オールドレーシングカー談義

1950~1970年代のレーシングカー、その他のマシーンについて語り合うブログです

液状化対策

2012-11-08 | log・レーシングカー他

日曜の晩にTBSの「夢の扉」を見ていました。内容は、敷き詰めるだけで液状化現象に対処でき建築物の地盤補強や、耐震性にも寄与する、魔法の様な「土嚢」。数学的アプローチから生み出された画期的なものの様です。既に実用化に踏み出しており、建築業者との団体造りも進んでいるようです。構造もシンプル。今までそれ程騒がれていなかったのに、静かに進んでいたようです。素人には即断できませんが、社会に浸透していきそうな印象を受けました。
 ところで面白い事に、翌日のNHKニュースに液状化を防ぐ新しい工法の報道がありました。こちらは、建家の敷地の周囲に鉄板を差し込んで、液状化の広がりを防ぐというものみたいです。実際の試験結果は良好みたいです。
 面白いのは、二つの事柄のタイミングです。TBSの放送のタイミングに合わせて実験を行ったのではないのでしょうが、面白いなと思いました。学者さんの間の確執があるのかなと素人の邪推をしてしまいます。別々に行われていたことが、偶偶バッティングしたのでしょうが、これからも影響を与え合って欲しいですね。

 
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TBS「夢の扉」11月4日放送
液状化対策の切り札!新たな地盤改良工法“新型土のう”
~軟弱地盤も驚異的に補強する!元数学研究者の基礎工事革命!~
ナレーター/向井 理
 
ドリームメーカー/埼玉県加須市 メトリー技術研究所 所長 野本 太 さん

『液状化被害で住めなくなる土地を、ゼロにしたい―』
昨年3月の東日本大震災でクローズアップされた、「液状化現象」。
地面から砂と水が吹き上がり、建物は傾き、道路は陥没・・。その深い傷跡は未だに残っている。“決定的な対策がない”といわれるこの液状化を未然に防ごうと、画期的な新工法を生み出したのが、メトリー技術研究所の野本太、51歳。
野本が開発したのは、「D(ディー)・BOX(ボックス)」と名付けられた直方体の『土のう』。
従来の土のうとはワケが違う。地中の水圧の上昇を抑えられるため液状化を防げるだけでなく、地盤補強や振動を減らす効果もある。家を建てるのに整地に5年以上かかる沼地のような軟弱な地盤も、D・BOXを敷き詰めるだけで、数週後には施工できるようになるという。さらに、重さに耐える力は、D・BOX1つあたり、190トンまで耐えられる!
魔法のようなパワーを持つこの“土のう”。だが、その開発に至るまでの野本の人生は苦難の連続だった。父親が営む建設会社が不況で倒産寸前に追い込まれ、苦労の末、父親は他界。数学の研究をしていた野本は、全く畑違いの土木の道に入ることとなった。
 『みんながダメだっていうときに、逆に可能性がある』
「会社を立て直すには、会社の強みになる技術開発が必要」と、様々な技術を模索する中で、「土のう地盤補強法」にたどり着いた野本は、そこから、数学の研究者ならではの発想で、新しい“土のう”を作り上げていく。土木の素人が編み出した方法とは―?
そして、野本が新たに挑むのは、震災による液状化で多大な被害を受けた茨城県の国道。総面積は、1万平方メートル!そこに8000個ものD・BOXを敷き詰めるという前代未聞の大規模工事に臨む。日本の足元を守る男の、夢と人生の“座標軸”に迫る。
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もう一つは翌日報道されたニュース
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NHK7時のニュース詳細
“液状化に強い住宅” 大規模実験    11月6日 18時9分

 東日本大震災では、多くの住宅が液状化現象による被害を受け、傾きを直すなど応急的な補修が行われていますが、地盤はそのままとなっているため、大地震が起きれば再び液状化して家が傾きかねない状況に置かれています。
こうしたなか、新築の場合に加え、今ある家を取り壊さなくても液状化に強い住宅にする技術の開発が進められていて、6日、大がかりな実験が行われました。
実験は茨城県つくば市にある施設で行われ、地震の揺れを再現する大きな台の上に、大人の背丈ほどもある実際の住宅の4分の1の模型が2つ並べられました。
東京電機大学の安田進教授と大手住宅メーカーの研究チームは、住宅の周囲に鉄板を打ち込んで地盤を囲むことで、液状化しても土を閉じ込め、住宅が傾かないようにする技術の開発を進めています。実験では、液状化しやすい砂地で水分を多く含む地盤の上に模型を置き、一方にだけ鉄板を打ち込んだうえで、震度5強に相当する揺れを1分間加えました。
20秒ほどで地面から水がしみ出し始め、液状化と同じ現象が起きました。
同時に、何も対策をしていない模型が徐々に傾き始め、最後には20センチほど沈みました。
一方、鉄板を打ち込んだ方の模型は、一面水浸しになっても傾きませんでした。
今回の方法は、新築の場合に加え、今ある家を取り壊さなくても工事が可能で、費用も抑えることができるということです。
安田教授は、「東日本大震災の被災地では、再び液状化が起きるという不安を抱えている。また、首都直下地震や南海トラフの巨大地震では、広い範囲で液状化が起きるおそれがあるので、家が建っている場所でも対策が可能なこの技術を、早く実用化させたい」と話しています。
研究グループは実験の結果を詳しく分析し、来年度中の実用化を目指したいとしています。
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土嚢・BOX ------------>  ココ
         研究団体---->  ココ

 


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