NDSレギュレータにおけるナイトロックス使用について
2011-10-11 08:55:48
NDSのカタログや取扱い説明書には下記のように明記されております。
「本カタログに掲載のレギュレータをはじめとする全器材は、新品(未使用)
であれば、酸素比率36%以下のナイトロックス使用に対応できます。
ただし、ナイトロックス使用後はノーマルエアの使用が可能ですが、
ノーマルエアの使用後はナイトロックスは使用できません。」
この太赤字の部分の理由に関してご質問が多いので
ここでも回答しておきます。
ノーマルエアをタンクに充填する機械(コンプレッサー)では、一般的に、
「潤滑オイル(油)」を使用しています。
通常は、そのオイルがタンク内に混入することはありませんが、劣悪な環境で
あったり、充填管理者の機械に対する知識が足りない場合、充填時にオイルがスクーバ
タンク内に混入する可能性もあります。
(一部の海外ではたまにある話です。)
当然、そのタンク内のオイルは、レギュレータ内にも入ることになり、
その後に酸素比率の高いナイトロックスを使うと、発火・引火する可能性がある、
というのが、ノーマルエアの使用後にナイトロックスの使用を禁止している
理由です。
これは例えばオーバーホールした後でも、ホース内等に微量のオイルが残る
可能性がゼロではないので、同じく使用はできません。
そこで、勘の良い方なら気付かれたかと思いますが、
ナイトロックスのコンプレッサー設備では一切油系(オイル)は使われておらず、
完全禁油なのです。
だから摩擦熱に耐え得る高価な部品を使わねばならず、
必然的に充填費用も高くなるのです。
話を戻しますと、NDSのレギュレータ機能に問題があって制限している
わけではなくて、どのメーカーのレギュレータでも条件は全く同様です。
あくまでNDSとしては、可能性は極めて低くても、少しでもオイルが発火する可能性
ある限りは使用は認めることができない、ということです。
ここはメーカーの考え方の違いということです。
もちろんNDSも含め普通に兼用されているケースもあります。
良し悪しは別の話として、ガンコなNDSらしいですが
もちろん当店(サンマリンショップ)もメーカー問わず、同様の考えです。
ご質問ありましたらメールでお問合せ下さい。
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