ダイビングショップ店長ブログ.サンマリンショップ.tel.079-293-1506.NDS正規販売店

NDSレギュレータにおけるナイトロックス使用について



NDSのカタログや取扱い説明書には下記のように明記されております。

「本カタログに掲載のレギュレータをはじめとする全器材は、新品(未使用)
であれば、酸素比率36%以下のナイトロックス使用に対応できます。
ただし、ナイトロックス使用後はノーマルエアの使用が可能ですが、
ノーマルエアの使用後はナイトロックスは使用できません
。」

この太赤字の部分の理由に関してご質問が多いので
ここでも回答しておきます。


ノーマルエアをタンクに充填する機械(コンプレッサー)では、一般的に、
「潤滑オイル(油)」を使用しています。

通常は、そのオイルがタンク内に混入することはありませんが、劣悪な環境で
あったり、充填管理者の機械に対する知識が足りない場合、充填時にオイルがスクーバ
タンク内に混入する可能性もあります。
(一部の海外ではたまにある話です。)

当然、そのタンク内のオイルは、レギュレータ内にも入ることになり、
その後に酸素比率の高いナイトロックスを使うと、発火・引火する可能性がある、
というのが、ノーマルエアの使用後にナイトロックスの使用を禁止している
理由です。

これは例えばオーバーホールした後でも、ホース内等に微量のオイルが残る
可能性がゼロではないので、同じく使用はできません。

そこで、勘の良い方なら気付かれたかと思いますが、
ナイトロックスのコンプレッサー設備では一切油系(オイル)は使われておらず、
完全禁油なのです。
だから摩擦熱に耐え得る高価な部品を使わねばならず、
必然的に充填費用も高くなるのです。

話を戻しますと、NDSのレギュレータ機能に問題があって制限している
わけではなくて、どのメーカーのレギュレータでも条件は全く同様
です。

あくまでNDSとしては、可能性は極めて低くても、少しでもオイルが発火する可能性
ある限りは使用は認めることができない、ということです。

ここはメーカーの考え方の違いということです。

もちろんNDSも含め普通に兼用されているケースもあります。

良し悪しは別の話として、ガンコなNDSらしいですが
もちろん当店(サンマリンショップ)もメーカー問わず、同様の考えです。

ご質問ありましたらメールでお問合せ下さい。

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