こんばんは。
アナタに明日への希望をお届けする「情熱の女」カウンセラー もるもです。
本日は、オンラインカウンセリングサイト「ココロノマルシェ」のご相談に回答いたします。
離婚・不倫に端を発した罪悪感にお悩みの m子さんからのご相談です。
(以下、ご相談内容です)
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先日不倫がバレ(彼既婚、私はバツイチ子なし)、私から彼に「もう会えない」と一方的に別れを告げました。
離婚後私は実家に居候しており、経済的にも精神的にも
母親に甘えています。母に「情けない」
と罵られ諭されたのもありますが、不倫の恋の苦しみと辛さ、奥様への羨ましさで
何度も別れ話をしてきていたところに、今回の不倫バレが起こり、彼とおしまいにしたのですが、日に日に一方的に彼を捨てた自分、
自分だけラクになろうとした罪悪感、
母への罪悪感、彼の家族に対しての罪悪感、
元主人(不倫は離婚前からありましたが、直接の原因ではありません)や、元義両親への罪悪感など、罪悪感がボコボコ湧いてきて、苦しくて辛くて情けなくて、本当に自分が嫌いになってきました。
私の離婚の時も、主人も苦境だったにも関わらず、自分の辛さばかり訴え、離婚は嫌だという主人を置いて家を出て離婚しました。
いつも自分のことばかり。他人に寄り添う事が出来ず、都合が悪くなると逃げ出してしまう自分が嫌で仕方ありません。
今回の件でも、私は本当に彼を好きだったの?と自問自答しています。しかし、毎日
「ちゃんと眠れてるかな、ご飯食べられているかな、仕事で参ってないかな」と彼を思って余計辛くなってしまったり。
長女で幼少期から親に甘える事が出来ず、意地っ張りの甘え下手、超ファザコンでした。
大好きだった父が病死し、その頃から私の中での支えが無くなってしまった感覚がずっとあります。
彼にも主人にも愛してもらう事ばかり要求していた気がします。
どうすれば自分を許し、相手を許し受け入れ自分も相手も苦しめずにいられますか?
こんな私でも好きでいたいんです。
グレーでいたがるズルい彼も、受け止めてあげたいんです。でもそれは私が嫌なんです。
積み上げられた感情と思考の荷物をどこから手をつければいいのか、困っています。ヒントを教えていただけないでしょうか?よろしくお願いします。
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(以下、回答になります)
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m子さん
こんばんは。
この度はご相談をお寄せくださり、ありがとうございます。
今、とても辛いお心持ちをされていると思います。
それは書いて頂いている通り「罪悪感」から来ているとは思いますが
そもそも不倫は民法上の不法行為、かつ現代の社会通念上あまりよろしくないと言われいてる行為ですので
それ自体もm子さんのストレスになっていると推察します。
いくら「いえ、私は慰謝料も社会通念も気にしません!」と気張ってみても
書いて頂いている通り、実際にご両親や元旦那さん、元義両親の皆さんの顔を思い浮かべて見た時に
自分は社会のルールから外れてしまった悪い人間であるかのような、そんなストレスも感じていらっしゃると思います。
実際、ストレスとなる出来事をランキングした「ストレスランキング」でも離婚や浮気はそれぞれ5位、10位にランキングされています。
http://stressmountain.jp/sp/rank.html
また昨今のメディア・SNSにおける不倫バッシングの風潮はかなり強く
それ自体もご自身が不倫への罪悪感を感じやすい要因になっています。
なので、まずご自身を責める前に
「私は今、とってもストレスや罪悪感を感じやすい状態にいるのだ」
ということをぜひ認識して頂きたいと思います。
人はストレスを感じると、何かしらの手段をとってそれを解消しようとします。
ポジティブな方法としては、事象自体に正面から立ち向かうことや
それが難しい場合には、他に成功体験を得られる行動を取る(仕事に打ち込む、スポーツや趣味、人との何気ない交流を楽しむ)などがあります。
ニュートラルな方法は そのストレスの原因となっている事象から距離を置く/逃げること
そしてネガティブな方法の代表格が 人を責める/自分を責める です。
m子さんは今、上記の中の「逃亡」と「自分責め」を選択している状態にあります。
逃亡するのはニュートラルな方法であり、別に悪くはないのですが
彼の方は浮気がバレ、奥様と対峙する修羅場のど真ん中にいるにも関わらず
mさんはご自分1人で実家という安全な?場所にいます。
またそもそもストレスの発生要因自体が社会通念上よろしくないと言われている「不倫」ですし
しかもそれは降って湧いた事故ではなく、他ならぬご自身が選んだことですので
それが「自分責め」を選択することにつながっています。
でもね、こう書き出してみると少しお気づきになるかも知れませんが
今回の件に「逃げる」以外の選択肢はあったと思われますか?
事象自体に立ち向かうとするなら、彼に奥様と別れてもらってご自分を選んでもらうようにお願いすることになりますが
それはm子さんが本当に望んでいる姿でしょうか?
「逃げる」ということは、m子さんが「この事象は自分が立ち向かうべきものではない」と判断されたということです。
そして、それにより「グレーでいたがるズルい彼」は奥様のもとに帰ることになります。
彼に奥様のもとへと帰ってもらうことを選んだm子さんは、本当にご自身が書かれているように「他人に寄り添う事が出来ず、都合が悪くなると逃げ出してしまう」のでしょうか?
グレーな彼に「奥様と別れて」と迫ったところで、きっとそんな勇気も行動も出来ないだろう。
そう判断されたm子さんは、彼の現実に「寄り添っている」のでは無いでしょうか?
m子さんは彼のことを「ちゃんと眠れてるかな、ご飯食べられているかな、仕事で参ってないかな」とご心配されていますが
聡明なm子さんは、それらは彼を奥様にお返しした時点で奥様の役割になることをよくご認識されていると思います。
m子さんは「逃げる」ことで、彼と彼の奥様を守ったのです。
そんなm子さんは「本当に彼のことが好きだった」のではないでしょうか?
少なくとも私はそう思います。
そして、もうお気づきと思いますが
グレーな彼を奥様のもとにお返しした時点で、m子さんは「グレーでズルい」彼をちゃんと受け止めて許しています。
相手を「受け止めて許す」とは、相手ができることと出来ないこととを理解し、自らがそれに応じた対応を選択することです。
既にm子さんはしっかりそれをやり遂げています。
そしてもう一つのご相談である「自分を許す」についてですが
前の旦那様と離婚した時も、今回彼と別れる時も
「それが最善の選択だ」とどこかで判断したご自分がいらっしゃるのではないでしょうか?
前の旦那様は「別れたくない」と言ったのに一方的に自分から別れた、とm子さんは書かれていますが
それは今回と同じように、m子さんが「前の旦那様の抱える課題はm子さんが対処すべき課題では無い」と
旦那様が自分で自分の課題に向き合うことができるように、m子さんが自ら解放してあげたのではないですか?
自分に出来ないことは出来ないと判断し、自らが離れることで大切な相手に新しい可能性と自由を与える
それも一つの愛情表現なのです。
・・・全くそうは思えないでしょうか?
もしそうであれば、1日100回こう呟いてみてください。
(実際に声に出して呟いて見ることをオススメします。その方が心に入ってきますので)
「もし、私が元旦那と離婚したのは私なりの愛情表現だったとすれば、どうだろう?」
「もし、私が彼と別れたのは私なりの愛情表現だったとすれば、どうだろう?」
「私はあれでも、元旦那や彼を愛していたのかも知れない・・・」
そう呟き続けていると、実際にご自分が元旦那様や彼を愛していた証拠がどんどん見つかります。
そんな愛をたくさん持っているご自身は偉大な存在、愛すべき存在、許すべき存在では無いでしょうか?
根本裕幸お師匠がおっしゃっている通り、罪悪感を溶かすのは愛情です。
ご自身の中にある、元旦那様や彼への愛、その愛から選択した一連の行動にぜひ思いを馳せてみてください。
もし「どうしても愛が見つからない。自分に愛なんて無い!」と思われるのであれば
ぜひカウンセリングセッション をご検討ください。
もるもがm子さんの中にある元旦那様と彼への愛を発見し、m子さんがそれを感じられるよう、そしてそのプロセスを通じてご自分を許せるように全力でご支援させて頂きます。
m子さんがご自分の中にある深い愛を感じ、それに基づき行動したご自分を信じて新しい幸せを見つけてゆかれることを、私は心からお祈りしています。
ご参考になりましたら幸いです。
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以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日からも素敵な1週間を。