オールドレーシングカー談義

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浮体式風力発電

2012-08-31 | エコ・アーバンコミュータ

「浮体式」洋上風力が実験開始  8月29日 18時7分  NHK

 

原発事故を受けて再生可能エネルギーの必要性が高まるなか、陸上よりも効率的な発電が見込めるとされる洋上風力発電の実証実験が、29日から長崎県の五島列島沖で始まりました。
海に浮かべた状態で発電を行う新しいタイプのもので、日本で稼働するのは初めてです。
この洋上風力発電の風車は、海の上に本体が浮く「浮体式」と呼ばれる新しいタイプの風車で、環境省が長崎県五島列島の椛島からおよそ1キロの沖合に設置したものです。
6月に海上に立たせる作業が行われたあと、地上に電気を送るための海底ケーブルの整備などが進められ、29日から運転を開始しました。
高さ60メートルの支柱の先には、11メートルの羽根が3枚付いていて、風速およそ5メートルの風を受けながら、ゆっくりと回っていました。
環境省によりますと、陸上に比べて海の上は遮るものがないため、風が強く安定した発電が可能で、特に、四方を海に囲まれた日本は洋上風力による発電の可能性は極めて大きいとされています。
洋上の風力発電には、遠浅の海の多いヨーロッパで普及している海底に基礎を作って風車を固定させる「着床式」と、今回の「浮体式」があり、水深の深い海域が多い日本では「浮体式」の方がより適していると言われていますが、本格的な「浮体式」の実験は今回が初めてです。
環境省地球温暖化対策課の吉田諭史係長は、「原発事故後、日本ではエネルギー事情が問題となっているが、浮体式の洋上風力には大きな期待が持てる。今回の実証を成功させて広く普及させていきたい」と話していました。
この風車の発電能力は100キロワットですが、環境省は来年夏には2000キロワットの大型の風車を設置して実験を行い、平成28年以降の実用化につなげたいとしています。
日本で初めてとなる浮体式の洋上風力発電の運転が開始したことについて、地元の区長を務める榎田善彦さんは、「こんな小さな島でも国のエネルギーに貢献できると分かった。今後、洋上風力の発祥の地と呼ばれるようになってほしい」と話していました。
また、五島ふくえ漁業協同組合椛島支所の中村儀一朗支所長は、「捕れる魚の数が少なくならないか心配はある。なにか異常があったときにはすぐに運転をやめてもらいたいし、実証試験が終わったときには、もとどおりの漁場に戻ることを願っている」と話していました。

風力発電定着は「浮体式」がかぎに
洋上での風力発電は、陸上に比べて遮るものがないため、風が強く安定した発電が可能だと言われています。
四方を海に囲まれた島国の日本は、さまざまな再生可能エネルギーの中でも発電に使える資源量が最も高いと試算されていて、環境省の調査では、▽太陽光発電が1億5000万キロワット、▽地熱発電が1400万キロワット、それに▽陸上での風力発電が2億8000キロワットなのに対して、▽洋上風力発電は16億キロワットでほかを大きく上回っています。
洋上風力発電には、遠浅の海の多いヨーロッパで普及している、海底に基礎を作って風車を固定させる「着床式」と、深いところの多い日本で適していると言われ、海底と風車をチェーンで結び海に浮かべる「浮体式」の2つがあります。
現在、国内で稼働している北海道のせたな町、山形県酒田市、茨城県神栖市の3か所の洋上風力発電はいずれも「着床式」で、経済産業省は震災からの復興に向けて、福島県沖およそ20キロの海上で、「浮体式」の実証試験を計画しています。
日本で今後、洋上風力発電を定着させるには、今回、環境省が初めて本格的な実証実験を始めた「浮体式」の開発がポイントになると言われています。
しかし漁業者などからは、周辺の海域が漁場として使えなくなることや、海の生態系に悪影響が出ることを心配する声が出ているほか、台風などの激しい風や荒波に対して、どこまで風車が耐えられるか不透明な点もあり、地元の理解や風車の強度の確保が課題となっています。
また、コストの面でも電力を需要する場所から遠く離れた洋上で発電するため、陸上よりも割高になり、課題となっています。
政府は先月、2020年に向けて再生可能エネルギーの拡大を図る「グリーン成長戦略」で、洋上風力の技術開発を柱の一つに位置づけ、設置に向けた基準作りや大型の風車を建設する際に必要な作業船の整備を行うことにしていて、洋上風力発電の普及と拡大を急ぎたいとしています。
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読んでアレッと思いました。今年の始めに、TBSの番組で浮体式風力発電を取り上げていました。その時は九大の先生が研究したもので、羽の周りをダクトで囲んでいました。レンズ式風車と称して効率が3倍アップするということでした。レンズ式風車は却下されたのかな。実は、レンズ式風車は、神宮のTEPIAに以前から展示されてました。これも最近ベルシオン式風車(縦型風車)に替えられていました。レンズ式には不具合が指摘されたのかな。丁度ジェットエンジンでエンジン本体の周りにダクトを付けてターボファンになりました。これで一気に効率が上がり、騒音も減った時と同じ様なものかなと思ってました。(内容は全く違うけど)。ちょっと残念。学者さんの世界も色々大変なのかも。
いずれにしても、「実証実験」から「実用化」への壁の方がはるかに大変でしょうけど。

 九大のレンズ式風車発電
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浮体式風力発電についてのデメリットについてのネットでの質問の例を
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浮体式洋上風力発電の問題点(デメリット)と今後の展望について教えてください。
今、浮体式洋上風力発電について調べています。
メリットはよく出てくるのですが
デメリットがいまいちよくわかりません。
そこで、浮体式洋上風力発電が抱える問題点(デメリット)を
簡単に教えてください。
また、今後の展望などもお願いします。

質問日時:2012/3/14 20:36:31
解決日時:2012/3/15 11:21:58

ベストアンサーに選ばれた回答

ご質問者様
これは難しいと思いますね。
洋上に結構たくさんの風車を浮かせるようですが、
あまり陸地から離れたところでは送電設備の問題や、
メンテナンスの問題がありますね。
塩害は避けられませんので非常に苦労するかもしれませんね。
台風などによる損壊事故などが懸念されます。
海洋での生態系にどのような影響がでるのか、
きちんと環境アセスメントをする必要があります。
風車が回転すればそれが振動で海面を伝わります。
この振動や周波数が生息している魚介類に対し、
どんな影響を与えるのかが不透明です。
日本は海に面しているので、
近海の海産物が豊富ですが、
風車のような構造物が立ち並ぶと、
網を使った大掛かりな漁ができなくなったり、
先にも述べたように魚が住まなくなる可能性もあります。
風車の設置の仕方は考慮するでしょうが、
大型の船舶の航路を塞ぐことにより、
物流効率を悪くしてしまう可能性もありますね。
それに伴い海難事故も起きる可能性は大きいでしょう。
とにかく洋上風力は浮体式にしろ固定式にしろ、
設備管理・危機管理・環境影響を考慮すると、
展望が明るいとは言い難いと考えます。
ご参考になれば幸いです。      
回答日時:2012/3/15 04:38:41
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理想論と社会的システムとして定着させることの難しさでしょうか。
昔、中学の時、良い技術家庭科の先生に習った事がありました。印象に残っている話に
「世の中で決して理想的なやり方ではないのだが、他に方法が無いので使われているものに3つある。それは、TVのブラウン管と写真の銀塩フィルムとガソリンピストンエンジンだ。その中で最初に無くなるのはピストンエンジンだ。」
というものがありました。確かに、ピストンとバルブがピョコピョコ動いているエンジンは無駄が多いと思えました。純粋回転エンジンや電気モーターに変わるのだろうなと思えました。しかし、3つの中で一番しぶとく残っているのもピストンエンジンなのです。
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