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諏訪山岳会公式ブログ

諏訪地域の山好き、クライミング好きが集まって、ウラヤマからヒマラヤまで四季を通じてオールラウンドに活動しています。

剱岳源次郎尾根など

2016年08月17日 | バリエーション・登攀


11日~13日に、剱岳源次郎尾根+立山三山縦走+黒部平駅まで歩きました。

 
参加者:S原、О石、F見、T嬢


実は初剱という新人3人。いきなり雪渓あり、岩登りあり、木登りあり、懸垂下降ありのバリエーションルート「源次郎尾根」から登るという、贅沢な経験ができて感激でした。

 

 

 

 


 行程(F見さんの記録による)
1日目(11日、快晴)
6時半     扇沢駐車場
8時      トロリーバス発
10時     室堂着
12時40分  剱御前小舎
13時20分  剱沢キャンプ場
19時     就寝

2日目(12日、快晴)
2時半     起床
4時      テン場発
5時15分   源次郎尾根取りつき
7時45分   Ⅰ峰
8時40分   Ⅱ峰懸垂開始
10時     剱岳山頂
10時半    下山開始
14時     剱沢小屋
14時15分  剱沢キャンプ場
20時     就寝

3日目(13日、晴れ時々曇り)
4時      起床
5時55分   テン場発
7時50分   真砂岳
8時35分   富士ノ折立
9時10分   大汝山
9時半     雄山
10時20分  一の越山荘
13時10分  黒部平駅
14時20分  扇沢


初日
「お上りさん」状態で観光しながらテン場へ行く


▽ことしは国民の祝日「山の日」スタートの年ということもあってか、扇沢駅の券売機前は大渋滞。剱沢キャンプ場もにぎわっていた。
   〈室堂では山の日のイベントしてた〉

▽扇沢~室堂までは5800円(荷物代含む)、テント代1人500円。
〈正面に剱が見える絶好のロケーション〉

▽夕飯はF見さんの献立で、キムチ鍋。肉たっぷり!


2日目
源次郎尾根は、2つの岩壁を持つ男性的な尾根らしく、無雪期は取りつきから頂上まで6時間らしい。なんとあのお笑いタレント・イモトもマッターホルンを前に練習で登った所である。


▽未明は星空がきれいで天の川や流れ星が見えた(ペルセウス座流星群?)
▽富山県警山岳警備隊によると、ことしは雪解けが早く、剱沢雪渓もだいぶ崩壊して危険。時折「ゴゴゴー」と崩壊の音が聞こえた。クレバスもあった。雪はかちかちだった。
〈初めて見たクレバス。すごい!〉

▽既に1パーティー(ガイド付き6人コンテ)が先行、後続に20人+αの大渋滞だった。
 

▽源次郎尾根は樹林帯の取付きから灌木帯、ハイマツ帯、草つき、ガレ場と様相が変わっていく。樹林中の岩場では、3ポイントでザイル利用しました。
 
〈↑木登り岩登り〉 
              
〈Ⅰ峰からまだまだ山頂は遠い〉

〈余裕のS原さん〉

▽Ⅱ峰。懸垂下降点は頑丈な鎖があり、支点として使えた。50メートルロープ2本で下降。
 
                       〈頂上直下のガレ場。最後までО石さんが一番元気だった〉

  
〈八ツ峰バックに。2人ともかっこEー!〉

〈いえーい!〉

▽取りつきから山頂まで5時間かからず到着(数人シャリバテ、熱中症気味状態だった)。
頂上は混雑。「ポケモンGO」のポケストップと、ジムがあった。電波のせいか?モンスターは出てこなかった。
 〈混雑の頂上〉

〈既に八ツ峰の話ばかり〉

▽下山は別山尾根。「カニのヨコバイ(下り)タテバイ(登り)」など大渋滞で、下山に約4時間かかる。
▽夕食は「О石スペシャル」で、タイ風そぼろご飯。エスニックな味だった!

3日目
GPV気象予報を見ると天気が良さそうだったので、立山三山縦走して黒部平駅まで歩くことに決める

▽前日はなかった夜露でテントがぬれた。
▽道中は大学ワンゲル部、ボーイスカウト、小学校登山団体、子供から高齢者、カップル(-~-)までたくさん。
▽雄山から一の越山荘まではアリンコの大渋滞状態。一の越山荘で休んでいたら、1メートル大の落石があり、大騒ぎになった。けが人はなかったようである。
〈これだけ人が集中すると危ないよね〉
▽東一ノ越、タンボ平はだらだらと長く、草丈もあってジャングル状態だった。
▽黒部平駅から扇沢までは2400円だった。


各自感想

S原さん 山の日、お盆と重なってか、百名山という名に誘われ人が集中するのは困りもの。剱沢キャンプ場では昔はラジオも聞こえないこともあったのに、今はネット情報が入ることにびっくりした。
O石さん 源次郎尾根に行けて幸せ。これを切っ掛けにいろいろな剱岳を味わいたい。
F見さん 剱岳は深くてでかかった。想像より大きくて甘くなかった。
T嬢
(初投稿させていただきました!)
3日間天気が良過ぎて日焼けでひりひり。源次郎尾根を登っている時、シャリバテ、熱中症になりかかっていて、Ⅰ峰に着いた時、まだまだはるか遠くに見える山頂に「がーん(ー□ーlll)。そりゃそんな甘くないよね」と思いました。でもバテてたのは私だけではなかったようで、体調を崩して撤退したパーティーもいたようです。
なんとなく、Ⅱ峰から剱岳山頂までが八ケ岳赤岳の文三郎尾根に、前剱から一服剱までは阿弥陀岳から中岳の下山路に似ているような気がした。実際は厳しい道のりでしたが、そう比較すると親近感が沸いて道中気が楽になりました。
皆さんの荷物の重さに比べれば大したことなかったですが、音を上なかった自分を褒めたくなりました。おかげで3キロ痩せてました(すぐ戻っちゃったけど)。無事踏破できたのは皆さんのおかげと、本当に感謝感謝ですm(_ _)m。ありがとうございました。


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1 コメント

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Unknown (S原)
2016-08-18 21:11:27
当初は長次郎谷を詰め、本峰から北方稜線をトレースする計画でしたが、剣沢~長次郎谷の雪渓の状態が悪いとの事で源次郎尾根に転進しました。天気良く暑く、メンバーも元気でついてゆくのが大変でしたが、楽しい夏剣でした。
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