奥田英朗

2007年02月14日 | プレカテゴリー
奥田作品の読み漁り生活は2007も続いています。

最近では、奥田作品を読むために勉強している気すらします。

中毒性がひじょ~に高い。


「ガール」
「空中ブランコ」
「ララピポ」


を読みました。



「ガール」は、30代で仕事もプライベートも頑張る女性が主人公の短編集。
子供が小学校にあがるのを機に総務→営業へと戻るシングルマザーとか、
旦那よりサラリーが良いキャリアウーマンとか、
青山のマンション購入へとひた走る独身女性とか、
設定がリアル。
また、内容自体も、設定以上にリアル。


「空中ブランコ」は、「イン・ザ・プール」でも活躍した伊良部先生が大活躍。
今回の患者さんは、
医学部長である義父のヅラを剥がしたい衝動に駆られる勤務医、ほか4人。
伊良部先生は、今回も見事に治療しちゃいます、その天然さとマメさで。
しれーっと体重をサバ読む伊良部先生がかわいいのです。
コロコロの体格に派手なポルシェ&ルイ・ヴィトンの野球のユニフォームといういでたちもかわいい。


「ララピポ」は、6人の負け組が主人公の連作。
帯には「爆笑小説」とあるけど、爆笑できるかは読者の生活環境に依るような・・・
でも、お下劣という宣伝文句は間違いない。
AV・セックス・手コキという単語が何回出てきたか分からないほど。
ただ、割と真面目に現代をリアルに描いているとも思えます。
本当のことをいうと、よくわかんないんだけども。
連作だけに、6人が巧妙に絡んでいきます。
そして、最後には「そーだったんだね!」となるはずです。


以上、見てまいりましたように、奥田さんは、よく分かりません(笑)
ましてや、「邪魔」「最悪」のような重厚な作品も書けるんですから、本当に分かりません。

でも、いいんです、そんなこと。
どれも面白いんですから。本当に。


♪FPM  NEVER EVER



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