『見ました!』鋼のB級魂

B級時々A級。アジア時々ハリウッド

見ました!『ミートマーケット 人類滅亡の日』

2004-11-03 | ホラー
『ミートマーケット 人類滅亡の日』(原題『MEAT MARKET2』を見てしまった。

比較的さんざんな評価をしてしまった一作目『ミートマーケット ゾンビ撃滅作戦』に比べると、ストーリー性、仕掛け、皮肉っぽいメッセージなど、格段に面白くなっている!

舞台は前作から1年以上経過した同じ場所。
ゾンビのせいで政府は崩壊。
ゾンビ病原体とされるナノマシンは、冷気に弱いはずだったが、冬の寒さ程度では死ななかった。
生き残った人類は僅か。
その中で、ビルという男が自分の金で自分の施設を作り、外界と遮断し、自分王国を作り上げている。
生き残った人間を集め、軍隊を組織し、自給自足をしている。
とはいえ、その自給自足の方法は、集めた人間の中から、不適格だと思われる人間を殺して食うこと。


で、このビルって男のキャラなんですが・・・、監督さんMACユーザーなのかな?
いやいや、どう見ても、あのビルさんなんですよ。
しかも、そのビルが雇っている博士の研究がまた狂っている。
前作の博士が、ゾンビ病原体となるナノマシンをなんとか制御することを考えていたのに対して、この博士は、ナノマシンが脳にのみ作用するように改良している・・・らしいです。

ストーリーは、一本筋道があり、結局生きるためと大義名分をつけて人間を食う。セキュリティ強化と大義名分をつけてSP2でご家庭に無差別攻撃そのへんの不快感も相まって、なんか『ゾンビがんばれ!』みたいな気持ちもおこってきたりして。

唯一つ、前作を見てないと、いきなりバンパイアが出てくるのがわかんないでしょうね。
バンパイアが存在することがあたりまえの世界観だということ。
で、ラスト近くにまた、前作で死んだはずの謎の覆面レスラーが出てくるんですよね・・・。あれはわかんねぇなぁ・・。

とにかく、この作品は、見る価値はちょっとだけあります。

見ました!『ドミノ』

2004-10-21 | ホラー
みぃ~たぁ~なぁ~!
香港発のホラーです。まず言っておきます『秀作』です!
もちろん、ホラーとして。
ドミノ
パッケージにも偽りなしです。
香港発のホラーといえば、カルマカルマ震える記憶ではありませんのでご注意)が非常に良かったんですが、カルマはホラーというよりもホラー風味のいい話、泣ける話なんですよ。もちろん、見て損は無いですけど。
『ドミノ』ですが、原題は『Office有鬼』直訳すると『会社にいる霊』ってとこですか。
香港のとあるビルには「7月になると9人の犠牲者が出る」という噂があり、白い女が目撃され、次々と死者が出る・・・。死者のそばには”一”から”九”までの文字が・・。
で、映像表現が非常にオーソドックス!オーソドックスに恐い!
私は、会社で残業とかしたことはないんですけど、普通、残業するときって、みんな自分の机の上だけ電気つけて、あとは消すんですか?
ホラーの残業風景は、必ずそうですよね?
あと、深夜のトイレだ!
深夜のトイレの一番奥の扉に向かってケラケラ笑う女。
その女が自殺死体で発見される・・・死に顔は笑っている。
しみじみ恐いです。
期待していた、ウギャーとかドカーンとかは少な目です。
謎→謎解き→どんでんがえし→さらに謎解き→でも終らない・・・。
そのへんの作りがなかなか・・。

で、この監督・・・。

みぃ~たぁ~なぁ~?  呪怨を・・・

いや、いいんですいいんです。ちゃんと作ってくれれば。
理解してパクってくれればいいんです。
と、いうわけでいい例です。

しかし、まあ、ちゃんと「いい話」も混ざってるところが香港発って感じ。
見て損ナシ。

見ました!『デスサイト』

2004-10-20 | ホラー
ダリオアルジェント監督作品『デスサイト』・・・と来てパッケージイラストを見ますと・・。
勘違いしてしまうよなぁ・・・。
インターネットを覗くとバケモノが・・・って感じのを想像しちゃうよねぇ・・。
しかし、原題は『CARD PLAYER』

主人公の女性刑事にメールが届く。
メールの主は、女性を監禁し、ポーカーの勝負を持ちかけてくる。
5回勝負で3回勝てば女性は解放する。また、1回ごとに負ければ女性の指を切り落とす。
勝負を受けなければ即殺す。


って感じ。
まあ、ドカーン!うぎゃー!なしのサスペンススリラーって感じですか?
お話的には、なかなか緊張感があって、まっとうな作りになってます。

しかし・・・
もう一回パッケージ見てください

この仮面の男・・・出てきませんから!

しかも、仮面の男が持っている凶器・・・出てきませんから!

もう、日本の買い付け業者にやられっぱなしですから・・・。

見ました!『メール in the site』

2004-10-19 | ホラー
何度も書いてるけど、ジャパニーズホラーって、『いつ自分にふりかかってもおかしくない』恐怖とか、『わけわからないけど妙な説得力がある』恐怖、で結局『なんでやねん!』っていう終わり方で後味が悪い・・・と。
間違っても、白塗りの子供=ジャパニーズホラーではないのよ!
ってなわけで『メール in the site』見ました!
いや・・・このアマゾンのレビューさぁ・・・投稿する方も少しは考えようよ・・・。思いっきりネタバレ書いてるじゃん!!

さて、お話ですが・・・・メールが来るわけですよ。で、メールに書かれたリンクをクリックしたらパソコンがフリーズして画面いっぱいに「おいで、おいで」と・・・。
で、気が付いたら変な世界。
ってなわけで、主演の大谷みつほ・・・萌え。
最近見ないですよね。いい感じなのに・・・あれかな?無闇に健康的なのが良くないのかな?目が大きくて、口も大きめなんだけど、いい感じでしょ?
で、もう一人、ごぶさたしてました宍戸留美様・・。お元気でしたでしょうか?

というわけで、見所は大谷みつほと宍戸留美で間違いありません。

で、まあ、数人の女性が変な世界に閉じ込められるんですけど・・・
「ここ・・・インターネットの中かもしれない・・・」
って思うかい!どう見ても、おかしな洋館じゃないか!
そして、その洋館の中に突然現れる謎の黒づくめのラバースーツみたいなのを着てカギ爪を付けたヤツ・・・見た目一言で言うとジョジョのスタンド(後期の)みたいなの。
女性たちの持つ携帯電話が鳴ると、どこからともなく現れて、殺しに来る。そのスタンドみたいなヤツを見た、とらわれた女性の一人が、
「アレ、私の彼氏かもしれない・・・」
とつぶやくわけですが・・・とりあえずどんな彼氏なんだ?という疑問を蹴っとばすかのように、そのセリフが何の複線にもなってないです!
しかも、とにかく最初から最後まで恐いポイントは白い顔の子供のみ!

本家『呪怨』はリメイクってだけじゃなく、監督自らハリウッドに乗り込んだってのに・・・。

まあ、しかし、久々に大谷みつほがいっぱい見れたことを考えると、レンタル料77円の半額で34円は高くない・・・と思いました。

見ました!『感染/予言』

2004-10-18 | ホラー
見て損はなかった!

まず、いまどき珍しい二本立て。
キャスト・・・いい感じのそろえてますなぁ・・・。

感染
 まず、舞台は、設備なんかが遅れてる病院。しかも、経営難で院長トンズラ、給料遅配。ナース辞めまくり。
 だから、医者もナースも24時間体制で働かないといけない。それがもう何日も続いている状態。
 設備投資して、増築しようとして頓挫した部分のある病院・・・・まず舞台が異常でいい。
 んで、まず木村多江さんのナースですよ!いいですよ!色気あって、疲れてて、幸薄そうで、それでもキレイ・・・。
 ああ、星野真理さん!最近見ないと思ったら、こんなところで新人ナースやってたの!萌え!しかも、採血がうまくいかなくて、先輩ナースにいじめられて、空いている病棟で泣いていたら、そこには外科医が仮眠中。その病室から出てくるときに、ナースキャップが外れてて、しかも、ちょっと唇をしめらせてるのね。そのときの表情・・・、うまい!すげぇ、わかる!真理ちゃん、勉強しちゃってるね!
 で、内容ですが、
 もう、ジャパニーズホラーはやはり最高!
 とにかく、なぜかわからない、しかし、何かが形になっていく、不条理。しかも、救いが無い。
 CMで「ヤツは心に感染する」っていうのが公開されてるけど、そこまでの見せ方。舞台装置、なかなか秀逸。
 ドカーン、どわー!ブシューは少なめ。

予言
 うむ、三上博、久しぶり!三上博はデカイ芝居がばっちりはまるからいいねぇ・・・。
 そして、酒井法子。呪怨ですっかり、スクリーム女優として目覚めたか??
 で、つのだじろうの『恐怖新聞』が原作。
 これを、どう料理するのか・・・、と思ったら・・・。
 なかなか・・・やってくれるじゃん!
 読めば一年寿命が縮む・・・。うむ、その設定もなかなか生かされておりますよ!
 原作を読み込んで、完全に消化して、まったく別の話を作って、しかも・・・いいお話じゃないですか!
 やっぱ、親子の情とか絡めてくると、けっこうきますね。
 あ、いいお話なんだけどね・・・、やっぱジャパニーズホラーの「なんでやねん!」があるんですよ。

ってなわけで、満足してきました。

見ました!『ゴシカ』

2004-10-18 | ホラー
『ゴシカ』を借りました。

なんか、うたい文句では、ジャパニーズホラーがハリウッドで開花!みたいな感じの煽り文句でしたが・・・。

なっちゃいねぇよ・・・。

面白かったか面白くなかったかと言われれば、最後まで見ましたので、まあギリで面白い部類に入るのかもしれません。
私、面白く無いと思ったらその時点で見るのやめますから。
そうすると、まあ、たいていの作品がギリで面白い部類に入ってしまうのが困ったもんなんですけど。

で、ですね、ジャパニーズホラーが何で恐いか?といいますと、もう一言・・・
『わけわからない』
につきると思うんですよ。
なんで呪われるのかわからない、誰が呪われるのかわからない。結局原因がなんなのかよくわからない。
後味が悪い。
そのへん、映像でじわじわ見せていって、途中に小市民的な愛憎を絡めていくから、変な説得力を持ってしまう。
まあ、日本映画なわけで、セットはしょぼいし、どうしようもない部分はあるんですけど・・・。
見ている自分にも降りかかってしまうかもしれない災厄への不安もわりと上手なんですよ。

ハリウッドはちゃんと作りすぎ。
しかも、きっちり、白黒つけすぎ!
さらに、絶対、映画の中の話は他人事!
見ている客は、感情移入はできても、映画の中の災厄が自分にもふりかかりそうには思えません。
前に、『フィアードットコム』を見たときと全く同じ感想です。
だって、元凶がはっきりしてて、それが解決されちゃうんですもん・・・。
まあ、ちょびっとだけ恐いホラーを見たい方にはおすすめです。