今ジョコビッチvsゴファン戦が行われています。
ジョコビッチ強すぎです。
あの逆クロスのフォア、なんであんなコートの隅にストンと落ちるんですか？
あんなの打たれたらゴファンだって取れません。
絶望感から試合を投げ出さないゴファンは偉いです。
さて、今日はこの記事について↓
セレーナが大坂への謝罪を明かす、セラピー受診も 全米OP騒動で
なぜ、セレナは大坂なおみに謝ったのでしょうか？
私はこの試合の一部始終を観ていましたし、あまりに印象が強かったので
録画して後でもう一度見直しています。
その時に見たままを思い出すと、セレナは確かに審判とは格闘していましたが、大坂なおみとは
普通に試合をしていただけでした。
別に大坂に暴言を吐いたわけでも、大坂の悪口を言ったわけでも、キリオスがナダルにしたように
大坂の正面めがけてストロークを打ち込んだ訳でもありません。
しかも表彰式でも鳴り止まなかった観客のブーイングを制して「ブーイングはやめて！彼女（大坂）の
優勝を讃えて！」と言っていました。
セレナと大坂との間には全くネガティブなやりとりは無かったです。
なのに、なんで謝ったんだろう？
よく読むと、どうやら試合後にメディアに「セレナと大坂は敵同士」と書かれたのを
気にしているようです。
・・・いいじゃないですか。
ライバルが出てきたらやっつけたい、そう思うのは人間の本能です。
ましてや、黒人のテニス選手であることに差別を感じ、女性であることにも差別を感じ・・・。
そんな並ならぬ苦労を経て、グランドスラム優勝回数歴代2位（後1回で1位タイ）。
母親になった今も、グランドスラムで活躍し優勝を目指している。
そんな偉大な自分が、20歳の、かつての自分と同じような若い黒人女性にやっつけられそうに
なっている。
しかもその女性は、黒人女性としての差別と戦ってきた自分と違い、なんか天然キャラで
人前でちゃんと喋れないくせにみんなに愛されてテニスのセンスも抜群。
そんな相手に倒されそうな時、焦ってパニックになるのは自然なことだと思います。
そんな時に、間が悪く警告を発してきた（ように見える）審判に歯向かったり、感情をぶつけるのも
よくあることだと思います。
セレナの謝罪は、そんな人間として自然なことをしているだけの自分自身の行動を恥じ
なんとか打ち消そうとしているように見えて、悲しかったです。
「自分はそんな小さい人間ではいけない、嫉妬や焦りを感じるような、そんな凡人の気持ちを
持ってはいけない・・・」
そんな自己否定の苦しみから逃れるため、自分のした行為とは関係のない存在であるはずの
大坂なおみに対してあえて謝罪をしているように見えました。
全米でのセレナの振る舞いにはいろんな議論がありました。
個人的には、あまり褒められた態度じゃないけどとても人間らしいというか
この女性は「生きるテーマ＝戦い」なんだろうなって思いました。
できれば彼女にはそんな自分自身を受け入れて、審判に暴言吐いたとしても悪びれないで
いてほしいです。
（だって、キリオスなんかもっと酷いけど、全く反省していないですからw）
でも、どこかで女性としての恥じらいもあるんでしょうね。
その罪悪感から贖罪したくなったんだろうな。
あんなにテニス強いのに、メンタルは乙女なところもかなりある。
多分、彼女が本当に求めているのは栄光じゃなくて愛情。
ここまで頑張ってきたことを褒めてほしいのでしょう。
なのに、審判も世論も味方してくれない（ように見える）
だからもがいて、文句を言って、さらに事態を悪くしてしまう。
そんな不器用で効率の悪いファイターである彼女ですが、でもだからこそ愛らしい。
ぜひそのままでいて欲しいし、そのままでもいろんな人から愛されていることに気づいて欲しい。
彼女は今までもこれからも、女子テニス界でもっとも注目される選手であり続けるでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
錦織vsフェデラー戦、どうなりますかね？！
これからはラスボスレベルとの対戦が続きますが、まずはこの試合頑張ってほしいです！
