セントシュタイン三丁目

DQ9の二次創作(主にイザ女主小説)の、全くの個人的趣味なブログです。攻略の役には立ちません。悪しからずご了承ください。

こわもて甘え

2016年11月22日 23時59分30秒 | クエスト163以降
いい夫婦の日ネタ話。

 モンスター図鑑には、各モンスターに関しての役立つ情報から、戦闘の役には立たないが知ると衝撃を受けたりほのぼのしたりする情報まで、様々な豆知識が記録されている。
 ある日のこと、一見余談な知識が、思いがけず役立ったことがあった。
 無駄な戦闘を避けたくてステルスで移動していたミミは、うっかりガメゴンロードとぶつかって見つかってしまった。今のミミの敵ではないとはいえ、硬くてやいばのぼうぎょでダメージ返しをしてくるし、マホカンタで呪文を跳ね返すし、普通に攻撃や呪文をかけたら多少面倒くさい相手だ。
 ミミの場合はバックダンサーよびで一撃できるのだが、怪我をさせちゃ可哀想かなと思った彼女は、モンスター図鑑2ページ目で知ったことを尋ねてみた。
「ガメゴンロードさん、お家ではひっくり返って奥さんにお腹を見せて甘えているってほんと?」
 今にも「いなずま」を落とそうと戦闘態勢バリバリだったガメゴンロードは、ミミの言葉を聞いて固まり・・・みるみる赤面して逃げていった。
「やるじゃんミミ!新手の『みのがす』成功!」
 サンディが褒めてくれて、無駄な戦闘も避けられてめでたしだったが、戦略の筈がミミは素直に感動していた。
「奥さんのことほんとに好きなんだろうなあ・・・」
「あのこわもてで超ウケるんですケド!」

 その後無事に帰宅して、一日を終えてくつろぎ中のミミと、そしてイザヤールを見て、サンディはモンスター図鑑の最後のページにふざけて書き加えた。
『イザヤール・こわもてで知られているが、家では恋人の膝を枕にして甘えているらしい』
 それを聞いたイザヤールは、「私はガメゴンロードか?」と顔をしかめたが、膝枕はやめなかった。こうして今日も平和に一日が終わる。〈了〉
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