少々更新遅れてしまいましたすみませんのちまちま追加クエストもどき。理由は四十何回めか忘れて調べるのに手間取ったというへっぽこ理由・・・って思ったら、前回タイトル忘れとるやないかーい!近日中に直しときます、申し訳ない。前回のあらすじ、町の入り口を塞いでいるゴーレムを壊さずに中に入るという難題に対抗すべく、ミミは温泉の町で手に入れた、眠らせ効果のある妖精の笛を奏でた・・・。
ミミの奏でる妖精の笛の音は、城塞にこだまして妙なる調べを辺り一帯に響かせた!
イザヤールの両腕にかかっていた圧力が、一気に弛んだ。彼が押し合っていたゴーレムの手を放して素早く数歩後ろに下がると、ゴーレムはぐらぐらと揺れながら後退りし、そして崩れ落ちるように膝を着いた。
ミミは笛を奏でながら、イザヤールはすぐに反撃できるよう身構えながらゴーレムの様子を見守ったが、膝を着いたゴーレムは微動だにしなかった。どうやら眠っているようだ。
「成功だな、ミミ。今のうちに町の中に入ってしまおう」
イザヤールの言葉にミミはにっこり笑って頷き、二人はゴーレムの傍らをそっと通り抜けて城塞の門の前に行った。門に鍵はかかっているが、まだ魔法の鍵のストックはある。難なく鍵を開け、二人は町の中に滑り込んだ。
二人が入ってしばらくすると、ゴーレムは徐に立ち上がり、不思議そうに辺りを見渡していたが、ミミとイザヤールが去ったと判断したのか、また町の入り口の番に戻った。
町の中に入ると、住人たちが次々に建物の中から出てきた。町の端の方から走ってきた男も居て、これはどうやら先ほど壁越しにミミたちと会話していた者のようだ。彼は、二人を見て言った。
「おお、よくぞご無事で!ゴーレムはどうなりました?」
「大丈夫です、眠らせている間に入りました」
ミミがにっこり笑って答えると、男は安心したように息をついた。
「やれやれ、あなた方もゴーレムも無事でよかった!」
他の者たちも驚いたり感心したりし、とりあえず二人を町長宅に案内してくれた。〈続く〉
ミミの奏でる妖精の笛の音は、城塞にこだまして妙なる調べを辺り一帯に響かせた!
イザヤールの両腕にかかっていた圧力が、一気に弛んだ。彼が押し合っていたゴーレムの手を放して素早く数歩後ろに下がると、ゴーレムはぐらぐらと揺れながら後退りし、そして崩れ落ちるように膝を着いた。
ミミは笛を奏でながら、イザヤールはすぐに反撃できるよう身構えながらゴーレムの様子を見守ったが、膝を着いたゴーレムは微動だにしなかった。どうやら眠っているようだ。
「成功だな、ミミ。今のうちに町の中に入ってしまおう」
イザヤールの言葉にミミはにっこり笑って頷き、二人はゴーレムの傍らをそっと通り抜けて城塞の門の前に行った。門に鍵はかかっているが、まだ魔法の鍵のストックはある。難なく鍵を開け、二人は町の中に滑り込んだ。
二人が入ってしばらくすると、ゴーレムは徐に立ち上がり、不思議そうに辺りを見渡していたが、ミミとイザヤールが去ったと判断したのか、また町の入り口の番に戻った。
町の中に入ると、住人たちが次々に建物の中から出てきた。町の端の方から走ってきた男も居て、これはどうやら先ほど壁越しにミミたちと会話していた者のようだ。彼は、二人を見て言った。
「おお、よくぞご無事で!ゴーレムはどうなりました?」
「大丈夫です、眠らせている間に入りました」
ミミがにっこり笑って答えると、男は安心したように息をついた。
「やれやれ、あなた方もゴーレムも無事でよかった!」
他の者たちも驚いたり感心したりし、とりあえず二人を町長宅に案内してくれた。〈続く〉
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