バーゲンセールで、思考停止におちいるところだった。

今までの、ジーンズ＆Tシャツみたいな超カジュアルでの出社ではなく、新しい仕事では、スーツを着るケースが多く出てきます。うーん、スーツできれば二着欲しい。

ちょうど、筑波西武で夏のバーゲンをやっていたので、スーツを物色しにいってみました。いろんなお店のを着てみたのですが、私には、ICBのものが最も合うようです。過去にも、夏用、冬用、１着ずつここで買いました。

スーツとなると値段もそれなりなので、バーゲンで２～３割になっているのは本当にありがたい。
しかしながら、やっぱりバーゲンセール、お気に入りの色がなかったり。サイズがなかったり。１００％気に入った訳ではないけど、「バーゲンだし、これでいいかぁ」と思って購入しようとした矢先、顔見知りのお姉さんが出勤。

「あー、もっとおあつらえのがありますよ～」と店の奥から入って来たばかりの新着を出して来てくださいました。
確かに、生地はしっかりしてるけど、涼しそう。デザインも抜群。でも、セール対象品ではなかったのです。

「でもね、これ、元々のお値段が安めの設定なんですよ～。」と計算機を取り出してきました。
１００％気に入ったけど、値引きなしのスーツと、
８０％気に入り度の、２割引スーツ。
実は、同じ値段でした。

バーゲンとか、スーパーの値引き品とか、赤札が付いてるだけで、「きっとお得なはず。」と思ってしまうのは、本当は間違いなんですね。通常は、「これは、買うのに値する値段設定か。」と考えながら買うのに、赤札が付いているだけで、その手間を省いてしまう。思考停止に陥っていました。

バーゲンに行って、セール対象外のスーツを買った自分が、ちょっと大人になれた気分でした。買ったスーツは大のお気に入りになり、早くこれを着て新しい職場へ出社するのが楽しみです。

でも、実は、こうした「権利があるなら、最大限活かさなきゃ損。」みたいな罠は、日常にも多く潜んでいるような気がします。

必要でもない無料サンプルをもらってしまったりとか。（結局、あとで捨てることになる。）

「育休とか、看護休暇など、最大限とらないと損。」みたいな言い方をする人を見たりしても、「そうなのかなぁ」と思ったりします。それぞれ家庭の事情や、子供の体質、そして生活環境、そして、育児と仕事のバランスに関する個人の考え方も異なります。様々な人の不満、不便を解消し、ニーズに応えるために、こうした規則がだんだんと拡大されていっていったという背景があります。自分にとって、どのくらい休むのが適当か、というのを自分で判断することは実はとても重要なことだなぁと思いました。

ちなみに、まだ年度の前半ということもあって、私の有給休暇はあと３４日もあるのですが（うち、昨年以前の蓄積分が２０日）、これはどうやっても消化しきれませんね（笑）。次の職場に持っていきたいくらいです。