オールドレーシングカー談義

1950~1970年代のレーシングカー、その他のマシーンについて語り合うブログです

ラジエーターこのいまいましきもの(その2)

2009-02-06 | log・レーシングカー他

STPの総師アンディグラナテリから、1968年用のインディ向けタービンカーの製作を依頼されたチャップマンは、斬新な楔形ボデー、4輪駆動のLOTUS56を製作します。今見てもこれが40年前の車かと思うほどシンプルで強烈な印象です。ラジエーターとラジエーターグリルが無いことが、これ程シンプルなマシンを実現するとは。楔形のフォルムをそれ以前から提唱していたのは、GMデザイナーのラリー・シノダだといわれます。なにより、チャップマンがその意見を採用したことでしょう。それをF1の63に応用します。しかしフロントにラジエーターを置いた為、シャープさに欠けました。どうしてもラジエーターを取っ払いたかった(?)のでしょう。次の72では行き場がなくなってサイドに持って来る破目に(?)なります。名車72も、56の設計をピストンエンジン車に適用させようとした結果に見えます。同じサイドラジエーターのコルトF2Dと72は、たしか発表日が同じだったのでは。しかも、今日的な眼で見れば、F2Dの芋虫スタイルの方が、優れています。しかし、当時は楔形の斬新さが、全てを覆い隠していたようです。


  

                LOTUS56 & LOTUS63

 

                 LOTUS72  &  COLT F2D



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