修業

横綱が後輩力士に暴力を振るい相撲界が騒いでいます

詳しくは報道されていませんので、事の詳細は解りませんが警察沙汰になった様です

ニュースでは横綱が後輩力士に指導しているときに平幕の力士が携帯をいじったとか、「先輩の時代は終わった」と言ったとかいうことに横綱が起こって手を挙げたということである

テレビの解説では横綱たる者もっと品格を持ち後輩を指導するべきとの意見が大方で、横綱に非があったように報道されている

しかし、ちょっと立場を変えて見方を横から見てみると、一方的に横綱に非があるとばかり言えるのだろうか

私も剣道を五十年程稽古した者ですが、近ごろの学生また若い者の中には何のために剣道の修業をしに来ているのか解らないものも見受けます

横綱と言えば剣道でいう八段範士の先生のような存在であると思う

酔った席での上とは言え目上の方に対する礼儀と言うものは有るはずである、手を挙げた横綱をかばう気持ちは有りませんが、何のための修業を積んでいるのだろうと疑問に思う

「剣道は１ｍ余りの棒で人の頭を叩く技術を習うことではなく人間として社会に貢献できる人材を育てる手段だ」と日頃館長から言われておりこの言葉を五十年心に刻み稽古をしてきました私には、近ごろの若い者の一部の考え方が理解できません

試合に勝つことばかりに専念し、一番大事なものを何処かに忘れてきているような気がします

もう一度基本に返り修業する必要がこの力士には有るような気がします