王様の耳はロバの耳

乙女ゲームやBLゲーム、時々映画の感想を書いていきます。
ネタバレありです。閲覧注意。

VARIABLE BARRICADE【Vita】 壱哉 感想 【バリバリ】

2021-03-28 02:15:43 | 乙女ゲーム

こんにちは、サニーです。


攻略1人目は、
口説き文句が鬱陶しいスパダリ(?)メインヒーロー・
光森 壱哉です❗




⚠️ネタバレ含みますので注意⚠️





感想
留まるところを知らないペラッペラの口説き文句にヒバリちゃんと一緒になってウンザリしていたけれど、表紙を飾るメインヒーローだしすごく化けそうだと思って最初に攻略開始した壱哉さん。

うん、確かに化けた。

主人公なしでは生きられないヤンデレ1歩手前の情緒不安定男にな!!!!!!!

いや、最初に泣き顔スチル見たときはキュン💕としたのよ?

ヒバリちゃんとのデートに失敗して引きこもった壱哉の様子を見て大我や汐音が「あれはやべぇ」みたいなこと言ってたから赤ちゃん返りでもしてるのかと思ったら泣いてるだけかーい❗ってなったし、ヒバリも引いたとか言ってたけど、
自分の前で弱い姿を見せる男にグッとくる
的なことを言ってたのは大いに共感しました👍💕
「気取った顔より泣いてる方が好感持てる」
ってそれな!!!!!!!!素の弱い部分出してくれるのいいよね!!!!!

だが!


素を出した反動か弁慶の泣き所の困難が襲ってきたからか、後半からは壱哉の打たれ弱さが全面に出て来て、ヘタレここに極まれりという感じになっていってしまった。
まぁずっと張っていた虚勢が剥がれたところにコンプレックスを刺激する困難が振りかかってきたからしょうがないんだけど。
でも挙げ句に崖の上で
「俺を選んでくれないなら死んでやる❗」
をやったのはアウトだー!!!!!!
自分の命を盾に脅迫するんじゃない!!!!

ただそのあとのセリフ
「俺は君がいなきゃ生きていけない❗」
はヒバリちゃんのドツボを突いた言葉だったので、
(春日曰く、ヒバリは自分に分かりやすく依存してくれる人が好き)
ずっと煮え切らなかったヒバリちゃんがついに陥落。
ラブエンドではヒバリちゃんにねだられ再告白した壱哉の
「君に会うために産まれてきたなんて台詞は言えない!」
「だってこれはあらゆる可能性のある現実だから!」
「だけど好きだ!それに変わりはない!」
っていう素敵なセリフが聞けます💕


そして、壱哉ルートを語る上で欠かせない最大の困難。

壱哉双子の兄・千哉

共通ルート後半で出てきた胡散臭い頼れるアドバイザーのカズさんの正体だったわけだけど、まぁなんとなく察してはいた。
見た目も似てるしアドバイスの内容もさりげなく壱哉が有利になるように仕向けてたし。
そんでこの千哉さん、ヒバリの同居生活のきっかけになった人物で、個別直前に出てきた
「求婚者4名を選ぶか、完全なる政略結婚をするかどっちがいい」
で政略結婚を選んだときに入るバッドエンドの相手です。
スチルでは死んだ目で披露宴に出てるヒバリの肩を抱く男性として登場するけれど顔は映っておらず、壱哉ルートのバッドエンドでしっかり顔を出した完成形スチルが拝めます😇

とはいえイケメンで毛並みのいいエリート、カズさんとして接していたときにヒバリも好感を持っていたから千哉でもいいよねと思った。途中までは。

この人、ちょっと親しい知り合いとしてなら付き合いやすいけれど
結婚相手はおろか恋人としても付き合うとこっちのメンタルがやられるタイプ
仕事相手や知り合ったばかりの相手には懇切丁寧に説明するけれど家族とか近しい相手には一切遠慮配慮しない。
「こうしてほしい」って期待をしても自分の都合に合わなければ理論的に論破して応えない。
そんなつもりはなくても突き放したような聞こえかたのする物言いをする。
相手も同じタイプだったり完全割り切りのドライな関係じゃないときっつい。
紬ちゃんでも難しいタイプかも。

そもそも壱哉が女好きのメンヘラ野郎になったのも結婚詐欺(未遂)を起こしたのもこいつと両親が原因なんだよなぁ。
壱哉以外の家族が合理主義者で壱哉が失敗してもひどく攻めもしない代わりに心情を汲み取ることも一切しない(母親はまだそういう描写はあったけど)。
家族と性格が合わず居場所がなかった壱哉が活路を見いだしたのが女性。
「千哉よりもとっつきやすいから」
という理由で近付いてきた女性たちから自信をもらい、彼女たちの要求に応えるべく女受けする言動や料理スキルを身につけ、
承認欲求のために女に尽くしまくり、最後には捨てられる男
が爆誕してしまった😇
そして女性関係に自信をつけた壱哉は、仕事関係で知り合って無下にもできない
女性に言い寄られている千哉に恩を売ろうと
「双子の自分が千哉に成り代わって相手をし、最終的に自分が引き受ける」
ことを提案。
最初はうまくいったけれど、女性に薬を盛られて貞操の危機に陥るわ、千哉が助けに現れたことで女性に「騙しやがって!この結婚詐欺師の千哉の劣化版が!」と詰られるわ、散々な目に遭う。
自業自得とはいえものすごく落ち込んだ壱哉に「まぁ上手く女性を追い払えたから結果オーライ。気にすんな」と言ってのけ、なにもかもが嫌になって親戚の家に養子に入る壱哉に「お前はそっちのほうがお似合いかもな(普通の家庭に入って心穏やかに過ごせよの意味)」と言って送り出してトドメを刺す千哉さん。

うん、やっぱり一緒に生活したくない😇

1番ありえないのがヒバリに
「千哉と結婚してお互いの企業を繁栄させ、壱哉は愛人になってもらおう」
と二人を前に臆面もなく言ってのけたことかな😇😇😇
当然ヒバリは怒るし壱哉もキレてつかみかかるし、後日話を聞いた紬と乃愛と憤怒&ドン引き…
プレイヤー視点でも
「こいつなに言ってるんや?????😇😇😇😇😇😇」
ってなったね。
まぁアナザーエンドで実現しちゃうんだけど。
ラブエンドと分岐する形で、壱哉の「君なしじゃ生きていけない」発言聞いたあと
「この人は私がいないとダメだ、守ってあげなきゃ」
って一回り近く年上の男を庇護する気持ちが芽生え、「私のそばにいるならどんな形でもいいのよね」と言って千哉と結婚・壱哉を愛人にするエンド。
このエンドのヒバリちゃん、今までの少女らしい可愛らしさをすっぱりと脱ぎ捨ててTHE・大人の女になっちゃったのがすごくいい💕💕
自分で言い出しておいて困惑する千哉に「大人としての選択を求めたのはあなたでしょ、私は覚悟を決めたの」と返すのホント格好いい🥰🥰
愛人になった壱哉も複雑そうだけど、なんだかんだこれはこれで幸せだしアリだねって二人とも思ってるから悲壮感もないし、ぶっちゃけラブエンドより好きかも。
ただ、ヒバリが千哉との結婚を決めた理由に「すでに外部に千哉との結婚が発表される情報が出回っていて退路がないから」ってのもあったけど、ラブエンドだと千哉の弟である壱哉との結婚発表でも何も問題はなかったんだよね。
周到にヒバリとの結婚を根回し・外堀を埋めてて千哉だけどラブエンドではあっさり身を引いてヒバリ達にもプレイヤーにも疑われてたけど、
「壱哉がヒバリに求婚していることがわかってからの妨害行動は、勝手に親戚の家に養子にいって僕たち家族に寂しい思いをさせた弟への嫌がらせ」
なんだそう😇😇😇😇😇😇😇😇😇
やべえ…弟自殺寸前まで追い詰めておいてよくいえるな⁉️😇😇😇
まぁなんだかんだで見守ってたし手助けもしてたけどさ。

千哉にめちゃくちゃ振り回されたけど、他ルートだとどうなるんだろ😇😇😇

壱哉のメンヘラぶりと千哉の無自覚冷血ぶりに戦慄したけど、ヒバリの立場も大いに物語に絡んで見ごたえのあるルートでした👍👍


ちなみに壱哉、最初は「実は女性経験皆無で知識だけ詰め込んだ頭でっかちチェリーボーイ」かと思ってたけど個別入って普通に女性経験豊富なことわかってびっくりした😇😇😇😇
よくあの口説き文句で女性落とせたな⁉️って思ったけど、単に気合いが入りすぎてただけらしい😇
個別入ってからのデートは楽しそうだったし、大人の雰囲気出すデートも見ていてドキドキしたから手慣れたモテ男なのは間違いないんだなと思った。最後女性たちに振られるけど。


VARIABLE BARRICADE【Vita】 共通 感想 【バリバリ】

2021-03-26 23:47:23 | 乙女ゲーム

こんにちは、サニーです。

大分久しぶりに乙女ゲー感想を書きます❗
今回のゲームは
VARIABLE BARRICADE
です❗

まだ攻略達成1人だけですが、現時点での共通の感想を書いていきます。
ネタバレを含みますので、
それでも良い方はスクロールどうぞ🔻








感想
共通も個別もバリケードボードのコマが細かいストーリーになっていて、それを解放しながら話を進めるといったスタイル。
全体としてはボリュームはあるけれど、細かく仕切られているからサクサク読めて負担にならないところが◎
ただ、ストーリー途中でしかセーブできなくてボード上では自動セーブにもならないからちょっと面倒。
一つ屋根の下で暮らすヒロインと攻略対象達のわちゃわちゃしたやり取りを楽しむのももちろんあるけど、サブキャラ達とのやり取りにも結構コマを割いているしどちらかと言うとそっちを見ている方が楽しかった👍
友達キャラが特に素敵で、
人生設計がめちゃくちゃしっかりしてるオタク大和撫子の
学校では真面目だけど普段は男関係派手で自由に人生を生きる乃愛
対照的な二人なんだけど自分の人生を自分で切り開こうとする強さが魅力的💕
ただ、紬に脅されて紹介されて交流を持った乃愛はともかく、紬がなんで猛アプローチして趣味も合わないヒバリと友達になったかは謎。


攻略対象たちの印象は
壱哉…うざい
大我…ヒロインに結構合ってそう
汐音…鋭いし何かありそうで気になる
那由多…うるせぇ
で、大我と汐音がやや好感度高め(私の中で)


ヒバリ(ヒロイン)の印象は、
斜に構えて勝ち気だけど世間知らずの箱入りお嬢さんかな。
最初はツンが強くて結構苦手なヒロインだったけど、攻略対象達を名前呼びするようになってからはこなれてきて良かった。
おじいちゃんのこと大分嫌ってるし愛情はないって決めつけてるけど、プレイヤー目線だと厳しいところもあるけど孫の人生をすごく大事に思ってるいいおじいちゃんなんだよな。共通最後らへんでヒバリちゃんも気づき始めてるし。
あと、かなり受け身
身の回りのことは春日(執事)を筆頭にお膳立てされているし、友達も向こうから粘り強くアピールされた紬と、紬の紹介で交流をしだした乃愛の2人で自分から動いていない。攻略対象もおじいちゃんが用意してるし。
1人で日中行動する時間が出来たけど普段誰かの後をついて歩くだけで自分で行きたいところすら思い付かなくて呆然とした…ってコマがあって大分やばい。
もう一つやばいのは春日への無自覚な依存心。春日が常にそばにいるのが当たり前で長期間そばにいない日が続くと不機嫌になるし女性の影を感じたりプライベート姿を見ると不安定になったり😇
攻略対象にも突っ込まれるしおじいちゃんにも「人生の大事な局面で春日を頼るな❗」って怒られる。
1番ヒェってなったのは、ヒバリが春日に「夫はどんな人がいいと思う?」って聞いて、春日が
「ヒバリ様の夫には前にも横にも立つことは許しません。貴女をそばで支えるのは私なので、後ろにいてもらいます」
などとほざいてヒバリが「そうね」などとそこまで疑問にも思ってなかったシーン😇😇😇
まぁなんでそんなことになってるかと言うと「孤独な時にそばにいてくれたから(ヒバリ談)」以外に春日の調教入ってるだろうなぁと😇😇😇
攻略対象に「お前らの関係主人と執事の域越えすぎじゃない?」って全うな突っ込みを入れられ、ヒバリが春日に「あなたから少しずつ自立してくね」と言ったら春日激怒。
攻略対象達にとって私は邪魔ものですから引き離したいだけでしょう。今まであなたに近づいてくる人たちは腹に一物抱えていましたよね?そういった輩はすべて私が排除しましたが。それに私が今までやってきたことを全て代わりに出来る人間が他にいますか?」
的なことを宣った挙げ句、それを聞いたヒバリが疑問に思いつつも思考停止していて戦慄した。
つまるところ孤独な相手に優しく接して他の人たちとのやりとりを遮断させ、日常生活から何から自分がいないと成り立たせなくしたってことだよね。
どう見ても洗脳ですありがとうございます😇😇😇

これ春日が障害になるルートあるんじゃね?
特に汐音とか。妙に警戒してるし。
まぁ汐音って浮世離れしている風だけど的確な指摘してくるし、春日のいう「前にも横にもいず後ろに控える夫」になりそうだけど背後から操ってきそう😇

ちなみにヒバリの生い立ちって両親が海外で事故死して5歳のころ祖父に引き取られたけど、その前の記憶がほとんどないらしい。そして幼少のころから主人公を加護して絶大な信頼を置かれている片目が髪で隠れている男…
うーん、某R18吉原ゲームを思い出すなぁ😇

ぶっちゃけヒバリちゃん、結構イラってくるところもあるけれど、個別に入ってからは段々魅力が増していくからアリ👍


あと後半に登場するサブキャラ・カズさん。
巧みな話術で警戒心強いヒバリの信頼を得て相談相手になる、帽子とサングラスで顔を隠した大分怪しいお兄さん
傍目には胡散臭さ満点なのに、春日に内緒にこっそり会ったりスマホでやりとりしたり、攻略対象たちより好意を持ってる様子。
隠れているけど見た目といい、「攻略対象とどう接したらいいんだろう」と悩むヒバリに1人以外の攻略対象のフラグをへし折りそうなアドバイス(?)を与えたり、
もう確実にあの攻略対象の関係者だよね感を匂わせてくる。


最後に共通のエンド。
共通はバッドエンド1つとメリーエンドが4つあります。
最後に個別に入る選択があるけれど、誰も選ばないと名家の一人娘の婿の座を狙う男と死んだ目で結婚するバッドエンド。
誰か選ぶと婚約者(仮)が決まるけれど他の候補もキープしておいて同居生活続行します😇いや個別入ってはい、解散!とはならんやろとは思ったけど。
メリーエンドは最初の方でプロポーズしてくる攻略対象の薔薇をうっかり受けとると入るエンド。流れるままに婚約と結婚まで行きつくギャグエンド。メリーバッドエンドではない❗

個別入ってからの共通バッドもあるみたいだけど、やる気が出たら回収しよう😇