灯里は、とあることに気付く。
水路の端にあるゴンドラを繋ぐ為のパリーナ。
家や会社の看板にもなるパリーナには色が塗られているのですが、ARIAカンパニーにはその彩色パリーナがない。
灯里のそんな質問にアリシアさん は答えます。
「ちょうどいい機会だから、灯里ちゃんに作っていただこうかしら」
灯里ちゃんは、練習を休んでデザインを考えることにする。
物置でデザインのもとになりそうなものを探しているとアルバムを見つける。
そこには、若いときのグランマとアリア社長の写真。
そして、1枚のバリーナのデッサンが・・・。
物置から戻ると、グランマが来ていた。
グランマにそのデッサンを見せると
どうやら初期メンバーの一人が描いたもの。
でも、「色」が決められなくて現在に至っていると・・・。
まだ、デザインが決まらないので
アリアカンパニーともう少しお話ししてみることにする灯里ちゃん。
海の音も青い色
風の音は白い色
「青」と「白」
初期メンバーが描いたデザインが決め手になったようです。
それを元にデザインを完成させる灯里ちゃん。
バリーナの杭が届き、色を塗っていく灯里ちゃん。
「青」海と空の色
アリアカンパニーができてから変わらない色。
今もこれからもずっと・・・。
「すばらしい出来だわ。ご苦労様でした。」
バリーナ完成を祝って、ディナーはバリーナの近くでとることにする。
あのデザインを描いてくれた先輩がずっとそばにいてくれた気がした。
一人で完成させたわけではないと・・・。
アリシア
「これは、確かに灯里ちゃんがアリアカンパニーにいた証。」
「ずっと、ずっと変わらない今の灯里ちゃん自身、そのものよ。」
灯里
「と言うことはですよ、ずっとずっと先、この彩色バリーナに会いにくると、今日の私たち3人に会えるって事ですよね。」
灯里
「大切な人と過ごす大切な時間。この愛おしい一瞬に、遠い遠い未来でもまた会える。また、素敵な楽しみが一つ増えました。」
アイ
「・・・ということは、灯里さん。ずっと、ずっと前の灯里さんのメールを読んだら、そのときの私たちにまた会える。素敵~。」
いいお話です。
皆様は、昔のことを刻み込んだところはありますか?
わたしは、こんな感動できるものは残してないかなぁ。
これから残します。
戻ってみたい、昔の自分に会いたいと思えるものを・・・。
次回
第15話「その 広い輪っかの中で・・・」
(C)2006 天野こずえ・マッグガーデン・ARIAカンパニー
》昔のことを刻み込んだところはありますか?
大学のちかくにある某レストランとか、甘い思い出も切ない思い出も刻まれていますね~。現在進行形で、ですが(笑)
今後もよろしくお願いします。
>大学のちかくにある某レストランとか、甘い思い出も切ない思い出も刻まれていますね~。現在進行形で、ですが(笑)
うらやましいです。
しかも、現在進行形とは。
私も頑張ります!