SUZAKART アートプロジェクト

このブログは信州大学教育学部美術科の学生が長野県須坂市でアートプロジェクトを行っていく経緯を報告するものです

2008.8.19(火) ワークショップゼミ、須坂小学校打ち合わせ、須坂市立博物館取材

2008-08-19 00:00:00 | Weblog
日程
10:00 スタンプラリープロジェクト-ワークショップ-ゼミ 
14:00 須坂小学校へ打ち合わせ
16:00 須坂市立博物館へ取材

■スランプラリープロジェクトゼミ

ワークショップ(授業)についての話し合いの内容

1.授業の希望時間は6時間、最低4時間で小学校へお願いすることになった。
2.授業の希望配分は1、2回で小学校へお願いすることになった。
3.お店10店舗の配分をどう子どもたちにするかを聞く。1クラス5班に分ける方法をどのようにするか。班ごとお店を決めるパターンは①班で話し合ってもらう。②こちらで指定する。が考えられる。
4.素材の決め方をどうするか。パターン①班で一つの素材②班でいくつかの素材を組み合わせてもよい。が考えられる。完成度を考えた場合、一つの素材で統一した方が見栄えがよい。目など付属部品を除いてなるべくひとつの素材で制作するように、動物をどのような素材でつくればいいか考える時間が必要そうだ。
5.大学生の入り方をどうするか。大学生が素材のプロフェッショナルとして製作段階から入るという意見も出たが、小学生との交流や補助を考えて、はじめの班分けから参加することになった。
6.班で動物をいくつつくるか。①大きい作品を1つ。②小さい作品を一人1つづつ。が考えられる。班内で話し合って決めてもらうことにした。
7.動物園と商店をどのようにつなげるか。これは授業とは離れるが、話し合いの中から出てきた。案としては、①商店の前へ看板を置く。②動物園の動物の檻の前に商店の紹介をつける。があがった。看板は作る作業を9月には行いたい。

話し合いの後、今回は『班に分かれて、お店も決めて、動物を統一して作る』という授業に近い形で実際に作ってみた。
1クラス19人、5班に分けると1班3,4人になるが、とりあえず6人1つのグループになった。
お店は「和菓子屋さん」動物は「うさぎ」として、一人一つの素材、今回は、木、ウレタンフォーム、紙、アルミホイル、ガムテープ、何でも使える、に分かれた。

約45分かけて制作した結果、一人1~4つの様々な素材のうさぎを制作することができた。つくったものはまた掲載したい。
成果として、店の商品や店内の雰囲気を見ながらどんな動物の作品にするかを考えた方が素材を決定しやすいということがわかった。


■須坂小学校へ打ち合わせ
 須坂小学校の教頭先生と4学年の先生2名と藤田先生、櫻井、武居、郭で話し合いを行った。
 時間は1度に行ったほうが意識がとぎれなくてよいということと大学生の参加がしやすいということで、お店の取材から制作まで1日時間を割いてもらえることになった!鑑賞の日はスタンプとマップも実際に設置して子どもたちとまわることになった。
 日程は10月14日(火曜日)取材    10:55~14:00 約3時間
    10月15日(水曜日)制作    9:00~12:30 約4時間 
    10月30日(木曜日)展示、鑑賞 13:00~15:25 約2時間
 と当初の希望より多くの時間をいただけることになった。
 そして、1クラスはもともと5班に分かれていることが分かり、班分けの負担がなくなった。さらに、どのお店で展示したいかをあらかじめ決めておいて下さるということでありがたい。本当に、申し訳ないくらいにありがたい協力をいただけた。

 質問として、今までにどのような図画工作の授業を行ってきたかをお聞きしたところ、子どもたちは平面から立体まで様々な活動をしており、道具の扱いについてもまったく出来ないというわけではないことがわかった。一安心。また、スタンプ台紙が絵本になるための参考として、須坂の民話はどの程度知っているのかと聞いたところ、あまり知らないということだった。これも、一安心。
 お願いとして、修士論文制作のためのアンケートの協力のお願いをした。 

 打ち合わせのご協力ありがとうございました。

■須坂市立博物館への取材
 スタンプ制作のための取材で、藤田先生、櫻井、郭で館長の涌井さんに須坂の民話や歴史についてお話を伺いに行った。
 丁寧に資料を用意してくださり、知らなかった須坂の裏?話を聞かせていただいた。個人的にもおもしろかったし、これから須坂でアートイベントを行うための土台作りができたように感じる。
 涌井さんがおっしゃった「フェアとして一度で終わるようなものではなく、地域の人たちに繋がっていくようなものにしてほしい」という言葉が心に残った。この考えこそ、私が目標とするアートプロジェクトの形であったから。同じ志を持つ人がいるということは力強い。中身のあるものに、少しでも須坂の人の心にのこるようなものにしたいと改めて思った。