ふゆしょうぐんにお願い

今週ものすごく寒いのはふゆしょうぐんのせいでしょうか。ちょっとおとなしくなってくれないかな〜と願いを籠めて短め会話形式話。

サンディ「うう〜っ、寒い寒いー！『ふゆしょうぐん』のヤツ、真冬だからってチョーシこいてね？ね〜ミミ、イザヤールさん、ちょっとシメてきてよ〜」
ミミ「確かにちょっと寒いけれど、腕力で解決するってどうかな・・・」
イザヤール「そもそも、自然の摂理を一部の者の勝手な都合でコントロールするのもどうかと思うぞ。目先のことを快適にできても、後に思いがけない歪みを生み出すかもしれない」
サンディ「正論ムカつくー！女神の妹のアタシがいいって言ってんだから大丈夫デショ！」
ミミ「サンディ、そんなこと言ってたら、アギロさんにお給料減らされちゃうかもよ？」
サンディ「・・・うっ、それは困るかも・・・っていうか、マジ困るんですケド！気になるワンピ買えなくなっちゃう〜」
ミミ「そもそも、冬でもそんなノースリーブのミニスカートワンピースを着ているから寒いんじゃ・・・。ねえ、私とお揃いのローブにしない？」
サンディ「アタシは絶対ローブやロングスカートよりミニスカワンピなの！よく言うでしょ、オシャレはガマンって！」
ミミ「私はガマンしないでなおかつオシャレな方がいいなあ・・・」
イザヤール「服を変える気がないなら、自家発熱はどうだ？とりあえず腹筋を三百回もすれば体は温まるぞ」
サンディ「しないっつーの！どんな地獄の合宿よ！」
イザヤール「だって今、オシャレはガマンって言っただろう？」
サンディ「意味が違うわー！・・・でも、ううっ、この寒さはちょっとヤバすぎよ〜。マジ凍死するかも〜」
イザヤール「確かに、セントシュタインにしてはこの寒気は異常だな。止める止めないはともかく、ふゆしょうぐんの様子は見に行くか」
ミミ「そうですね。丁寧にお願いしたら、ちょっとは寒さを緩めてくれるかな？」
サンディ「イザヤールさんが丁寧にお願いしたら、逆に脅迫してるよーに見えてビビってくれるんじゃない？」
イザヤール「あのなあ・・・」
こうしてふゆしょうぐんのところに向かった三人。するとふゆしょうぐんは、たくさんのふゆしょうぐん仲間を集めてしゃぶしゃぶパーティーをしていた！ふゆしょうぐんの大群のせいで辺りは猛吹雪になっている！
サンディ「原因はこれかーい！」
ミミ「お願い、しゃぶしゃぶパーティーは、アイスバリー海岸でやってくれない？」
イザヤール「頼む、しゃぶしゃぶに最適な薄切り肉を用意するから」
ミミとイザヤールは剣を抜き、肉の塊を花びらのような見事な薄切りにした！するとふゆしょうぐんたちは逃げ出した！
ミミ「あれ？ふゆしょうぐんさんたち？」
イザヤール「いや、これはおまえたちもこんな薄切りにするという意味では・・・まあいいか」
サンディ「ミミはともかく、やっぱりイザヤールさんがマジ顔で切ってたのが怖かったんじゃね？」
とにかくこれで少し寒さは和らぎましたとさ。めでたしめでたし？