ママ研究者~人生まだまだこれから~

製薬会社で新薬開発に挑む研究者。2人の息子(6&0歳)がいます。ママ研究者(今は臨床系)、日々の思いを綴ります!

職場の体質・・・今更ながら気づいたこと。

2008-08-13 06:23:17 | 企業におけるお仕事
前エントリーのように、いろいろあったお陰で、周りを注意深く観察してみました。

で、気づいたこと。
ひょっとして、私の職場の体質って古い!?
遅っって感じですが。。。

研究という常に新しいことが入っている場なので、新しい雰囲気と自分では思っていたのですが、職場の体質を見ると、積極的に新しいことが取り入れられてるようには見えません。

その最大の理由は、
依然として低い女性研究者率にあると言えるでしょう。
薬理、合成などは、1割以下の数字です。
(動態、分析、技術ベースの部署などは、2~3割くらいはいそうですが。)

では、どーして、女性比率が少ないんでしょうね。
会社が女性を意図的に採用していないのか、それとも、
女性研究者の多くが、薬理や合成ではなく、テクノロジー系を志向するためなのか。。。今のところ、私にはよく分かりません。

たしかに、よーく振り返ると、上司たち(直属上司、グループの課長さん、部長さん)とのコミュニケーションの中で、
[ワークライフバランス、男女共同参画、ダイバーシティ、育児と仕事の両立、男女共同参画」のようなことが話題になったことは一度もない!です。

これらの上司たち、全て、奥さんが専業主婦、or 子なし、なんですね。
みな、仕事面でも人間面でも尊敬すべきところの多い方たちで、私のことを女性と特別視せず、周りの男性と同様に扱ってくれます。
しかし、こと、育児と仕事の両立や、子供が病気の時に仕事をどうするか、という話題になると、どうもピンとこない様子です。

出張や、会議での発表の日に子供の病気が重なったらどうしよーか、とか、実験機器のトラブルで仕事が長引きそうな時にお迎えどーしよーか、とか、そういう「ハラハラ感」が、イマイチ伝わらない感じ。
「40℃も熱出たの~、大変だったねー。」って感じで、ハイ、終わりという感じです。

でも、よく考えたら、私も子供を持つ前は、そーでした。
別の部署の女性が、仕事を早く切り上げて帰るのを見て、「ふーん、大変なんだねー。」と思うくらいで、「どうしたらいいんだろう」と真剣に考えたことは一度もありませんでした。

当事者でなくても、同じ目線で考えることができる人と、そうでない人がいるんだろうなぁと思います。私は、明らかに後者でした。

昨日、久々に新インディーを読んでいたら、こんなことがかいてありました。
「女性が成長できる職場を、会社の名前にとらわれず選ぶということが、意外に重要なのです。」
男性中心のコミュニティが形成されている旧い体質の業界や組織の例として、名の通った大企業、建築、土木、学会、などが挙げられています。

私の職場は、「まあまあ大企業、学会(研究)」という点で旧いたい質の業界に当てはまるのかも。

こういうところで、マイノリティーの立場(そもそも、n数が少なすぎ。私が女性の代表ってわけでもないし。)で、いきなり職場の体質を変えたりすることは容易ではありません。ただ、理解してもらえるよう、いろいろな形で情報発信していこうって思いました。

勝間和代さんや、ワークライフバランス研究所の小室淑恵さんなど、社会を変えようと積極的に行動している方たちは本当に尊敬!です。

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