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無人タクシーに挑む

2018-02-25 08:36:49 | 日記
無人タクシーに挑む
ドライバーが不要な自動運転車が普及したとき、タクシーはどうなるのか。業界の存続をかけて動いているのが、都内タクシー大手、日の丸交通の富田和孝社長だ。自動運転ベンチャーのZMP(東京・文京)と提携。自動運転タクシーの実証実験を計画するなど積極的に動く富田社長に話を聞いた。タクシー業界は今、人手不足です。ドライバーの平均年齢は年々上がっていて、都内では今58歳になっています。私どもは新卒だけでなく、外国人や女性の採用も積極的にやっていて、何とか人手を確保しようとしています。
ドライバーがいないので、タクシーの保有台数に対する稼働率は、足元で77%とほぼ過去最低の水準です。この人手不足の状況でインバウンドの訪日客が増えると、絶対的なタクシーの供給不足が起きかねない。さらに、これは我々の慢性的な悩みなんですけれど、12月の繁忙期や、悪天候、例えば雪が降ったときにコールセンターがパンクしてしまう。100のオーダーに対して10ぐらいしかお応えできないような状況になります。こういった状況で訪日客が増加すると深刻なタクシー不足が起きるでしょう。そうしてくると白タクの推進論が一気にわき起こってくることはもう間違いない。2000年代前半の規制緩和でタクシー業界の数量規制がほぼ撤廃され、台数を増やしたいときに増やせるようになりました。ですが結局、需給のバランスを取らないと、タクシーの品質は維持、向上できないという認識に(政府が)至ったんです。お客様が少ないのにタクシーが多ければ、みんながこぞってお客様を奪いにかかります。そういう状況を生んでしまう面もあって、再び規制が強化されました。
 そこに、今のタクシーに加えて、ライドシェアというか白タクが入ってきてしまうと、供給過剰になることは間違いない。これが、共存共栄できないと考える理由です。そこで、人手不足問題はどうするのかとなる。白タクを入れない、共存共栄できないのなら、自動運転タクシーを導入していきたいということなんです。年内に、「レベル3」の車両で、都内で自動運転タクシーの実証実験をやりたいと思っています。実際は「レベル4」までいけると思っているんですが、万が一のことがあった場合にプロドライバーにちゃんと運転を引き継げるように、まずはレベル3から。例えば、六本木から大手町の施設を結んで運行する計画を、国土交通省に申請しています。資料:日経ビジネス



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