オールドレーシングカー談義

1950~1970年代のレーシングカー、その他のマシーンについて語り合うブログです

ブガッティ・ガリビエール(と貴族趣味)

2009-10-08 | デザイン

ブガッティは14日、『16Cガリビエールコンセプト』を初公開した。同社の創立100周年を祝う記念式典のハイライトとして披露されたもので、市販が濃厚な最高級4ドアサルーンである。
ガリビエールとは、自転車ロードレース「ツールドフランス」のアルプス越えの難所の名称。また、ブガッティの名車として知られる『タイプ57』の4ドア仕様のネーミングでもある。
馬蹄型グリルとラウンドしたLEDヘッドランプは、ひと目でブガッティと識別できるもの。また、クーペのように処理されたテールエンドには、明確な個性が表現されている。ボディパネルはカーボンファイバー製でダークブルー塗装。フロントフェンダーと4枚のドアはポリッシュ仕上げのアルミ製となる。
パワーユニットは、W16気筒エンジンに2ステージスーパーチャージャーの組み合わせ。スペックは公表されていない。16Cガリビエールは、ガソリンだけでなくエタノールでも走行できるフレックスフューエル車となる。このあたりは、時代のニーズに合わせたと見るべきか。駆動方式はフルタイム4WDだ。
足回りには新開発のサスペンションを採用。ブレーキにはセラミックを使う。走りの実力も、相当高いと推測できる。
この16Cガリビエールは、15日に開幕したフランクフルトモーターショーには出品されず、フランス・モルスハイムで開催されたブガッティの創立100周年記念式典で公開された。ポルシェ『パナメーラ』やアストンマーチン『ラピード』でさえも霞んでしまう、まさに世界の頂点に立つ4ドアサルーンの誕生だ。
《森脇稔》
 
========================================================
だそうです。7月には「ボルドー」の名でティザー広告を開始した筈ですが同じ語感ですが、変えてきました。フランクフルトで出さず、モールスハイムで発表。ブガッティの伝統、「血筋」を外さないように神経を使っています。基本的にヴェイロンのタッチを引き継いで4ドアサルーンにしています。ヴェイロンの時は気にならなかったドイツ的な匂いが多少気になりますが良い仕上がりだと思います。これに加えてフランクフルトでランボルギーニエストーケを発表しています。これでVWグループの高級サルーン
 ランボルギーニエストーケ
は、(ガリビエール => ベントレー => エストーケ => パナメーラ => A8 => フェートン)と揃いました。 (ロールス => BMW ) ( マイバッハ => Sクラスメルセデス )と較べて充分以上となったと思います。むしろ揃え過ぎでは。成功しているベントレー、A8を軸にして、整理されるものもあると思います。
 話をガリビエールに戻します。仕上がりは良いとして問題は、多少のドイツ臭さです。これをエトーレの時代からのブガッティの後継とまでは言えないのではという事です。モールスハイムの地に拘りながら、エトーレとジャンの肖像は出さない。その微妙なバランスを続ける必要があるでしょう。
--------------------------------------------  10/6  ------------
ガリビエールを見て、ウェッジ以前のスタイルのムードを感じます。以前のEB110(*)が、70年代以降のウェッジスタイルに倣っていたのにそれを避けた格好です。その結果、数日前に触れた1950年代のファリナスタイルに近づいた気がします。それを見てみましょう。 ( * EB110をEB112と書いていました。すみません )
 

                  フロリダとガリビエール
基本形は、まるで違います。ところが、ウェッジの否定。丸味を帯びた表面形状。そして2トーンカラー。一種の貴族趣味と言えるところまでガリビエールは到達したでしょうか。側面から見るとパナメーラと共通した部分を顧客はどう評価するでしょう。
--------------------------------------------  10/7  ------------



最新の画像もっと見る

コメントを投稿