「彼女が過酷な競技に挑むワケ」のつづきです。
昨日の感想は、番組の作り方に終始してしまい、
肝心の近藤さつき選手について書けませんでした。
これ、「あるある事件」の影響ですね。
最近はどんな番組を見ても、
その演出方法やお金の出所ばかりに目が行きます。
(でも、これは正しい視聴方法ですね。
テレビ番組というのは、娯楽の顔をしているけど、
純然たる経済活動ですからね)
さて昨日も書きましたが、番組内にて近藤選手は、
気になる発言をされました。
「障害を持つ人で、
障害を受け入れきれている人っていないと思う。
自分も明るくしているが、
結局自分の障害は全然受け入れていない。
それをごまかしているのかな。
何かやってると忘れるじゃないですか」
☆ ★ ☆
これ、とても正直で勇気のある発言ですね。
「私はもう障害を受け入れた」と
ウソでも言っちゃった方が楽なはず。
それに、テレビカメラを向けられると、
ついついテレビにありがちなコメントを言ってしまうものです。
私も経験がありますが、
何となくそうしないといけないように感じるのです。
番組スタッフに直接頼まれるわけではない。
だから「やらせ」とは違いますよ。
けれど、なぜかプレッシャーを感じるんです。
それはどこから来るのか?
やはり番組スタッフからだと私は思います。
テレビには映りませんが、
撮影時にはカメラの後ろには常に彼らがいて、
撮影前後には出演者は彼らと雑談しています。
だから出演者が素人であっても、
番組がどんな発言を求めているのか分かってしまうものです。
そこで自分の正直な意見よりも、
番組内容に沿うような発言を優先してしまう。
これは、テレビインタビューの罠ですね。
(よくニュース番組の街頭インタビューで、
お誂え向きの発言をするおじさんやおばさんがいますが、
あれも「やらせ」ではなく、無言のプレッシャーの力だと思います)
☆ ★ ☆
しかし、近藤さんはそうしたごまかしはしない。
多少はみかみながらも、正直に胸の内を明かした。
とても意志が強い方だと思いました。
これからも、ぜひ応援したいアスリートです。
それいけ!近藤さつきさん
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