ダイビングの前後の水分補給

先日お客様と「ダイビングの前後の水分補給について」の話題が
出ましたのでここでもお知らせしたいと思います。

まず水分補給についてはダイビングに限らずスポーツでも日常
生活でも重要なことは皆さんよくご存知だと思います。

それではダイビング前に水分補給するとどんなメリットがあるかというと、
色々とあり、また直接お聞きいただきたいと思いますが、
重要な一つに「減圧症の予防に非常に高い効果を持つ」という事があります。
逆に言えば、脱水は減圧症の大きなリスク要因となります。

「減圧症？そんな深い所や長い時間潜らないし、ダイブコンピュータで
全く減圧なんて出ないから関係ないよ。」
と思われるかも知れませんが、水深５Ｍで３０分1本のダイブでも
減圧症になるリスクは充分にありますし実際になった人もいます
ので絶対に無関係ではありません。

さて水分補給の程度ですが、これは体格によっても違いますし、発汗や運動量
によっても違ってきますので一概には言えませんが、
無理して飲む必要はないですが、おいしく飲めるだけ最大限に飲むというのが
良いようです。
のどが渇いてから飲む、というのは回復するのに時間がかかるので
遅すぎるようです。

あと良くご質問がある、お茶や紅茶、コーヒーはどうなのか？
という事ですが、これらは少量のカフェインが入っています。一般的に飲
む量では、それほど強い作用はないので陸上では利尿作用が気にならない
程度かもしれません。
が、水中の高圧下では全ての薬の作用が増強するために、地上よりも強い利尿
作用になります。
やはり大量に飲んだら結構な利尿作用により、結果脱水作用が起き、減圧症の
リスクが高くなるということです。
陸上での水分補給としては構わないが、ダイビング前においては良くない、
ということです。

それに関連して、最近種類も増えて一般的になったスタミナドリンクは
かなりのカフェインが入っています。多いものは１００ｍｇ以上入っており、
ウーロン茶１リットル分以上あります。
水分補給という点ではデメリットが多いので認識された上で上手にお付き合い
下さい。勿論ディープダイブされる場合は厳禁です。

やはり水分補給には水が一番良いようです。
私は海に行ったときは最低１日１，５Ｌくらいは水を飲むようにしています。

個人的にはもう充分、と感じた所から一口大目に飲むようにしています。


全く根拠の無い思い込みですが、水分補給を多めに、上手に出来た時は
水中での脳回転や集中力も良く、帰りの疲労感、翌日の筋肉疲労は
少ないように感じます。

水中おしっこが苦手な方も多いかと思いますが、ダイバーとしては
出来るようになった方が絶対良いです。
なんならスペシャルティ講習致します（＾＾;

あまりストイックに考える必要もないですがちょっとした心がけで安全度が高
くなるのも事実です。