また更新遅れました、今日はル○ン三世を見ていたせいですすみませんのちまちま更新追加クエストもどき。前回のあらすじ、城から出発したミミたちだったが、謎の追跡者のことも忘れていなかった・・・
平原を進み森を抜け橋を渡り、ミミとイザヤールは海峡を結ぶ洞窟まで戻ってきた。かつてロール姫が幽閉されていて、今は何故か魔物たちが宿屋として営業している洞窟だ。
洞窟を奥まで進んでいくと、やはり相変わらず宿屋のようで、スライムベスが退屈そうにカウンターの後ろに座っていたが、客の気配を感じたのかガバッと浮いて声を張り上げた。
「いらっしゃいませ!・・・ってなんだ、おまえらか~。・・・って、わー!またコイツら来たー!知らねえ知らねえ、オレたちなんにも知らねえからな!」
叫びながらスライムベスは右往左往している。「忙しいヤツだな」とイザヤールが呟く。
「ということは、何か知っているってこと?」
ミミが尋ねると、スライムベスは口を真一文字に結んだ。黙秘ということらしい。やがて、スライムベスはようやく口を開いたが、話題を変えた。
「で、泊まっていくのかよいかないのかよ?!」
「急ぐから今日はいいかな」
「えー!なんだよ~、ヒマなんだよ~泊まってくれよ~」
「じゃあ秘密にしていることを教えてくれる?」
「うっ、それは・・・」
「ミミ、構ってないで行くぞ」
「なんだよ~、構ってくれよ~」
「面倒な奴だな」
とりあえず聖なる祠に急ぎたいので、今は先に進むことにしてミミは言った。
「なんかごめんなさいだけれど、今は泊まらないの。帰りに寄る・・・かな?」
「ホントか?ホントに?」
ミミとイザヤールが行ってしまった後、スライムベスはまた退屈そうにカウンターの後ろに戻って置いてある椅子に飛び乗ったが、しばらくしてまた人間がやって来たので目を輝かせて言った。
「いらっしゃいませ!洞窟の宿屋にようこそ!・・・え?泊まらない?・・・さようなら、旅の方、またお立ち寄りください・・・」
その頃ミミたちは、湖に囲まれた町を遠くに眺めながら、その更に先を、聖なる祠に歩みを進めた。ミミは思わず、伝説の勇者のしるしを握りしめた。〈続く〉
平原を進み森を抜け橋を渡り、ミミとイザヤールは海峡を結ぶ洞窟まで戻ってきた。かつてロール姫が幽閉されていて、今は何故か魔物たちが宿屋として営業している洞窟だ。
洞窟を奥まで進んでいくと、やはり相変わらず宿屋のようで、スライムベスが退屈そうにカウンターの後ろに座っていたが、客の気配を感じたのかガバッと浮いて声を張り上げた。
「いらっしゃいませ!・・・ってなんだ、おまえらか~。・・・って、わー!またコイツら来たー!知らねえ知らねえ、オレたちなんにも知らねえからな!」
叫びながらスライムベスは右往左往している。「忙しいヤツだな」とイザヤールが呟く。
「ということは、何か知っているってこと?」
ミミが尋ねると、スライムベスは口を真一文字に結んだ。黙秘ということらしい。やがて、スライムベスはようやく口を開いたが、話題を変えた。
「で、泊まっていくのかよいかないのかよ?!」
「急ぐから今日はいいかな」
「えー!なんだよ~、ヒマなんだよ~泊まってくれよ~」
「じゃあ秘密にしていることを教えてくれる?」
「うっ、それは・・・」
「ミミ、構ってないで行くぞ」
「なんだよ~、構ってくれよ~」
「面倒な奴だな」
とりあえず聖なる祠に急ぎたいので、今は先に進むことにしてミミは言った。
「なんかごめんなさいだけれど、今は泊まらないの。帰りに寄る・・・かな?」
「ホントか?ホントに?」
ミミとイザヤールが行ってしまった後、スライムベスはまた退屈そうにカウンターの後ろに戻って置いてある椅子に飛び乗ったが、しばらくしてまた人間がやって来たので目を輝かせて言った。
「いらっしゃいませ!洞窟の宿屋にようこそ!・・・え?泊まらない?・・・さようなら、旅の方、またお立ち寄りください・・・」
その頃ミミたちは、湖に囲まれた町を遠くに眺めながら、その更に先を、聖なる祠に歩みを進めた。ミミは思わず、伝説の勇者のしるしを握りしめた。〈続く〉
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