彼女が入社した時
咳をしていて、何か病気があるんじゃないかと思った。
そして入社直後に診断結果が出たようで、
それが膠原病の「強皮症」
それって、私が以前勤めていたところで亡くなった方もいた病気
私は内心びっくりした。
彼女は歩くことも制限された。
彼女は派遣会社にも、上司にもその病名は言わなかったようだ。
ある時期まで。
しかし、コロナ禍もあって
皆の前で「この咳はうつるものじゃありません、高齢の母も問題ないです」
みたいな事は言ったが、
事はそんなに甘い話でないと思う。
手の指は炎症で骨まで見える状態になり、足は壊死
指は老人のように曲がり、マウスを持つ手にも力は入らなかったようだ。
それでも多くを語らず、忍耐強いにも程がある。
去年のいつ頃か、、もっと前からか
タクシーで通うようになっていた。歩いて行かれるほどの家なのに。
うちの会社を辞めたくなくて(そんなに良い会社か?)と
彼女は言っていたが、相当無理をしてきたようだ。
今の彼女は、本来なら車いす・人工呼吸器
それを医者から勧められていたらしい。
そして突然、、、プツンと糸が切れたように
「辞める」ことを選択した。
有休消化もあり
退職日が明日だったのだが、、、
5/26の朝
呼吸もままならず、早々に帰宅
そのまま、明日出勤することなく退職
彼女はどんな状態なのか、誰も知らない。
退職の手続きは派遣会社の担当が来るそうだ。
そして私が用意した彼女への送別品
彼女が貰って美味しかったが、京急デパートのアンテノール限定商品で
買いに行くことが出来ないと言っていたチーズケーキ
予約して今日取りに行ったが、彼女が明日来れないだろう事は
予想できた。
Can★Doで保冷バッグも用意したが、
明日持って行き数人にひっそりと配ろう。
みんなからの送別品は派遣の担当者に託すようだ。
10年頑張りたかったと彼女
今年の秋に10年を迎える。
そんな事より命の方が大事なのに。
気が強すぎる彼女は、
病気によってどんどん駄目になっていく自分を認めたくなかった?
負けたくなかった?
一日中座って、PC操作、☎対応 どうってことのない仕事
彼女が無理せず勤めを辞めていたら、
今よりずっと楽に過ごせたと思う。